プロフィール
指揮者の如き芸術的采配で「風霊盛節(オラージュ)の奇跡」を起こした名軍師「指揮者(コンダクター)イルベルト」。それが人生の終幕を憂う執事の名であった。しかし、心に決めた若き主の死、信念に燃える若者たちとの出会いを経て、彼は再び指揮を取ろうと決意する。王という権力の狂気に飲まれていく友ナハティガルへと奏でよう。いま青春の輝きを瞳に宿し、若人と共に新たなる人生の序曲を紡ぎ始める。
ミリーナの一言
ローエンさんはマーボーカレーが好物なんだけどヒゲにくっついてしまうのが悩みなんですって。不便なときもあるけど立派なおヒゲだし剃っちゃうのももったいないわよね。なによりすごく似合ってるもの。イクスにはどんなヒゲが似合うかしら。おヒゲのイクスもきっと可愛いわよね。
イクスの一言
エステルの読書会のメンバーで次の課題本を探していたとき、書庫に「くるおしき愛の叫び」っていう詩集を見つけてたんだ。なんとローエンさんが作者でビックリしたよ。本人は絶対に読まれたくないみたいで詩集はすぐ回収されちゃったんだけど……実は俺、全部内容覚えてるんだ。……思い出すと俺も、ちょっと恥ずかしくなってきた。みんなには秘密にした方がいいな。
キャラクター | 趣味 |
---|---|
ローエン | おや、カーリャさん。お洋服が破れていますよ。 |
カーリャ | えっ……ありゃりゃ。ホントですね。 |
ローエン | ちょっと動かないでくださいね。すぐ済みますから。 |
ローエン | チョチョイのチョイっと。 |
カーリャ | わ~、ありがとうございます !さすが心優しきロマンスグレーです !手芸もできるなんてイカしすぎですよ~ ! |
ローエン | いえいえ。ただの趣味ですよ。 |
カーリャ | ホント、どっかの鬼畜眼鏡とスカしたマントにもローエンさまを見習って欲しいですよ。あの尋問魔コンビ、酷いんですから。 |
リオン | 誰が尋問魔だ。僕は目的のためには手段を選ばないだけだ。 |
ジェイド | おや。捕虜をいたぶるのが趣味なのかと思っていました。 |
リオン | 人をおちょくらずにはいられないのか。悪趣味な奴め。 |
カーリャ | ホント、しょーがないですねぇ。もっとマシな趣味持った方がいいですよ。ローエンさまに刺繍でも習ったらどうですか ? |
ローエン | 刺繍はいいですよ。軍隊時代に覚えたのですがとても役に立ちました。 |
ローエン | 情報を漏らした部下の口を縫いつけたりね。 |
カーリャ | ! ? |
ジェイド | ほう。それはいいですね。私も刺繍に興味が湧いてきました。 |
リオン | うるさい奴の口を縫いつけるのにも使えそうだな。 |
ジェイド | 目は口ほどにものを言う。ついでに瞼も縫ってしまいましょう。 |
カーリャ | ななな、なんで二人ともカーリャを見るんですか ! ? |
ローエン | カーリャさんも刺繍、一緒にやりませんか ? |
カーリャ | ローエンさまの隠れ鬼畜じじい ! !絶対やらないですっ~~ ! ! |
ローエン | 冗談のつもりだったのですが……少々悪ふざけが過ぎましたかね。 |
キャラクター | 執事役 |
ローエン | フィリップさん。お茶をお持ちしましたよ。 |
フィリップ | ふわぁ……ローエンさんか。………どうぞ、入ってください。 |
ローエン | お疲れのようですね。徹夜はお身体に障りますよ。 |
フィリップ | 若い頃はどうってことなかったのに。もうすっかりおじさんだね…。軽く休憩のつもりが眠ってしまった。 |
ローエン | ? その髪留めはどこかで……。 |
フィリップ | こ、これは ! 違うんだ !試しに具現化しただけで、その……。 |
ローエン | …………。 |
フィリップ | ……さすがに引くよね。 |
ローエン | いいえ。私にも忘れられない人がいますから。月並みな言葉ですが、フィリップさんのお気持ちも少しは理解できているつもりです。 |
ローエン | 消せない想いや記憶がある。目の前の出来事が、嬉しいのか悲しいのか、それさえ分からなくなる時も。 |
