プロフィール
導師イオンの死の預言。忌まわしきフォミクリー技術の応用で、導師のレプリカとして生み出されてしまった彼。代用品に満たないと、打ち捨てられた火山の火口。そこがゴミクズとしての始まり。宿るのは虚無の炎。それは世界に爪を立て、やがて自分を飲み込む。
ミリーナの一言
彼に笑われそうだけど、私はシンクのことがわかるような気がするの。たった一つの果たすべき目的のためには、すべてを破壊しても構わない――そういう激しいものが、シンクにも……それからきっと私にも、存在している。シンクともっと話をしたいわ。それだけの情熱を持つ人が空っぽだなんて思えないから。彼の本当の気持ちを知りたいの。
コーキスの一言
シンク様って、どうしてミリーナ様や他の鏡映点の人たちにあんなキツイ言い方するのかな。あいつの言い方って、めちゃくちゃ傷をえぐる感じなんだよな。変な仮面付けてるし……っていうのは、ジューダス様に睨まれたから二度と口にはしないけど。それにミリーナ様を殺そうとしたあいつのこと、俺は絶対許さないからな !……謝ってくるまでは。
キャラクター | アウトサイダー |
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アルヴィン | なぁ……。気のせいか ?こっちチームって、こう……敵役というかアウトサイダーというか……。 |
アルヴィン | 上手く言えないけど、本流じゃない匂いのする連中ばっかり集まってる気がするんだけどな ? |
シンク | アンタだってアウトサイダーってこと忘れないでよね、三重ヴィン。 |
アルヴィン | 人が気にしてることをいちいち言うなよ。 |
マーク | おいおい、仲良くやれたぁ言わないがいちいち言葉の刃物振りかざすのはその辺にしておけ。 |
マーク | 過ぎたことをねちねちほじくり返しても仕方ねぇだろ。 |
アルヴィン | そうだそうだー ! |
マーク | ……お前はもうすこーしだけ反省しとけよ ?アウトサイダーにもアウトサイダーなりのルールがあるんだぜ。 |
シンク | アウトサイダーにルールなんてあるもんか。 |
マーク | おいおい、ルールって枠がなきゃアウトサイダーなんてモンは生まれないんだぜ。 |
マーク | アウトサイダーほどしがらみまみれの生き方はねぇよ。 |
シンク | ……そうだね。確かにそれは一理ある。 |
アルヴィン | しがらみ、か……。生きるってのは苦しいもんだよな。 |
シンク | 生きることに執着するからじゃない ?なんなら殺してあげようか ? |
アルヴィン | おい、シンク。何でマークには素直なくせに俺には突っかかってくるんだよ ! |
シンク | 別にマークに従ってるつもりはないけどね。 |
マーク | あー、もう、もめるなっつってるだろうが。シンク、今のは言い過ぎだぜ。謝りな。 |
シンク | ……はいはい。失礼致しましたってね。 |
アルヴィン | やっぱりマークの言うことは聞くんだな。お前ら何があった訳 ? |
マーク | 何もねぇよ。人徳の差じゃないか ?三重スパイ君。 |
アルヴィン | 結局お前もいじるのかよっ !過ぎたことはねちねちほじくり返さないんじゃなかったのか ! ? |
マーク | はは、悪かったよ。俺とシンクは似たもの同士ってことで今回は許してくれや。 |
キャラクター | ゴミの居場所 |
イオン | シンク ! |
シンク | サヨウナラ。 |
イオン | 待って下さい。あの……僕あなたに伝えたいと思っていたことがあって―― |
マーク | お、何だ、シンク。こんなところで立ち話か。こんなところじゃなくで、食堂で茶でも飲みながらゆっくり話をしたらどうだ ? |
ゼロス | お、そいつはいいな。なんならアジトから可愛い女の子たちも呼んで、みんなでぱーっと―― |
ローエン | おや、シンクさん。こちらにいらっしゃいましたか。洗濯物、お部屋に届けてありますよ。 |
シンク | ああ、そう。 |
マーク | おい、シンク。ローエンにお礼は ? |
シンク | ――ちっ。はいはい、頼んでもないのにゴクロウサマ。 |
バルバトス | シンク ! こんなところで何をしている ! ?訓練の時間だぞ !この俺を待たせるとは1000年早いわ ! |
ローエン | バルバトスさん。訓練のお相手は是非ゼロスさんが替わりたいそうですよ。 |
ゼロス | はあ ! ? |
バルバトス | フン。わざわざ殺されに来るか。面白い。今日こそ貴様の性根をたたき壊してやるわ ! |
ゼロス | 性根はたたき壊さないでたたき直してくれねーかなー。つーか、何で俺さまが人身御供なんだっつーの ! |
マーク | ローエン、ナイスアシスト。さすが指揮者(コンダクター)だぜ。 |
ローエン | これで、シンクさんもイオンさんとお話する時間を作れますからね。 |
