プロフィール
クルスニク一族にかけられた呪い。果てなき一族の闘争の螺旋。彼はそこに幼くして身を置いていた。しかし、彼は知っていた。弟ルドガーの優しさは、闘争には向かないことを。そして同時に、それが誰かの魂を救う、唯一の強さであることも。それを守るため、彼は自らの命を賭し、全てを敵に回すことも厭わない。
ミリーナの一言
ユリウスさんは猫好きなのかしら。いつもルルを探しては、見つけたらなでなでしすぎて嫌がられてるし、ルドガーさんに隠れてこっそりいい食べ物をあげてるし…。でも、過ぎた愛情は時に相手のためにならないと思うの。ルルももう少しやせないとね。…あら、カーリャ。どうしてそんな目で私を見るの ?
イクスの一言
弱冠20歳にして分史対策室の室長になった…って、相当優秀だったんだろうな。戦闘だけじゃなく、機械にも強くって、会社では新システムをいくつも開発したとか。早くも「キール研究室」特別講師として招かれていたよ。気のせいかな。ユリウスさん、ここではすごく楽しそうなんだ。最初会った時は刃物みたいに鋭かったのに、あんな一面もあるんだな。
キャラクター | トマト料理 |
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ロイド | うげぇ~ !このオムレツ、トマトが入ってるじゃん。 |
コンウェイ | オムレツの中以外にも、添え物としてトマトがあるね。 |
ユリウス | ああ、これはルドガーが作った特製オムレツなんだ。おいしいだろ? |
コンウェイ | ……。 |
ロイド | うぇ、俺、トマト嫌いなんだよな…。 |
ユリウス | 好き嫌いはよくないな。立派な大人になれないぞ。 |
ロイド | 別に立派な大人が全員好き嫌いしないわけじゃねぇと思うけど。 |
ルル | ナァ~。 |
ユリウス | おっと。ルルのご飯がまだだったな。ほら、カリカリをやろう。 |
ルル | ナァーーー ! |
ユリウス | な、カリカリじゃ満足できないだと ?…しかたないな、ロイヤル猫缶をやろうルドガーには内緒だぞ ? |
ルル | ナァ♪ |
ロイド | おーい、なんか猫にだけ甘くねぇか ? |
コンウェイ | 無類の猫好きにあらわれる現象だね、意志疎通もできているように見える。簡単に出来ることじゃないと思うよ。 |
ロイド | 俺もノイシュとならそこそこできると思ってるけどな。あいつ、こっちの世界に来てるのかなぁ…。 |
ロイド | いつもそばにいたから、いないと変な気分でさ。なんだか心配だよ。 |
ユリウス | …心配、か。確かにトマト嫌いなままでは成長期の栄養が心配だな。 |
ロイド | げっ ! ? |
コンウェイ | うまく話をそらせなかったようだね。 |
ユリウス | そうだ。トマト嫌いを克服するためにトマトパーティを開こうじゃないか。きっとトマトの素晴らしさが伝わるぞ ! |
ユリウス | トマトが苦手なら…そうだ、ルドガーにトマト・ア・ラ・モードを作らせよう ! それならきっと…。 |
ロイド | ぜったいに嫌だーー ! ! |
キャラクター | この腕にかかる重み |
ライフィセット | あれ。ユリウス、こんな所で寝てるの ?椅子じゃなくちゃんとベッドに……。 |
ユリウス | ぐっ……。うぁっ……。 |
ライフィセット | ユリウス ! ? どこか苦しいの ? 起きて、ユリ…… |
ライフィセット | うっ ! |
ユリウス | お前はっ、俺がっ…… ! |
ライフィセット | う…… ! 放し…て。苦しい……、息が……っ ! |
ユリウス | はぁっ、はぁっ……。ライフィ、セット…… ? |
ユリウス | すまん……。思わず胸ぐらを掴んでしまった。痛いか ? |
ライフィセット | ……ううん、もう大丈夫。驚いただけだよ。 |
ライフィセット | 汗がびっしょりだったけど……怖い夢でも見てたの ? |
ユリウス | ああ、ちょっとな……。本当に悪かった。 |
ライフィセット | ユリウスはちょっと働きすぎなんじゃないかな。ルドガーが言ってたよ。兄さんは“わーかーほりっく”ってやつだって。 |
ライフィセット | こんな所でうたた寝してるとまた悪い夢を見ちゃうよ。ちゃんと着替えてベッドで寝ないと。 |
ユリウス | ……掴みかかられたわりに、ずいぶん落ち着いているんだな。 |