フィリップ | …………。 |
ローエン | ……フィリップさん。私がここに残った理由はクラトスさんから頼まれたからだけではありません。 |
ローエン | あなたは命の恩人です。その恩を返すため、あなたを主とし、引き続き執事役としてお仕えしたいのです。 |
フィリップ | そんな。命の恩人だなんておおげさだよ。元をたどれば僕――僕とゲフィオンが蒔いた種だ。むしろ他の人からは責められるべきなのに。 |
ローエン | それでも、私は恩を感じています。あなたはついうっかり可愛い老犬を拾ってしまった、ということです。 |
ローエン | ですから、1つだけ言わせてください。 |
ローエン | 私はもう、主を失いたくはない。 |
フィリップ | ……。 |
ローエン | ジジイでよければいつでも相談に乗りますからね。さあ、お茶にしましょう。 |
フィリップ | ありがとう、ローエンさん。 |
キャラクター | 新しい挑戦 |
ローエン | お待ちしておりました、お嬢様、お坊ちゃま。お席にご案内します。 |
アンジュ | お招きありがとうございます、ローエンさん。 |
カロル | わあ ! いつもと雰囲気が違うね。これがコース料理ってやつ ?お皿やコップがたっくさんあるんだね ! |
ローエン | ええ、そうですよ。本日は試食会ですので、肩肘張らずに楽しんでくださいね。 |
アンジュ | とても素敵な試みですね。けれど……どうして急に ? |
ローエン | 穏やかな日々が戻りつつあり、自由な時間が増えてきたでしょう ?これを機に新しい経験を提供してみたくなったのです。 |
ローエン | 例えば食事。着飾って、一皿一皿ゆっくり食してみるのも新鮮で胸が湧くのではないかと思いまして。 |
カロル | うん、すっごく楽しみだよ !でもボク、テーブルマナーってやつ…… ?あんまり自信ないなあ。 |
ローエン | もちろん、お教えしますとも。まずは一皿目、前菜から。こちらは彩り野菜ときのこのテリーヌです。 |
アンジュ | わあ…… ! とても美味しそうです !あ、カロルくん、フォークやナイフは外側から使うのよ。 |
カロル | えーと、外側……これと、これだね ! |
ローエン | どちらも人差し指を軽く添えて、肘は張らずに……そのまま楽な姿勢で口に運んでください。 |
カロル | 人差し指を添えて、楽な姿勢で……もぐ……っ。うん、すっごく美味しい ! |
アンジュ | 美味しくてあっという間に食べてしまいました。マナーとしてはよろしくないですよね…… ? |
ローエン | いえいえ。楽しんでいただくことが一番ですから。さあ、お次はスープです。 |
カロル | あ、スープのマナーはボク知ってるよ !音を立てずに飲むんでしょ ? |
ローエン | よくご存じですね、カロルさん。 |
カロル | えへへ。前にエステルから教えてもらったんだ。 |
アンジュ | このスープも美味しい…… ! |
ローエン | とうもころしの冷製ポタージュです。お気に召したようで何より。 |
カロル | 美味しすぎて、あっという間に飲み終わっちゃったよ。 |
アンジュ | わ、私も……。ローエンさん、本当に美味しいです。これはきっとみんな喜びます ! |
アンジュ | …………。 |
カロル | ……今のお腹の音、アンジュ ? |
アンジュ | ご、ごめんなさい……。あまりにも美味しいから次のお皿が楽しみすぎて…… ! |
ローエン | 嬉しいお言葉ありがとうございます。一皿一皿の量と、肩肘を張らない空間作りが次回に向けての改善点ですね。 |
ローエン | ……と、実は出来ているコースはここまででして。最後はいつも通りリラックスして私の大好物はいかがですかな ? |
アンジュ | ローエンさんの大好物ってもしかして……。 |
ローエン | マーボーカレーです。たくさん用意しておきましたのでお腹いっぱい召し上がってください。 |
カロル | わーい ! やった~ ! ! |