マーク | そういうこった。仲良くしろとは言わないが話ぐらいちゃんとした方がいいぜ、シンク。 |
シンク | ………………。 |
イオン | ………………。 |
シンク | ……話すことがないならもう行くけど。 |
イオン | ええっと……言い出しにくくなってしまいました。でもシンク……なんだか楽しそうでしたね。 |
シンク | アンタの目がフシアナなだけじゃない ?ボクは必要とされなかったゴミだからね。どんな世界にこようと、楽しい事なんて何も―― |
イオン | いいえ。ここに具現化された以上僕たちはどちらも世界に必要とされてしまった存在ですよ。 |
シンク | ………………。 |
イオン | 諦めましょう。同じ土俵に上がってしまったんです。 |
シンク | だからボクらは同じだって ? |
イオン | いいえ。僕らは違います。 |
シンク | ! |
イオン | ずっと心残りでした。僕たちは同じではないんだと気付いた時にはもうシンクに会えない状態だったので……。 |
イオン | 今日はこれを言いたかったんです。伝えられてよかった。また来ますね。 |
シンク | もう来なくていいよ。 |
イオン | はい。でも来ますね。 |
シンク | ……また馬鹿が増えたのか。うんざりだよ。 |
キャラクター | 世界と向き合うために |
リベラ | ――あ ! シンク ! やっぱりいた ! 今日ケリュケイオンが来るってイクスが教えてくれたの。 |
シンク | ……八番目か。 |
リベラ | シンク……ありがとう ! ぼくのこと、助けてくれて。ずっとお礼を言いたかったんだよ。 |
シンク | ああ……心核を戻したときのこと ? ボクに礼を言うなんて筋違いじゃないの ? お前を助けたのはシングだ。 |
シンク | 名前が似てるからややこしいんだよ。 |
リベラ | でも、シングを手伝ってくれたんでしょう ? そういうときはお礼を言うんだってアニスが教えてくれたの。 |
シンク | アニス、ね。はいはい、ドウイタシマシテ。それじゃ―― |
シンク | ――って、服を引っ張るな ! それに何だよ、その馬鹿力 ! ? 大体、イオンのレプリカは全員力が異常なんだよ ! |
リベラ | ごめんなさい……。でも、待ってシンク。シンクも一緒に参加しようよ。ぼくたち、同じだけど違うんだよ。少しずつわかってきたの。 |
シンク | 何 ? お前、おつむが足りないんじゃない ? もっとわかるように話してよ。イライラするね。 |
リベラ | イクスがね、言ってたの。どんなふうに作られても心を……えっと支配 ? されても自分は誰かと同じじゃないって。 |
シンク | ……何の話 ? あの鏡士と何の話をしてるのさ。 |
リベラ | ぼくは被験者イオンのレプリカだけど同じじゃなくていいって。お話難しいけどルークと同じくらいにはわかってるって言われたよ。 |
シンク | それ、全然わかってないってことだろ。 |
リベラ | 今日もみんなで集まるの。ねえ、一緒に来てよ。ジューダスやアッシュは優しいしイオンも色々教えてくれるよ。 |
シンク | ……は ? 何、その参加者。まるで地獄の待機列にいる顔ぶれじゃない。 |
イオン | ――リベラ ! こんなところにいたんですね。あ、シンクも ! お久しぶりです。 |
シンク | ねえ、アンタたち何考えてるのさ。同じ顔の連中が顔つき合わせて傷の舐め合いでもしてる訳 ? |
イオン | ――ああ、イクスサロンのことですか ? あれは違いますよ。強いて言うなら哲学の勉強会のようなものかも知れません。 |
イオン | 何をもって自己とするのか。個とは何か。心とは。意識とは。他者と自己を区別するものは何か。 |
イオン | ……まあ、そういうようなことを、魔鏡術や各世界の技術を学びながら理論化し、この世界で生きる道を模索しているんです。 |
イオン | まあ、参加者の多くが、同一存在……のような共通項を持つ人ばかりになりつつあるのは事実ですが。でも、そうではない方もいますよ。 |
シンク | ………………くだらないね。 |
リベラ | シンク……怖いの ? |
シンク | はあ ! ? |
リベラ | あのね。自分を知るのはとっても怖いことなんだって。でも大丈夫。ぼくも手伝ってあげるから。それに参加したら、ネヴァンのお菓子をもらえるよ ! |
シンク | ふざけるなよ。ボクがいつ怖いなんて―― |
リベラ | じゃあ、行こう ! |
シンク | 痛いっ ! ? 腕を引っ張るな ! 脱臼するだろ ! ? 何なんだよ、こいつ ! ボクらの中でも凶悪に腕の力が強い―― |
イオン | はは……。僕も腕相撲ではリベラに負けてしまいます。こうなったリベラは止められません。申し訳ないですが今日だけはリベラに付き合ってあげて下さい。 |