プロフィール
名門貴族ベルフォルマ家の鼻つまみ者。家族・兄弟との不仲からやさぐれるまま不良少年となった。だが崇高なる騎士の魂は常に胸に刻まれていた。悲劇の立役者となった前世の記憶を超え、いま再び眼前の友に誓う。己は彼の剣となること、そして今度こそ守り抜くことを。
ミリーナの一言
スパーダさんにクレス道場を勧めたら「不良にとって努力は恥だ」って断られちゃったわ。けど剣を二つ扱うなんて並の努力じゃできないと思うの。ロイドが剣を2本持てば強さも2倍だって言っていたけど、その分の苦労も2倍なんじゃないかしら。人に見えないところで真面目に努力してるのかもしれないわね。
コーキスの一言
ケリュケイオンでスパーダ様がローエン様の体調を気に掛けていたんだ。執事役なのでお気になさらずってローエン様は言ってたけどさ。不良っぽいとこもあるけど身分や役割に関わらず素直で優しかったりして、俺も執事として仕えるならスパーダ様みたいな人がいいなって思ったよ。もちろん一番はマスターだけどな。
キャラクター | 不良のたまり場 |
---|---|
スパーダ | ったく、ルカの奴まだ来ねェのかよ。もしかしたらアジトの中、迷ってんじゃ―― |
二人 | ――ッ ! ! |
エミル | ちょ、ちょっと。二人ともぶつかったみたいだけどケガはない ? |
アッシュ | フンッ……行くぞ。 |
スパーダ | ……おい、待ちやがれ。てめェ、どこに目ェつけて歩いてんだ ? |
アッシュ | それはこっちの台詞だ。フラフラ歩いてんじゃねぇぞ、クズが。二足歩行すら満足にできねぇのか。 |
スパーダ | なんだと ?てめェこそデコ広げるより視界広げやがれ。このニワトリ野郎が。 |
エミル | ま、まぁまぁ……二人とも落ち着いて。曲がり角だったんだししょうがないよ。ここはお互い様ってことで……。 |
スパーダ | あぁ ? どこがお互い様なんだ ?ナメたこと言ってんじゃねェぞ。オレのどこに非があるってんだ、あァ ! ? |
ラタトスク | ――はっ、人間風情が俺に口答えするんじゃねぇ !そのボロ雑巾みたいな帽子と一緒に捻りつぶされてぇのか ! ? |
ヒスイ | うるっせーな ! 部屋の前で揉めてんじゃねぇよ !てめぇらの汚ぇ言葉がコハクの耳に入ったら教育上、悪いだろうが ! ! |
アイゼン | 男がピーチクパーチク騒ぐな。耳障りだ。 |
ラタトスク | なにいきなり突っかかってきてんだよ。シスコン野郎どもはすっこんでな ! |
アイゼン | 誰がシスコンだ ?言っておくがな妹に手を出したら殺すぞ。 |
ヒスイ | おうよ !コハクに手ぇだしたら容赦しねぇぞ。 |
アッシュ | 安心しろ。お前たちの妹になど全く以て興味はない。 |
ラタトスク | その意見にだけは同感だ。ブタ共の妹なんかに興味を持つ訳がないだろうが。 |
二人 | 妹なんか……だと ? |
スパーダ | 嫁に行き遅れるのが心配ならオレがまとめてもらってやるぜ ?妹は兄貴のモノってわけじゃねェからな。 |
二人 | あぁ ! ? |
スパーダ | そういえばマルタとナタリアもいい女だよな。周りに奥手野郎しかいないせいかいまだに彼氏いねェみたいだしよ。 |
二人 | あぁ ! ? |
ルカ | スパーダ ! ごめん !イリアの買い物に付き合ってたら遅くなっちゃった ! |
スパーダ | ルカ、ちょうどいいところに来たな。面白くなってきたところだぜ。お前も加勢しろ。 |
ルカ | えっ、何の話……って、何この不良のたまり場 ! ? |
四人 | てめぇら全員ぶっ殺す ! ! |
スパーダ | 望むところだ !いくぜ ! ルカ ! ! |
ルカ | ちょ、ちょっと待ってよ… ! !うわぁ~~~~~~~ ! ! ! ! |
キャラクター | もの言う剣 |
スパーダ | リオンの剣には意志があるって本当なのか ? |
リオン | ……そうだ。僕たちの世界ではソーディアンと呼ばれている特別な剣だ。 |
シャルティエ | 僕はピエール・ド・シャルティエ。スパーダさん、坊ちゃんともどもよろしくお願いします。 |
