プロフィール
彼の名は古代語で「世界を牽引する者」。リーゼ・マクシアの国王として民を導く。かつて拳を交えた少年の覚悟を見届けるため、そして、歪んだ世界を破壊する責務を背負った青年の選択を見届けるため、彼自身も旅の同行を申し出る。誰も犠牲になどさせない。自らの強さで全ての民を救うと決めたのだから。
ミリーナの一言
この前、ガイアスさんが真剣な眼差しでミュウを見つめていたの。気になって聞いてみたら、ガイアスさんの妹さんが好きな『ブタザルモドキ』にミュウがそっくりで気になったんですって。アイゼンさんやチェスターさんもそうだけど、お兄さんっていうのはいつも妹さんのことを考えちゃうのかもしれないわね。
コーキスの一言
ガイアス様と話すときって緊張するっていうか、独特の雰囲気があるよな。この前はアリーシャ様たちに「民を守る者の心構え」とかって小難しい話もしてたし。でもそういうちゃんとしてるところが、ガイアス様の強さの秘密なのかもな。だったら俺も強くなるために話をきかないと……って、ああ、駄目だ ! やっぱり緊張するし……眠くなるんだよな……。
キャラクター | 二人は仲良し |
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ガイアス | む……。コンウェイ、と言ったか。トマトを残しているぞ。 |
コンウェイ | ……残しているね。それがどうかしたかな ? |
ガイアス | 『食物を無駄にせし者は厳罰に処す』食べ残しは俺の国では厳罰だ。残さず綺麗に食べてもらおう。 |
ルカ | あ、あの、ガイアスさん、コンウェイはトマトが……。 |
コンウェイ | 確かにあなたの故郷の国は寒冷地で、食糧はいつも豊かにあるとは言い難いみたいだね。 |
ガイアス | ジュードやルドガーから聞いたのか ? |
コンウェイ | ああ、ちょっとね。でも、ここはあなたの国じゃない。ボクに自由意志はないのかい ? |
ルカ | ちょっと、コンウェイ ! |
ガイアス | 自由意志を妨げるつもりはない。だが、この世界でも食糧の調達がいつも容易にできるわけでもない。 |
ガイアス | このトマトも皆が苦労して手に入れている。お前の行動は皆の調和を乱す行為ではないのか。 |
ルカ | ガイアスさん、トマトなら僕が……いただいちゃおうかなーって。僕、トマトに目がないんですよね ! |
ガイアス | ルカ。そうやってお前はいつもコンウェイを甘やかしているのか。こいつはお前より「大人」だろう。 |
コンウェイ | ……わかったよ。これは何とかして食べるよ。ただしあなたにお願いがあるんだ。 |
ガイアス | なんだ。言ってみろ。 |
コンウェイ | ボクも頑張って食べるから、あなたも半分食べてくれないかな ? |
ガイアス | なるほど、そう言うことならお安い御用だ。 |
コンウェイ | ありがとう。でもこのままじゃ食べにくいから味付けを変えさせてもらうよ。 |
ルカ | コンウェイ、それは…… ? |
コンウェイ | メルディに教えてもらったレッドソディだよ。これなら何とかいけそうだからさ。 |
ルカ | うっ、なんか匂いだけで辛い…… !コンウェイ食べられるの ? |
ガイアス | …… ! ! |
コンウェイ | どうしたの ? ガイアスさん。顔色悪いみたい。辛い物が苦手な「大人」がいるのかな ? |
コンウェイ | 『食物を無駄にせし者は厳罰に処す』なんだよね、「王様」 ?約束、破らないよね ? |
ガイアス | 王に、二言なし…… !かかって来い ! ! 小童 ! |
ルカ | コンウェイ ! !ガイアスさん―― ! ! |
コンウェイ | ましかして泣いふぁるの ?(もしかして泣いてるの ? ) |
ガイアス | ふぁいふぇなどぅにゃい ! !(泣いてなどいない ! ) |
ルカ | あ、うん……。なんか仲良くなったみたい…… ? |
キャラクター | ニセモノまんじゅう |
アニス | はい、ラピード。ガイアス様のハンカチだよ。見つけたら教えてね。 |
ラピード | クンクン……。 |
カイウス | 一体どこ行っちまったんだろうな、ガイアスさん。数日戻ってこないなんて。 |
アニス | 私、ガイアスまんじゅうのせいだと思うんだよね。あんなものを勝手に売って大儲けしてるヤツを探しに行ったんだよ。 |
カイウス | 海水浴場の一件で、この海の街じゃガイアスさんすっかり人気者だもんな。 |
アニス | みんなが寄ってたかって自分の頭を丸かじり……可哀相なガイアス様 !きっとお心を痛められたのよ ! |
カイウス | ははっ、そんなタマじゃないだろ。今頃作ってる奴を血祭りに……してたらヤバいな。 |
アニス | そうならないためにも、あんた達を呼んだのよ。さ、カイウスもハンカチ貸すから ! |
カイウス | オレも犬扱いかよ ! ? |
ラピード | ワン !ワンワン ! |
ダークかめにん | うわっ、なんすかこのわんころは !このまんじゅうは、犬でもタダではやれないっすよ ! ? |
ガイアス | ラピード ?それにアニス、カイウス。 |
