プロフィール
暗殺ギルド「風の骨」頭領ロゼを見守る風の天族。ロゼが導師スレイの従士となってからは自らも陪神となりスレイの旅に同行する。その実は友を殺し、「風の傭兵団」を陥れた憑魔を追っていた。飄々として風のように掴めないながらも、仲間想いな優しさを秘めている。
ミリーナの一言
デゼルさんは前髪で顔が隠れてるからちょっと表情がわかりにくいの。でもクィッキーにミュウ、街の犬たちなんかにもとっても人気者なのよ。動物は優しい人がわかるっていうから、きっと根は純粋ないい人なんじゃないかしら。そう言えばこの前も、雨の日に子犬を――あ、これは内緒にするんだったわ。
コーキスの一言
いろんな武器で戦う人がいるけど、デゼル様の武器も変わってるよな。デゼル様は風の天族だから、優位属性の地のもの……鉱石を使うことで力を効果的に引き出してるんだってさ。「ペンデュラム」って何なのか聞いたら、元は水脈を探したりするものらしいんだ。できあがりの料理のレシピまで探せるって聞いたけど、意味わかんねーな。
キャラクター | 風のおせっかい |
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ファラ | うーん……。なかなか思った食感にならないなぁ。 |
メルディ | ソディ入れたらおいしくなるか ? |
ファラ | ソディは、後からお好みで入れるの。苦手な人もいるから。 |
デゼル | 牛肉の赤葡萄心水煮込みか……。まだ煮詰め切れていないな。 |
デゼル | それと赤葡萄心水はもう少し入れても良い。最初は匂いが強くなると思うが、心配はいらない。 |
メルディ | デゼル、鍋見なくても分かるか?すごいな ! |
ファラ | ありがとうデゼル ! 後で味見に――あれ ? いなくなっちゃった。 |
ミント | この花、とても良い香りですね。いつから混ざっていたのでしょう ? |
クレス | 野草を摘んだ時に、一緒に付いてきたみたいだ。 |
クレス | 落ち着くっていうか、穏やかな気持ちになるね。 |
ミント | はい。疲れが吹き飛ぶようです。 |
デゼル | その花は紅茶に入れるといい。夜も良く眠れるようになる。 |
ミント | まあ、それは素敵なおみやげでしたね。 |
ミント | みなさんでお茶にしませんか ? デゼルさんもご一緒に―― |
ミント | あら ? どちらへ行かれたのでしょう ? |
スレイ | これはトカゲだと思うけどなぁ。 |
ライフィセット | 僕はイモリだと思う。手足に水かきがあるもん。 |
スレイ | でもこいつの指先、爪が生えてるよ。イモリに爪は無いはずだよ。 |
ライフィセット | 確かに……。もしかして、新種 ? |
デゼル | そいつは成りかけのカエルだ。新種ではない。 |
ライフィセット | えっ ! ? |
スレイ | お互い早とちりだったね。 |
ライフィセット | そうだね。デゼルって、こういうのに詳しいの ? と思ったらいない…… |
スレイ | ここにいたはずなんだけど……デゼルは旅の途中も結構、生き物について教えてくれたんだ。 |
エドナ | デゼルってなんだかんだ言って世話好きよね。というより突っ込みたがり ? |
デゼル | 見てやがったのか。くそ。趣味の悪いヤツだ。 |
エドナ | ま、今のあなたが楽しければ良いんじゃない ? |
デゼル | もう付いてくんなよ。 |
エドナ | そう。楽しんだ方が良いのよ。ワタシたちは今、苦しみから解放されてるんだもの。 |
キャラクター | 昆虫問答 |
デゼル | 豊かな森だな。動物や虫たちの気配をたくさん感じる。いい場所だな。 |
ライフィセット | よかった。デゼルも気に入ると思ったんだ。カブトムシやクワガタ、それからクワブトもいるんだよ。 |
デゼル | クワブト ? |
ライフィセット | あっ、クワブトは僕が付けた名前。本当はグロッサアギトって言うんだ。 |
デゼル | ああ。それなら知っている。三つツノが特徴のカナブンだな。カブトまたはクワガタとよく勘違いされる。 |
ライフィセット | けど僕にとってはクワブトはクワブトなんだ。これだけは譲れない。 |
デゼル | お、おう。そうか。ずいぶん思い入れがあるようだな。 |
ロクロウ | ライフィセットオオクワブトはライフィセットのお気に入りだからな。 |
ライフィセット | うん。それにクワブトはすっごく強いんだよ。この前、カブトとクワガタを倒したところを森の中で見たんだ。 |
ロクロウ | それは聞き捨てならんな。最強はやはり昆虫界の名剣士クワガタだ。これだけは譲れん。 |
アイゼン | 抜かせ。最強は昆虫界の王であるカブト。それ以外はありえん。 |
ライフィセット | デゼルはカブト、クワガタ、クワブト、どれが一番強いと思う ? |
デゼル | 一般的には体格の大きいカブトが有利だと言われているな。 |
アイゼン | ふっ……やはりカブトか。当然の結論だ。 |
デゼル | だがクワガタはスピードに勝り加えて極め技も多い。場所によってはクワガタの方が圧倒的に強いだろう。 |
ロクロウ | 図体がデカいだけでは勝てないと。やはりクワガタこそ最強だな。 |
デゼル | しかしながらクワブトも侮れない。持久戦になった場合、俺の推測ではクワブトが最強だ。 |
ライフィセット | 諦めない根性があるんだね !やっぱりクワブトはすごいや ! |
ロクロウ | ……で、結局どれが最強なんだよ。 |
デゼル | それは実際に戦ってみてからのお楽しみだ。さあ、全員かかってきやがれ。 |
ライフィセット | カブトにクワガタ、それにクワブトも ! ?デゼル、いつのまに獲ってきたの ! ? |
アイゼン | しかもこいつら……なかなかに強いぞ。どいつもツノが恐ろしく太い。 |
デゼル | クワガタはアゴだがな。 |
ロクロウ | さすが昆虫採取の名人デゼル。面白いじゃないか。では、いざ勝負を―― |
デゼル | 待て ! 早くこいつらを隠せ !あいつがこっちに向かっている―― |
ライフィセット | あいつ ? |
デゼル | いいから早くしろ ! |
ライフィセット | う、うん。わかった。 |
ロゼ | おっ。みんな集まって何してんの。 |
デゼル | 別に。それより何か用か ? |
ロゼ | それがこの森にレアな昆虫がたくさんいるらしくてさ。デゼル、見つけたりしなかった ? |
デゼル | いや。他の森と間違えているんじゃないか。ここにはあまり生き物の気配はしない。 |
ロゼ | えー、そうなの。いっぱいとっ捕まえて標本として売れば一儲けできると思ったのに。 |
三人 | 標本で……一儲け……。 |
ロゼ | 潔く諦めるか。それじゃあ、またねー。 |
デゼル | 危なかったな。俺たちの昆虫も持って行かれるところだった。 |
アイゼン | ベルベット達とは違う興味の示し方をするとは。恐ろしい女だな。 |
ライフィセット | 最強の昆虫についてはまだ議論の予知がありそうだけど……。 |
ロクロウ | この昆虫たち、そして俺たちにとっての「最凶」は明白だな。 |
四人 | ……ロゼだ。 |