プロフィール
人であることを捨ててでも斬りたい男がいる。自分を超える力への意思が、我が身を業魔に変えた。相手はランゲツ家当代当主、シグレ。何度も敗れ幾度も刀を折られ、ついに極限と至高の一振りを手に入れた。己の業と恩を報うため両手の小太刀と背中の大太刀「クロガネ征嵐」そして世界に仇なす災禍と共に、今度こそ兄を斬る。
ミリーナの一言
ロクロウさんは元の世界では穢れを帯びているから聖隷であるライフィセットに極力触れないように気を配っていたみたい。だけど今はエンコードのおかげで思う存分触れられるなって嬉しそうにライフィセットの頭をぐしゃぐしゃしてたわ。私もせっかくだしイクスのこともっとなでなでしよっと。
イクスの一言
ロクロウさんは監獄島で懲役500年をくらっていたところベルベットさんと脱獄したらしい。リッドやユーリさん達と脱獄トークで盛り上がってたよ。というか意外と収監された経験のある人が多いんだよな。俺も魔鏡結晶の次は牢屋に閉じ込められたりして……。何事も準備は大事だし、一応脱獄のコツとか聞いておこうかな。
キャラクター | モノマネ |
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ロクロウ | おっ。アリーシャじゃないか。そんな思い詰めた顔をしてどうした ? |
アリーシャ | エドナ様が作っていたおやつを再現したいのだがどうもうまくいかなくてな……。 |
ロクロウ | そんなに肩の力が入っていたら余計にうまくいかん。武芸もおやつ作りも、余裕が大切だからな。自分も楽しみながら笑顔でやるくらいがちょうどいい。 |
アリーシャ | わかってはいるのだが……失敗続きで……。 |
ライフィセット | ロクロウ。あれをやってあげたら ?あのモノマネ。きっと気分転換になるよ。 |
ロクロウ | あれか。いいぞ。 |
ロクロウ | 頑張ってでフ~。ボクは応援してるでフよ~。 |
アリーシャ | ふふっ……それはビエンフー様のモノマネだな ? |
ロクロウ | そうでフ~ ! 似てるでフか~ ? |
ライフィセット | あははっ。何度みても面白いや。 |
ロクロウ | ノルミン繋がりで今度はフェニックスだ。 |
ロクロウ | 我が名はフェニックス !おやつ作りを応援する漢なり ! ! |
アリーシャ | あははっ…… !ロクロウ殿、フェニックス様はそんなこと言わないぞ。 |
ロクロウ | なら次はリアル路線でエドナの傘突きのモノマネだ。いくぞ。 |
ロクロウ | ……えいっ…………えいっ。 |
二人 | あはははっ ! ! |
エドナ | …………ふんっ。 |
ロクロウ | ――うっ ! み、みぞおち……。 |
アリーシャ | ロクロウ殿 ! ? だ、大丈夫か ! ? |
ロクロウ | お、応……なんとか……。 |
ライフィセット | エドナ……いつの間に……。 |
エドナ | まったく、突きに魂がこもってないわよ。所詮モノマネね。 |
ロクロウ | さ、さすがアイゼンの妹……。あいつの拳と同じくらい……いい突きだ……。やはり本物は……ひと味違うみたいだな……。 |
キャラクター | 味覚 |
ロクロウ | ほう。これがソディか。世界が違うと、こんな調味料もあるんだな。 |
メルディ | はいな。これレッドソディ。こっちはホワイトソディな。 |
ロクロウ | レッドソディが辛くて、ホワイトソディが甘いんだったよな。 |
ベルベット | あんたたち何やってるの ? |
ロクロウ | おお。ベルベットか。いまメルディからソディをもらっていたんだ。 |
ベルベット | あんたがソディを ?料理でもするの ? |
ロクロウ | 心水に合う新しいつまみが欲しくてな。甘いのと辛いのを2つ作るつもりなんだ。 |
ベルベット | 相変わらず甘いのも辛いのも好きなのね。 |
メルディ | ロクロウ !ベルベットに料理、手伝ってもらうがいいよ ! |
ロクロウ | 応! |
ベルベット | ちょ、ちょっと……メルディ。 |
メルディ | ファラたちも呼んでくるよ !みんなで料理、とても楽しい ! |
ベルベット | あっ……もう。勝手に。 |