アニス | ガイアス様ぁ !大丈夫でしたか ?とっても心配したんですよぉ ! |
カイウス | 良かった、血祭り前だった ! |
ダークかめにん | 血祭り ! ?さては、やはりアンタも借金の取り立て人っすか ! ?ライラ様の名前を出されて油断したっす ! |
ガイアス | 違う。俺はお前がどうしてこのまんじゅうを売っているか聞きたいだけだ。 |
ガイアス | これがあるということは、俺の知人が具現化されている可能性があるからな。 |
ダークかめにん | 訳がわかんないことを……うぇ ! ?よく見りゃ本人っすか ! ? |
ガイアス | 単刀直入に聞こう。ウィンガルという男を知らないか ? |
ダークかめにん | ウィンガルだかルーズガルだか知らないっすけどこのガイアスまんじゅうは渡さないっす !これがないとニャバクラに行けないっす ! |
アニス | ぶーぶー ! よくわかなんないけど、ガイアス様の名前と顔使って勝手に商売して……。今に地獄を見るんだからね ! |
ダークかめにん | ふんっ ! 暗黒という名のショウ油に堕ち、骨の髄まで煮染まりし身、今更地獄なんて怖くもないっすよ ! |
カイウス | あっ、こら !逃げるな ! |
ラピード | ガウッ ! |
ガイアス | 待て。追わなくていい。 |
アニス | いいんですかぁ ?あんな奴に顔や名前使われて、利益だけ取られて。 |
ガイアス | ……本物はもっと味にも造形にもこだわっていた。あのような単調な商品ではじきに飽きられるだろう。 |
カイウス | なんだ、自分の頭をみんなが丸かじりするのは気にならないんだ。 |
ガイアス | そういえば……慣れというのは恐ろしいものだな。 |
アニス | わかりました ! アニスちゃんがその本物のガイアスまんじゅうを再現してみせましょう !それで、こっちが本物だって売り出しちゃいましょ ! |
ガイアス | なぜそうなる ! ? |
カイウス | いいな、それ ! ロゼも巻き込もうぜ。オレたちが本気になれば、ダークかめにんのあくどい商売も正々堂々潰せるし ! |
アニス | 味見と厳しい監修、お願いしますね、ガイアス様♪ |
ラピード | ワン ! |
ガイアス | やれやれ……。ウィンガルが作ったCMソングまで再現するんじゃないぞ。 |
キャラクター | 兄妹の姿 |
テュオハリム | 情報提供、感謝する。君のおかげで、実に見事な遺物を手に入れることができた。 |
ガイアス | 市井に出ていれば生きた情報が入ってくる。一度試してみてはどうだ ? |
テュオハリム | 成程、キサラに何か言われそうだがまだ見ぬ掘り出し物と出会えるならばそれもやむなし、か……。 |
テュオハリム | しかし、これほど美しい遺物が発見されたのならその遺跡に直接赴くことも視野に入れるべきであろうな……。 |
ガイアス | …………。 |
テュオハリム | ん ? どうかしたかね ? |
ガイアス | いや、お前の様子を見ていたら妹のことを思い出してな。 |
テュオハリム | ほう。では、妹君も遺物たちの声が聞こえたのかね ? |
ガイアス | 声は知らんが……昔から歴史に関心を持っていてな。俺にもよく質問を投げかけてきた。 |
ガイアス | 俺が知らないと答えるとだったら自分で調べると言い出して朝まで文献を読みふけっていることもあったな。 |
テュオハリム | それは感心なことだな。是非、私も話してみたいものだ。 |
ガイアス | ああ、お前とはおそらく気が合うだろう。俺が相手のときとは違って、喜びそうだ。 |
テュオハリム | ……君と話しているときは妹君は不満そうだったのか ? |
ガイアス | ……俺は、妹ほど歴史に対する知識も関心も持ち合わせていなかった。 |
ガイアス | あいつにとって、俺は話し相手にすらなっていなかっただろう。 |
ガイアス | 俺自身も、あいつの為に時間を割こうとしなかった。 |
テュオハリム | 君はそれを後悔しているのかね ? |
ガイアス | 後悔はしていない。だが、兄としてあいつに出来ることがあったのではないか、と思うことはある。 |
テュオハリム | そうか。知り合ったばかりの私からはあまり確かなことは言えないが―― |
テュオハリム | 君が話を聞いてくれるだけでも妹君は嬉しかったのではないか ? |
ガイアス | ……何故そう思う ? |
テュオハリム | 知識というものは往々にして誰かと共有したくなるものだ。君の妹君も例外ではなかろう。 |
テュオハリム | 何より、君自身と話すきっかけになっていた。たとえ歴史の知見を得られずとも君との会話は有意義だったはずだ。 |
ガイアス | ……今さら確かめる術もないがな。 |
テュオハリム | ならば、妹君の気持ちを理解するために君も遺物などに愛でてみてはどうだ ?手ほどきなら私が引き受けよう。 |
ガイアス | ……ふっ。上手く乗せられている気がするがお前の言うことにも一理ある。 |
ガイアス | いいだろう。今後は俺も、少し付き合うとしよう。 |