プロフィール
世界の毒と疎まれる一方、その力を利用されそうになる「満月の子」。大切な人を傷つけ、世界を破滅させてしまうなら、消えてしまいたい…その向こうに押し殺した本当の声を、仲間だけは聞き取ってくれた。胸に灯った勇気の火を、最後まで守り抜く。この世界で生きるために。
ミリーナの一言
この前、エステルを初めて女子会に招待したの。彼女は皇族らしく礼儀正しくて上品だけど、それ以上に好奇心旺盛って感じですごく盛り上がったの。でも翌日、熱出しちゃって…。リタが「興奮して知恵熱ね」って呆れながらも看病してたわ。あのリタでも放っておけないなんて、まさにお姫様よね♪
イクスの一言
エステルは読書家で、すごい知識量なんだ。自作のコレクター辞典も持ってたし、説明も上手で、まるで歩く百科事典みたいだ。でも一番驚いたのは、自分で考えたっていう物語を暗唱してもらった時かな。エステルの頭の中には星の数ほどたくさんの物語が眠ってる…。そんな気がするよ。
キャラクター | 愛称 |
---|---|
ライフィセット | ねぇエステル !エステルってお姫様なの ? |
エステル | ええ、そうですよ。軟禁状態で、王族らしいことはほとんどしてませんでしたが…。 |
ライフィセット | 僕、本で読んだんだ。王族ってすごく名前が長いんでしょ ?エステルにも長い本名があるのかなって。 |
エステル | 本名、ですか ?エステリーゼ・シデス・ヒュラッセインと申します。 |
ライフィセット | うわ~ ! |
エステル | エステルって名前は、ユーリにつけていただいたんですよ。 |
ライフィセット | 僕もベルベットにフィーって呼ばれてるんだ。なんか似てるね。 |
ベルベット | …お姫様に呼び名を付けてあげるなんて意外と可愛いとこあるのね。 |
ユーリ | いや ?長いと呼びづらいからってだけだぜ ? |
ベルベット | そんな理由だったの ?ちょっとだけ見直して損したわ。 |
ユーリ | 本人が気に入ってんだから良いんだよ。そっちこそどうなんだ ? |
ベルベット | フィーのこと ?あの時のあたしも…そんな感じで決めてたかも。 |
ユーリ | なんだ、一緒じゃねえか。 |
ベルベット | あ、あんたの適当とは違うわよ。ちゃんとした理由があるんだから。 |
ライフィセット | 絵本が出来たら、僕にも読ませてよ !約束だよ ! |
エステル | ふふっ。もちろんです。ライフィセットも本がお好きなんですね。 |
ライフィセット | ケリュケイオンの中にも珍しい本がいっぱいあるんだ。案内するよ ! こっち ! |
エステル | えっ ? は、はい。よろしくお願いします。 |
ベルベット | ……。 |
ユーリ | 大好きな弟を取られて寂しいって顔だな。 |
ベルベット | どんな顔よ、それ。 |
ユーリ | おいおいライフィセット。嬉しいのは分かるが、そんなに引っ張ったらエステルが転んじまうだろ ? |
ベルベット | …もう、いちいち見透かさないでよ。 |
キャラクター | エステルの読書会 |
エステル | ミクリオ。それじゃあまずは声がけですね。一緒に頑張りましょう。 |
ミクリオ | ああ。色んな人に参加して欲しいからね。 |
カイル | あれ ? エステルさんとミクリオじゃん。二人が手に持ってるの……チラシ ? |
エステル | リタ、カイル。ちょうどよかったです。はい、これをどうぞ。 |
リタ | ……エステルの読書会 ? |
ミクリオ | エステルが主催の読書会だ。 |
リタ | へぇ。エステル、そんなことやってたのね。 |
エステル | はい。今までは細々と開催してたんですけどとっても楽しくて。他の人も募集しようって話になったんです。 |
エステル | 二人ともどうです ? |
リタ | あたしはパス。研究で忙しいから。 |
エステル | そんなぁ……。 |
カイル | オレもいいや。読書会って何だか学校の授業みたいで堅苦しそうだしさ、本読むの苦手だし……。 |
