プロフィール
母を奪った業魔。凄惨な体験から聖寮の門を叩く。業魔ベルベットに出逢って自分の信じていた理想が揺らいだ。忌むべき業魔も道具だった聖隷も、自分と同じ。どんな人も生きられる世界であってほしい。そう願う彼女は師に槍を向ける。
ミリーナの一言
この前、買い出しでホウレン草しか手に入らなくて、エレノアが真っ青になっちゃったの。普段きりっとして頼りになるのに…うふふ、子どもみたいで可愛い。青臭さや苦みがなくなるように、みんなで頭ひねって工夫してたら画期的なレシピがいっぱいできちゃった。どれなら食べてくれるかしら ?
イクスの一言
エレノアのコンパクトをミリーナが綺麗だって褒めたら、母親の形見だって教えてくれたんだ。俺の魔鏡も両親の形見で、鏡を覗くと両親にしっかりしろって励まされてるような気持ちになるんだよ。エレノアもよくコンパクトを見てるけど同じような感じなのかな。
キャラクター | 信念の悪たち |
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マギルゥ | おいそこの仮面 ! 儂とマギルゥ奇術団を 組もうではないか ! |
ジューダス | 断る。誰がやるかそんなこと。 |
マギルゥ | はぁ~ん儂も戦えるもんならみなの役に立ちたいのじゃがのう~もう退屈じゃよ~ ! |
マギルゥ | というわけでエレノアよ。坊との契約を儂に渡す気はないかえ? |
エレノア | 渡しません ! 絶対に ! ビエンフー探しなら手伝いますから。 |
マギルゥ | ケチんぼー ! |
エレノア | 街に降りて、手品でもやっていればいいじゃないですか。漫才の相方ぐらいなら居ますよ。きっと。 |
マギルゥ | こ、このか弱い乙女にたった一人で最近なにかと物騒な地上へ降りろと申すか ! |
マギルゥ | 儂の身に何かあったら どうするつもりじゃ ! ? |
エレノア | 相変わらず賑やかですね…この人は。 |
ジューダス | こいつは、毎日こんなでたらめな感じなのか。 |
エレノア | そうですね。私も今思い出したところです。 |
ジューダス | まあ、実験と称して料理に薬を盛ったり、脳みそを開いて見せろと真顔で懇願してくる奴よりはマシだが…。 |
ジューダス | こいつを見ていて、その仲間のことを思い出していた。 |
エレノア | どういうことですか、それ…。本当にあなたの仲間なんですか… ? |
ジューダス | 「神にケンカを売るのが面白い」という理由でついて来るような、こいつと同じでたらめな奴だ。 |
エレノア | 不敬にもほどがあります ! ん ? ということは…。 |
エレノア | カイルたちとあなたは神様にケンカを売る集団ということですか ? |
ジューダス | …そうなるな。 |
エレノア | 不敬です ! |
ジューダス | お前たちだって災禍の顕主ご一行だろう。悪人そのものじゃないか。 |
エレノア | はっ…そうでした…。 |
マギルゥ | そうじゃぞ。お主もワシも悪の親玉の配下じゃ ! もう引き返せんぞえ~。 |
エレノア | い、良いんです ! もう決断したことですから。 |
キャラクター | 姉たちと弟たち |
ジーニアス | いいなぁ、ミトスは。お姉さんがマーテルさんみたいな優しい人で。たまにボクの姉さんと代わって欲しくなるよ。 |
ミトス | 姉さまをそう思ってくれて嬉しいけど交換はダメだよ? それにリフィルさんだってとってもいいお姉さんじゃない。 |
エレノア | …………。 |
ライフィセット | エレノア、どうかしたの ?ジーニアスとミトスを眺めて。 |
エレノア | あっ……いえ。何でもありません。二人の話を聞いて、世間には色々な弟がいるように色々な姉もいるんだなって考えていただけですよ。 |
ロクロウ | それにしちゃ何か悩んでいるようにも見えたが ?俺でよければ相談に乗るぞ。 |
ライフィセット | エレノア、もし本当に悩んでるなら僕も相談に乗るからね。 |
エレノア | そ、そんなにおおげさなことではありませんよ ! ? |
