プロフィール
導師の影としての厳しい修行は、彼女の心を壊した。養父でもある師に打ち捨てられ彷徨う彼女は虚無に沈む。だが、聖寮に牙をむく女業魔ベルベットだけは、彼女の胸に針を刺し続けた。押しつけられた理はまっぴら。彼女は、災禍の顕主と共に行く。師メルキオルと決別し、看取る者、“メーヴィン”の名を継ぐために。
ミリーナの一言
マギルゥの言い回しは面白いわ。「イカにもタコにも」とか「マギンプイ」とか。「さぱらん」はロゼも使うのよね。もしかして、マギルゥの発明かしら。「マギルゥ奇術団」も見てみたいんだけど、ベルベットに止められちゃった。私の想像だけど……ポッポの人ってベルベットなんじゃないかしら ?ふふ、ますます見てみたいわね。
コーキスの一言
マギルゥ様って、エレノア様より上の位の欠番の特等対魔士なんだってさ。今までホントかよって思ってたけど、ビエンフー様が戻ってきて、ようやく理解できたぜ。なにせ欠番のまま名前が残るくらいだもんな。その頃から代わりが見つからないくらい強かったってことだろ。すげーよ ! ホント、人は見かけによらないんだなぁ……。
キャラクター | ノルミンの扱い |
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マギルゥ | うん ? ビエンフーが見当たらぬな。アリーシャよ、見かけはしなかったかえ ? |
アリーシャ | さっき吊るされていたから私が助けたところだ。 |
マギルゥ | 何じゃと ! ?儂がせっかくお仕置中じゃったというのに余計なことをしてくれたな ! |
アリーシャ | 犯人はマギルゥだったのか ! ?天族……ではなく聖隷の方に対してあのような扱いはあんまりだ ! |
エドナ | 何を言っているの ?ノルは吊るすものなのよ。 |
アリーシャ | エドナ様 ! ?そうなのですか ! ? |
マギルゥ | 嬢もフェニックスを紐で傘にくくりつけて吊るしておったろうに。お主の目は節穴か ? |
アリーシャ | た、確かに……。いやですが吊るすのはさすがに……。 |
マギルゥ | ほれ、この紐を受け取れ。 |
エドナ | どうするかはわかっているわよね ? |
アリーシャ | ……どうするか、ですか。 |
ビエンフー | いやぁ、吊るされた後の水はうまいでフ。あのままだったら干しノルミンになってたでフからねー。 |
ビエンフー | って、姐さん ! ?それにアイゼンの妹もどうしてここに ! ? |
エドナ | あら、ワタシのお茶会の給仕をバッくれたあげく、お菓子をつまみ食いして逃亡していたノルが帰ってきたわ。 |
マギルゥ | ビエンフー ?お仕置き中に逃げ出すとは何事じゃ ? |
ビエンフー | ア、アリーシャ……助けてでフ――って、なんでフか、その紐は ! ? |
アリーシャ | ビエンフー様。私も謹んで吊るさせて頂きます。 |
ビエンフー | ビ、ビエーーンッ ! !二人とも何吹き込んだでフかーー ! ! |
エドナ | またノルを\"ツった\"わね。 |
マギルゥ | アリーシャも\"ツれた\"のう。 |
ビエンフー | ボクに対するみんなの振る舞いは、あまりにも\"ツれない\"でフよー !ソーーーーバッッッッド ! ! ! ! |
キャラクター | 新漫才コンビ結成 |
マギルゥ | はいどーも。漫才コンビ・脳天気で図々しい魔女じゃよ。 |
マギルゥ | マギンプイ♪ |
スタン | 新人だけど頑張っていくんでみんな、よろしくな。 |
マギルゥ | ところでじゃが……お主の腰の剣、ずいぶん珍しいものじゃのう。 |
スタン | ディムロスのことか ?ソーディアンっていう特別な剣なんだよ。選ばれしソーディアンマスターにしか扱えないんだ。 |
マギルゥ | それは羨ましいのう。儂もソーディアンマスターになってみたくなってきたわ。 |
マギルゥ | ものは試しじゃ。儂がソーディアンマスターをやるからお主、ソーディアンをやってくれんかの。 |
スタン | わかった ! |
マギルゥ | これはまずいのう。どこにも武器がない。このままでは魔物にやられてしまうわい。 |
スタン | おーい ! こっちだ、こっち !俺、ソーディアンだから使えよ ! |
マギルゥ | 親切か ! フランク過ぎじゃろ。もうちょっと儂は選ばれし者、その感じを味わいたいんじゃよ、やりなおしじゃ ! |
マギルゥ | このままではやられてしまう……。いったいどうすればいいのじゃ ! |
スタン | ……困っているみたいだな。 |
マギルゥ | その声……そこに封印されている剣か ! ?待て、もの言う剣……噂で聞いたことがある。まさかお主が ! ? |
スタン | ああ。俺を使え。 |
マギルゥ | 儂は魔女、天に仇成す不届き者じゃ。ソーディアンマスターとしての素質がこの儂にあるかどうか……。 |
スタン | 心配すんなって。振り回すだけで十分武器になる。 |
マギルゥ | だから親切か !そんな身も蓋もないようなこと言うでないわ ! |
スタン | あっ、外を見てみろよ。ファンダリアの雪、すごく積もってるぞ。ちゃんと寒さに備えとけよ。 |
マギルゥ | 親切……いや、深雪か !お主、意外にもちゃんとボケられるのじゃな。 |
スタン | リオンを笑わすために徹夜で台本、覚えたからな。 |
マギルゥ | 真剣か ! |
スタン | そりゃあソーディアンだからな ! ! |
マギルゥ | ……とまぁ、オチがついたわけじゃが。 |
リオン | …………。 |
マギルゥ | どうじゃった? |
リオン | ……ふんっ。くだらん。 |
マギルゥ | 辛辣かっ ! 儂が欲しい笑いはいつになったら手に入るのじゃ~ ! |