エステル | 全然堅苦しくないですよ。お茶しながら読んできた本の感想を言い合ったりとっても和気藹々としてるんです。 |
ミクリオ | それに難しい本ばかり読んでるわけじゃないんだ。たとえば子供向けの小説を読んだりもする。この前は英雄が大活躍する話が課題本だった。 |
カイル | 英雄が大活躍 ! ? |
エステル | 英雄が好きな女の子を助けだすシーンはいま思い出してもウルッときてしまいます。 |
カイル | 女の子を助け出す ! ? なんか面白そう !オレ、ちょっと興味でてきたよ ! |
リタ | あんた単純ねぇ……。 |
ミクリオ | カイルが興味を持ってくれたならよかった。『小さな大英雄の物語』という本だよ。他にもカイルが気に入りそうな場面はたくさんある。 |
エステル | ちょうどいま持ってます。カイル、よかったら読んでみてください。 |
カイル | ありがとう ! さっそく読んでみるよ。えっと……昔々ある、ところ、に…………。 |
カイル | ぐー……ぐー…………。 |
ミクリオ | カイル ! ? どういうことだ。立ったまま寝てしまったぞ。 |
リタ | バカっぽい。 |
エステル | とりあえずカイルは参加……っと。まずは一人ですね。 |
ミクリオ | ……参加でいいのか。 |
エステル | リタもさっきの話を聞いて興味を持ってくれました ? |
リタ | あたしは別にいいって言ったでしょ。小説とか興味ないし。 |
ミクリオ | いや。もちろん小説以外の本も読んでいる。このリストを見てくれ。学術系課題本の候補がまとめられている。 |
リタ | 『受けの美学』『男と女の夜の駆け引き』って何よこれ ! ? 変なタイトルばっかりじゃない ! |
ミクリオ | いったいどうなっている ! ?このリストの作成者は誰だ ! ? |
エステル | ミラですよ。 |
ミクリオ | あの人か……。それにしてもエステル。どうしてこのリストを通してしまったんだい。タイトルからして怪しさしか感じないが。 |
エステル | えっ。この『受けの美学』はきっと護身術の本ですよ ?ありとあらゆる受け身の取り方が書かれていてきっと凄く役立ちます。読んでみたいと思いませんか ? |
ミクリオ | うん。どんな内容かは知らないがきっと全然違うだろうな……。 |
リタ | ……やっぱあたしもたまに参加することにするわ。あんたが心配だから……。 |
エステル | 心配することないですよ。今までも開催してきたんです。きっちり主催としての役割を果たしてみせます。 |
リタ | いや。あたしが言いたいことはそういうことじゃなくて……。 |
エステル | とにかく、リタが参加してくれるのは嬉しいです !ありがとうございます ! |
リタ | ……え、えぇ。 |
エステル | それではこの調子でどんどん声がけをしていきましょう。 |
エステル | 次はあそこにいるレイヴンとスパーダです。ミクリオ、行きましょう。 |
ミクリオ | よりにもよって何故その二人なんだ……。 |
リタ | ……やっぱり心配だわ。 |
キャラクター | 勝利の合図 |
エステル | 二人とも怪我はしていないですか ? |
ユーリ | おかげさまでな。まさかあんなに大量の魔物が出てくるとは思わなかったぜ。 |
スタン | ありがとう、二人とも。二人が魔物を一掃してくれたおかげでこうして無事に助かったよ。 |
フィリア | お役に立てたようで何よりですわ。 |
スタン | それにしてもフィリアとエステルが一緒に放った魔鏡技本当にすごかったなぁ。 |
ユーリ | しかもまさかぶっつけ本番とはな。カロル先生に助けられたときと同じくらいの衝撃だったぜ。 |
エステル | 想像していたよりも数が多くてちょっと焦ってしまいましたがフィリアが合わせてくれたんですよ。 |
フィリア | そ、そんな……。私は引っ張っていってくれるエステルさんに付いていっただけで……。 |