ライフィセット | ベルベットもね……うなされてたことが、よくあったから……。 |
ユリウス | ここは違う世界だというのに一度身体に……心に沁みついてしまったものは簡単には消えてくれないものらしい。 |
ユリウス | 悪夢……。いや、あれは俺の……。 |
ライフィセット | 思わず手を見るんだね。大丈夫、ユリウスの手は汚れてないよ。 |
ライフィセット | そうだ、さっきルドガーがすっごく美味しいミネストローネを作ったんだよ。温かい物飲んだら、落ち着くと思う ! |
ユリウス | スープか。いいな。 |
ユリウス | ……ライフィセットを見てると、ルドガーの子どものころを思い出すよ。 |
ライフィセット | 似てるって言われるのは、あまり好きじゃないけどルドガーならうれしいな。ルドガーは強くてかっこいいし。 |
ユリウス | ああ。その上誰よりも優しいところまでそっくりだ。 |
ライフィセット | ……ユリウスは“わーかーほりっく”で“兄バカ”なんだね。 |
ユリウス | それもルドガーか ? |
ライフィセット | ふふっ。誰が言ってると思う ?今スープ持ってくるね ! |
ユリウス | ああ、ありがとう。 |
ルル | ナァ~。 |
ユリウス | ……ルル。おいで。 |
ルル | ナァン ? |
ユリウス | ははっ、ルル、また重くなったんじゃないか ?みんなにおいしいものばかりもらってるんだろう。 |
ルル | ナァ ? |
ユリウス | 重くなったよ。俺にはルルと、ルドガーだけだったのに……。 |
ユリウス | いつまで……この夢は続くんだろうな ? |
キャラクター | 皆で揃って |
ルドガー | よし、こんなものかな。ミラ、そっちは順調か ? |
ミラ | ええ、そろそろ完成よ。 |
エル | やった~ !ミラのスープ ♪ ミラのスープ ♪ |
ルドガー | よかったな、エル。……それにしても、兄さんはどこに行ったんだろう ?朝から姿が見えなかったけど……。 |
ミラ | 急な用事でもできたのかしら。ヴィクトルも忙しいから不参加だしこのままだと三人でのパーティーになるわね。 |
エル | あーあ。パパも来れたらよかったのにな~。エル、さみしい……。 |
ルドガー | そうだな……。 |
ユリウス | すまない、思ったより時間がかかってしまった。もう準備は終わってしまったか ? |
エル | ユリウス !おそいー ! |
ルドガー | 兄さん、ちょうど心配してたところだよ。何かあったのか ? |
ユリウス | ちょっとな。ほら、エル。お土産だ。 |
エル | これ……パパの、ジャム ?エルの好きな薔薇のジャムだ ! |
ルドガー | まさか、ヴィクトルさんのところへ行ってたのか ? |
ユリウス | ああ。急に来られなくなってエルがさみしそうだったからな。 |
ユリウス | ……ヴィクトルも残念がっていた。せっかくみんなが揃う機会だっただろう ?せめて想いだけでも届けてやりたくて。 |
エル | ありがと、ユリウス !これね、すっごくおいしいんだよ !パパのジャムは世界一なの ! |
ミラ | ふふ。エル、本当に嬉しそう。ちょうどいいわ。デザートのベリーケーキに添えましょうか。 |
エル | うん ! |
ルドガー | ありがとう、兄さん。おかげでエルが元気になったよ。 |
ユリウス | いいんだ。勝手なことをしてすまなかったな。それより、この香りは……トマト入りオムレツだな ? |
ルドガー | もちろん。今日はそれだけじゃないぞ。腕によりをかけたトマトフルコースだ ! |
エル | エル、ぜったいに食べないんだから !ずーっとトマトばっかりなんて考えらんない ! |
ルドガー | だから、エルには特別コースを用意しただろ。それに、トマト・ア・ラ・モードだけは食べるって楽しみにしてたじゃないか。 |
エル | トマトとそのトマトはべつものなんですー。 |
ミラ | もう、エルったら。さあ、これで料理は全部完成したわね。みんな座って。 |
ユリウス | こうしてみんなで食卓を囲めるなんて……本当に、夢のような時間だな。 |
エル | もう、まだお話続けるの ?エル、お腹ぺっこぺこだよ !早くいただきますしよ、ユリウス ! |
ユリウス | はは、それは失礼した。では席に着くとしよう。 |
ルドガー | みんな揃ったかな ?それじゃあ―― |
全員 | いただきまーす ! |