プロフィール
砕け飛び散ったコハクのスピルーンを求めて旅立った道中、彼は己の出生の真実を知ることになる。絶望の淵に立たされたシングを救ったのは、コハクから告げられた想いと、仲間たちと結んだ強い絆だった。“憎しみで戦わず、強いスピリアを持て”死の間際に約束した祖父との言葉が胸に響く。――もう迷わない、自分を信じてくれた人たちの「心」を守るために、彼は世界を救う戦いに挑むのだった。
ミリーナの一言
シングは旅に出るまでお祖父様と二人で暮らしていたそうよ。そのときはお祖父様と稽古をしてたみたいで、アジトに来てからもクレス道場の稽古によく顔を出しているんですって。それに、新しい稽古相手ができたってルークがとっても喜んでいたの。また一段とクレス道場が活気づきそうね。
コーキスの一言
シング様が魔物を倒したあと「ガンドコいこう ! 」って言ってて、意味を聞いたら“ガンガンどこまでも ! ”って言葉を略したものらしいんだ。シング様らしい前向きな掛け声だよな。よしっ、今度俺もシング様に合わせて一緒に言ってみるか !ガンドコ行くぜっ !
キャラクター | 教訓 |
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シング | イリア、エリーゼ !こっちの部屋の掃除も全部終わったよ。 |
エリーゼ | ありがとうございます。シングが手伝ってくれたおかげでとっても早く終わりましたね。 |
イリア | あたしがひっくり返しちゃったバケツの水もささっと片づけてくれたし、ホント助かったわ。 |
シング | あのときは、たまたま近くにいて二人の慌ててる声が聞こえてきたからさ。すぐ駆け付けて正解だったよ。 |
エリーゼ | すみません……。わたしたちが当番の日なのに、床を拭き終わったあともシングに掃除を手伝ってもらっちゃって……。 |
シング | 気にしないでよ。みんなには色々助けられてるしこれくらいのことならお安い御用さ。 |
シング | それに『人が困ってたら助けろ。美人が困ってたら絶対助けろ』って、ジィちゃんにいつも言われてたことだしね。 |
シング | だから、またオレに手伝えることがあったらいつでも声かけてよ。 |
イリア | ふぅ~ん、つまり、あたしが美人だから掃除を手伝ってくれたってワケね。あんた嬉しいこと言ってくれるじゃない ♪ |
イリア | んじゃ、またあたしが掃除当番のときはシングに全部任せちゃおうかしら ?この部屋、本棚ばっかで片づけ大変なのよね。 |
エリーゼ | イリア、シングに甘えちゃ駄目ですよ。 |
イリア | あはは、冗談よ、冗談~。流石にそこまではしないって。 |
ティポ | ほんとかなー ? |
イリア | それにしても、あんたってお祖父さんに教えてもらったことをちゃんと守ってるのね。 |
シング | うん、ジィちゃんが言ってくれたことって全部オレのスピリアを強くするための教訓なんだ。 |
エリーゼ | スピリアって、人の心のようなものなんですよね ? |
シング | ああ。ソーマ使いに大切なことは強いスピリアを育てることだってジィちゃんが教えてくれてさ。 |
シング | このソーマも、ジィちゃんが託してくれた大事なものなんだ。 |
エリーゼ | そうだったんですね。では、シングの優しいところもきっとお祖父さん譲りのものなんですね。 |
イリア | ねぇ、他にもその教訓みたいなものがあったりするの ? |
シング | えっと、あとは『胸の大きな美人が困ってたら死んでも助けろ』っていうのもよく言ってたな。 |
シング | そういえば、帝国軍の牢屋から抜け出すときもさ……。 |
二人 | じぃー…………。 |
シング | って、あれ、二人ともどうしたの ? |
イリア | シングのお祖父さんってもしかして、ただの女好きだったんじゃ……。 |
エリーゼ | ということは、シングも……。 |
ティポ | ケダモノの匂いがするぞー ! |
シング | ええっ ! ? なんでそうなるのさ~ ! ! |
キャラクター | ソーマ使いの始まり |
エル | ここにもキレーな貝殻が落ちてる !あっ、あっちにもたくさんっ ! |
ミュゼ | ふふっ、本当にエルってば楽しそうね。一緒に連れてきて正解だったわ。 |
シング | オレも、二人に喜んでもらえて良かったよ。 |
エル | でもどうしてシングはこんないいとこ知ってたの ? |
シング | こっちの世界に来たばかりのときに見つけた場所でさ。人目もつかないし、ここならミュゼも人目を気にせず飛び回ることができるでしょ ? |
ミュゼ | ええ、助かったわシング。しばらく空のお散歩も出来なかったしいい場所を教えてもらっちゃった。 |
エル | エルも貝殻いっぱいだし大満足だよ。 |
ミュゼ | ……ねぇ、シング。エルも喜んでくれたし私から何かお礼がしたいんだけどシングはどんなコトで喜んでくれるのかしら ? |