スタン | そんな謙遜することないのに。まぁ、そこがフィリアらしいけど。 |
ユーリ | そういや、エステル。アレ、やっとかなくていいのか ? |
エステル | あ、忘れてました ! アレですね ! ! |
フィリア | アレ ? |
エステル | フィリア。手を出してください。 |
フィリア | 手を……こう、ですか ? |
エステル | 勝利の合図、いきます !ハイッ ! |
フィリア | えっ……ハ、ハイッ ! ! |
エステル | ふふっ、やりましたね ! |
フィリア | エステルさん……。ええ、私たち、やりました ! |
ユーリ | 勝利の合図も息ピッタリだな。 |
ソーディアン・クレメンテ | これにはソーディアンのわしも嫉妬してしまうのう。 |
フィリア | もう、クレメンテったら。からかわないでください。 |
エステル | けど、息があったのは、わたしたちちょっと似てるところがあるからだとも思うんです。一緒に戦っているときに、感じました。 |
フィリア | そうですね。エステルさんも私と同じ仲間のために戦いたい、と……。 |
エステル | わたし、嬉しいです。こうしてフィリアと仲良くなれて。 |
フィリア | 私もです。これからもあらためてよろしくお願いしますね、エステルさん。 |
エステル | もちろんです !よろしくお願いしますね、フィリア ! |
キャラクター | 旅のしおり |
リタ | どうしたのよ、エステル ?急に呼び出して、あたしに話したいことって何 ? |
エステル | 実は……ついに完成したんです ! |
リタ | 完成 ? |
エステル | リタ、これを見てください ! |
リタ | うわっ !?な、なに……この分厚い紙の束は…… ? |
エステル | これは、わたしの書いた『旅のしおり』です ! |
リタ | えっと……なんか書いてあるわね……。「リタと行く、ティル・ナ・ノーグ観光名所100選」……ひゃ、ひゃく ! ? |
エステル | すみません……本当はもっと用意していたんですがわたしのほうで絞り込ませてもらいました。 |
リタ | いや、十分多いわよ ! ?もしかして、ここに書いてある所を全部回る気 ! ? |
エステル | はい ! きっとリタも楽しんでもらえると思います ! |
エステル | ほら、たとえばテセアラ大陸にあるアルタミラの遊園地とか、イネスの知り合いがやっているナイトプールなんかもありますよ。 |
エステル | あっ、オールドラント大陸のダアトへ行くのもいいかもしれませんね ! 間近で見るジェイド像は迫力満点と聞いています。 |
リタ | いや、それは別に見たくないけど……。あんた、これ、全部自分で書いたの ? |
エステル | いえ、現地の情報などはレイアたちの記事を参考にしているものもありますよ。 |
リタ | そう……。 |
エステル | ……あの、リタ。もしかして、迷惑でしたか ? |
リタ | なっ、なんでそんなこと聞くのよ ? |
エステル | すみません。前に海で遊んだ時リタと一緒にいるのが本当に楽しかったんです。 |
エステル | だから、もっとリタと色んなところに出掛けたいと思って勢いで作ってしまったんですが……。 |
リタ | まったく……本当にそういうところは変わらないんだから。 |
エステル | はい……。 |
リタ | ……で、あんたの一番行きたいところは何処なの ? |
エステル | リタ……付き合ってくれるんです ? |
リタ | 当たり前でしょ。その……あたしたちって、その……と、友達……なんだから。 |
エステル | リタ…… ! |
リタ | い、言っとくけど ! ここに書いてある場所一気に全部回るのは無理だからね ! |
エステル | はい、それはわかっています。ただ、いつか全部の場所をリタと一緒に巡るのが目標なんです。 |
エステル | だから、この先もずっと友達でいてくださいね、リタ。 |
リタ | ……ええ、もちろんよ。 |