エレノア | えっと……ライフィセットに弟を感じる、という話をしたことがありましたよね ? |
ライフィセット | うん。エレノアが僕の器になってくれてからしばらく経ったときに。 |
ロクロウ | ほぅ。そんなことが。確かに、弟の俺からみてもライフィセットは弟っぽいからな。 |
エレノア | ええ。私もそう思います。もちろんいまも。ですが一方で弟を持つに相応しい姉らしさと言いますか、姉の資質が私に備わっているのかと、ふと思いまして。 |
ロクロウ | 姉の資質かぁ。それはまた難しいテーマだな。 |
ライフィセット | ……僕もよくわからないや。もちろん、僕がエレノアの弟だったら……えっと、その……嬉しいけど。 |
エレノア | ふふっ……ありがとう。ライフィセット。 |
ロクロウ | まあ、姉の資質について考えるなら本物の姉に聞いた方が手っ取り早そうだな。なぁ、ベルベット ? |
ベルベット | ……料理の下ごしらえ中なんだからあたしに振らないでよ。 |
エレノア | ベルベット ! ?き、聞いていたのですか ! ? |
ベルベット | 本当、思い込んだら頑固なうえ、思い悩んだら大まじめなんだから。 |
エレノア | ……戯れ言だとは言わないのですね。 |
ベルベット | ……えっ ? ああ、ライフィセットに弟を感じるって話ね。 |
ベルベット | それは、当然でしょ。あんたが、聖隷を道具として扱う対魔士じゃないってもう知ってるんだから。 |
ベルベット | だからその……姉の資質の話も、ないわけではないんじゃないの。一人っ子のあんたにしてはね。 |
エレノア | ……ベルベット。 |
ライフィセット | なんだか二人とも変わったよね。二人で話すときの雰囲気も。 |
ベルベット | あたしたちが ? |
エレノア | そ、そうでしょうか ? |
ロクロウ | 間違いないだろ。弟の意見なんだからな。 |
キャラクター | 闘志を燃やして? |
エレノア | こんばんは、シェリア。それは、繕い物ですか ? |
シェリア | ええ。いくつかボタンがとれかかっていたからまとめてやってしまおうと思って。 |
エレノア | え、このシャツを全部 ?ずいぶんたくさんありますね……。良ければ、私も手伝いますよ。 |
シェリア | ありがとう。でもなんだか申し訳ないわ。本当は個人個人に任せればいいんだろうけれどつい性分で勝手にやってるだけだから……。 |
二人 | じー……。 |
エレノア | あら ? あの二人……。 |
シェリア | ねえソフィ、それにライフィセット。さっきから、どうして私たちを見ているの ? |
二人 | ! ! |
ライフィセット | ご、ごめんなさい !変なつもりじゃなかったんだけど……。 |
ソフィ | 本当だったね、ってライフィセットと言ってたの。 |
エレノア | 本当って、何のことですか ? |
ライフィセット | この間、エルとアミィと話をしてたんだ。エレノアとシェリアって似てるよね、って。 |
ソフィ | うん。二人ともあったかくて、やさしくてみんなのためにいろんなことをしてくれるから。 |
エレノア | そう……なんですか ?なんだか少し照れくさいですね……。 |
シェリア | そうね。つい気になってやってしまうだけだし。けど、喜ばれているならやっぱり嬉しいわ。 |
ソフィ | でもね。エルが言ってたよ。エルのパパのほうが、お洗濯も料理も繕い物も上手なんだよ、って。 |
二人 | ……え ? |
ソフィ | パパの料理は世界でイチバン美味しいんだって。誰も勝てないんだって言ってたよ。 |
ライフィセット | 世界でイチバンって自慢出来るパパなんてすごいよね ! |
シェリア | ……そうね。確かにヴィクトルさんはすごいわ。でも……。 |
エレノア | 私たちよりもすごいと言われて黙っているわけにはいきませんね、シェリア ! |
シェリア | ええ ! 私たちも負けないくらいすごいって見せてあげましょう ! |
ソフィ | シェリアもエレノアも、気合いが入ってるね。 |
ライフィセット | あ、はは……。こういうときも、二人は息ぴったりなんだね。 |