シング | おっ、お礼なんて良いよっ !その、二人が喜んでくれたのならオレは十分っていうか……。 |
シング | それに、オレももう一度ここに来てみたかったんだ。 |
エル | そうなの ?エルたちの為だけじゃなかったの ? |
シング | この海岸ってさ、なんとなくオレがコハクと出会ったシーブル村近くの海岸に似てるんだ。それがオレのソーマ使いとしての始まりで……。 |
シング | オレ、コハクと出会わなきゃジィちゃんと約束した強いスピリアを持ったソーマ使いになることを諦めていたかもしれないんだ。 |
シング | だから、あのとき、コハクを助けたいって思った気持ちを、もう一度自分のスピリアに刻みこんでおこうと思ってさ。 |
ミュゼ | そう……。あなたにとって、コハクとの出会いはとても大切なものだったのね。 |
シング | うん、オレはコハクや仲間たちと一緒に世界を守るために戦うって決めたんだ。その気持ちは、この世界に来ても変わらないよ。 |
エル | シング……なんかカッコイイ ! |
ミュゼ | ええ、とても頼りになりそうだわ。 |
シング | そっ、そうかな ?だったら、オレも少しは立派なソーマ使いに近づけてるのかも……。 |
エル | あっ、でもさっきミュゼがシングに近づいていったときは顔が真っ赤だったよ~ ? |
ミュゼ | そうね、反応が初めて会ったときのジュードを思い出しちゃった。可愛い♪ |
シング | ええー、なんだよ、二人してー。せっかくビシッと決まったと思ったのにさ……。 |
エル | でも、シングならその立派なソーマ使いってやつにもなれるよ。エルがホショーする ! |
ミュゼ | あら、エルが認めてくれたのなら大船に乗ったつもりで良さそうね。 |
シング | ……ありがとう、二人とも ! |
シング | オレ、もっと強いスピリアを育てていくよ !ジィちゃんとの約束通り、立派なソーマ使いになるために ! |
キャラクター | 互いのスピリア |
クリード | ……やはり、まだフルエーレは戻らないままか。 |
フローラ | 大丈夫よ、クリード。きっとまた、フルエーレは戻って来てくれるはずです。焦らず、ゆっくり様子を見守りましょう。 |
クリード | ……そうだな。 |
フローラ | ねえ、クリード。 |
クリード | ……わかっている。言わなくていい。 |
シング | やっぱりここにいたんだね、クリード。 |
クリード | 私に何か用か、シング・メテオライト。 |
シング | 別に、用ってほどのことじゃないさ。大陸の調査で近くに寄ったから様子を見に来たんだ。 |
シング | クリードがこの泉をよく訪れてることはカロル調査室から聞いていたからさ。 |
クリード | 私の動向を探っていたか。安心しろ、今は貴様たちなどに興味はない。 |
フローラ | ごめんなさい、シング。私たちのことを心配してくれているのに……。 |
シング | ううん。別に、気にしてないよ。なあ、クリード。オレと少し話をしないか ? |
クリード | 断る。今さら貴様と話すようなことなど何もない。 |
シング | オレにはあるんだ。お前に言っておかなければならないことが。 |
シング | クリード。オレは……お前のやってきたことを全部許したわけじゃない。お前のせいで大切な人を亡くした人を、オレは大勢見てきた。 |
クリード | ……だから、どうした ?私は、貴様に許してもらおうなどとは思わん。そんな下らないことを言いに来たのか ? |
シング | 違う ! 前にも言っただろ。お前は、もしかしたらスピリアを開かなかったオレだったかもしれない、って……。 |
シング | けど、オレには、家族や仲間たちが傍にいてくれた。自分が生きてることが辛くなったときもオレのスピリアを助けてくれた人がいたんだ。 |
シング | だから、クリード。お前にも、ほんの少しでいいから誰かにスピリアを開いて欲しいんだ。そういう人たちが、お前にもいたはずだから……。 |
クリード | ……私を理解してくれたのはフローラだけだ。 |
シング | そんなことはないさ。元の世界でもお前のことを心配してくれる人たちがいたじゃないか。 |
シング | リチアやフローラさんだけじゃない。インカローズやコランダームだって……。 |
クリード | それは、私がそのように疑似スピリアを設計しただけだ。 |
シング | ……ううん。オレにはそうは思えなかった。二人のお前への想いは、本物だったんじゃないかな ? |
クリード | ……ちっ。やはり貴様と話していると苛々させられる。これ以上、貴様の戯言に付き合うつもりはない。さっさと帰れ。 |
シング | ……わかった。けど、また来るよ。今度はリチアやコハクたちも一緒に。 |
クリード | ……勝手にしろ。 |
フローラ | ありがとう、シング。そのときは、フルエーレの光を一緒に見られるといいですね。 |