ロクロウ | みんなで料理とはな……そんなことをやっていたのか。 |
ベルベット | ……悪い ? |
ロクロウ | 悪いわけがないだろう。味覚が戻ってよかったじゃないか。 |
ベルベット | 相変わらず満腹感は感じないから食べたって気にはならないけどね……。 |
ロクロウ | にしても、もっと嬉しそうにしたらどうだ。少なくとも味見をしながら料理ができるようになったんだからな。 |
ベルベット | ……そうね。甘いのも辛いのもいまは感じられるから。 |
ロクロウ | いい舌を持っていたんだろ。 |
ベルベット | まだここではあんたに何も振る舞ってないけどね。 |
ロクロウ | まだってことは……今からやってくれるってことだよな ? |
ベルベット | 仕方ないわね。 |
ロクロウ | 甘くても辛くても美味ければいい。期待しているからな。 |
ベルベット | ええ。舌を巻かせてやるわ。 |
キャラクター | 斬り結ぶ絆 |
ライフィセット | ……この先に、噂の強い魔物がいるんだよね。思ったより進むの大変そうだなぁ。うわ、足元が泥だらけ……。 |
ロクロウ | 無理について来なくていいぞ、ライフィセット。こいつは俺の個人的な用だからな。 |
ライフィセット | 大丈夫、どうってことないよ。僕も自分が興味あるからついて来たんだ。どんな魔物か、見てみたくて―― |
ロクロウ | ……待て。どうやら先を越されたらしい。あそこを見てみろ、魔物の死体だ。 |
ライフィセット | えっ ? でも、一体誰が……。 |
ムルジム | ――あら、あなたたち。奇遇ね。 |
ライフィセット | ムルジム…… ! ?それじゃあの魔物は―― |
シグレ | ああ、俺が斬っちまったぜ ! |
ロクロウ | やはりお前か。あの派手な斬りっぷり、他にいないと思ったぜ。こんな山奥で鉢合わせるとはな。 |
シグレ | 強い奴を斬りてぇと思ったら行き着く先は似たようなとこになるさ。俺たちが本気で楽しめる相手はそういねぇ。だろ ? |
ロクロウ | ……違いない。それで、どうだった ? 件の魔物は。 |
シグレ | まぁ、そこそこ面白ぇ奴だったな。でもお前に斬られた時の方が千倍も万倍も楽しかったぜ ! |
ムルジム | 全く……、困った人ね。斬っても斬られても楽しそうにして。 |
ロクロウ | 相変わらずってことだな。……どうだ ? そんなに楽しかったならここでまた、俺に斬られてみるか ? |
ライフィセット | えっ ! ? ロクロウ !本気なの…… ? |
ロクロウ | 強い魔物がいると聞いて来たのに斬り損ねちまって、腕がうずいてやがるんだ。どうする、シグレ。 |
シグレ | ふっ…… !くく……はっはっはっ ! |
シグレ | お前、マジでいい顔するようになったなぁ !危うくやる気になっちまうところだったぜ。だが、今のお前を斬る気はねえ。 |
ロクロウ | ほう ? 何故だ。 |
シグレ | 俺はお前の三刀流を見た。お前も俺の本気を見た。お互い、まだ先があるって分かってんだろ ? |
ロクロウ | ……そうだな。俺も、お前もまだ強くなれる。だとしたら、最強のお互いを斬らなきゃ―― |
シグレ | ――面白くねぇよなぁ !その時まで、せいぜい強くなっとけよ。俺はもっと強くなっちまうからな。ははは ! |
ライフィセット | 行っちゃった……。ロクロウ、すっごく嬉しそうな顔してるよ。 |
ロクロウ | そうだな……悪くない気分だ。あいつがまだ生きている世界ってのもな。 |
ロクロウ | あいつをもう一度、いや――もっと強くなったあいつを斬れるんだ。剣士として、これほど血が沸くことはないぜ。 |
ライフィセット | 普通の兄弟とは違うんだろうけど……。今の二人、きっと前より仲良くなれたんだよね。そんな気がした。 |
ロクロウ | たった今、殺し合いの話をしていたのにか ?はは……お前も妙なことを言うな。 |
ロクロウ | ……まぁ、そうなのかもしれん。本気のあいつと刃を交えた瞬間の研ぎ澄まされた、心を刺すような感覚―― |
ロクロウ | あの時感じた、剣士としての喜びを本当の意味で分かち合えるのは……きっと、あいつだけだからな。 |