スパーダ | おぉ ! マジでしゃべりやがった !よろしくな、シャルティエ ! |
ロンドリーネ | スパーダって昔は剣だったんだよね。ソーディアンとも気があうんじゃない ? |
シャルティエ | 昔は剣だった ? どういう意味ですか ? |
スパーダ | オレは前世でデュランダルっていう剣だったんだ。ソーディアンと同じで人格もあって言葉も話せたんだぜ。 |
シャルティエ | そうだったんですね !僕の場合、元は人間だったところ剣になったのでスパーダさんと境遇は逆なんですよ ! |
シャルティエ | あっ……ちなみに厳密にいうと剣だったのではなく人間だった僕の記憶や意識をコアクリスタルに投射してできたのが今のソーディアンである僕で―― |
リオン | シャル、もういいだろ。最近おしゃべりが過ぎるぞ。 |
シャルティエ | あはは……すいません、坊ちゃん。具現化の影響でソーディアンマスター以外の人とも話せるようになったのが何だか楽しくて。 |
スパーダ | 本当にそれだけか ? |
シャルティエ | ……えっ ? |
スパーダ | 剣だって主のことを大切に思ってるもんだ。オレが……デュランダルが主であるアスラのことを親友と思っていたようにな。 |
スパーダ | 自分が話すことで主が交友の輪を広げるきっかけになって欲しい。おまえはそう思ってんじゃねェの ? |
シャルティエ | えっ……い、いや……それは…………。 |
リオン | まったく。やはりそういった意図だったか。 |
シャルティエ | バレてましたか。やっぱり、余計なお世話でしたかね ? |
リオン | 誰もそうは言ってないだろ。だが、そういう気遣いは無用だ。僕は誰かと馴れ合うつもりはないからな。 |
シャルティエ | ちぇっ……まぁいいですけど。みんなに優しすぎる坊ちゃんっていうのも何だか変な感じがしますからね。 |
シャルティエ | うん、そう考えたらやっぱり今までの坊ちゃんのままの方が僕としても嬉しいです。 |
リオン | 何をよくわからないことを。お前は今までと変わらずにいればいいんだ。ほら、行くぞシャル。 |
ロンドリーネ | 今までと変わらずに……か。何だかんだ主も剣のことが大切ってことなんだろうね。 |
ロンドリーネ | 私も自分の剣……父さんの形見をただの武器だとは思ってないしちょっとだけ君たちの気持ちもわかるよ。 |
スパーダ | 世界が違っても、意思があってもなくても主と武器は互いに特別な存在になれるんだな。 |
スパーダ | だからこそ……デュランダル、お前がやったことは……。 |
ロンドリーネ | スパーダ ? どうかした ? |
スパーダ | いや、何でもねェ。オレとデュランダルは違うって話だよ。 |
キャラクター | ルカの騎士 |
スパーダ | セイッ ! ! ハァッ ! ! トゥッ ! ! ! ! |
カイル | あれ ? スパーダじゃないか !もう夜遅いのにまだ剣の練習してるんだ ! |
スパーダ | カイルか。チッ……見られちまったな。いいか、このことは誰にも言うんじゃねェぞ。 |
カイル | なんで ? |
スパーダ | 不良が努力してるとかダセェだろ。特に、ルカには絶対言うなよ ! |
カイル | 誰にも言うつもりはないけど……どうして、ルカだけには知られたくないのさ ?別にスパーダのこと笑ったりしないと思うよ。 |
スパーダ | わかってるさ。あいつが人の努力を笑うような奴じゃねェってことぐらいな。なんせ、あいつ自身が努力家だ。 |
スパーダ | だが、だからこそって話なんだよ。あいつは医療班の仕事しながら勉強もして医者という夢に向かって着々と歩んでる。 |
スパーダ | あのイリアですら学校設立っていう夢のためリフィルから教育学について教わってんだ。 |
スパーダ | それに比べて、オレは相変わらずフラフラしてる。一応修業はしてるが、こういうハンパなのが一番ダセェよ。だから知られたくねェの。 |
カイル | えっ ! ? それってつまりスパーダには夢がないってこと ? |
スパーダ | まぁ……誰かを守る仕事がしたいとは思ってるけどよ。だが、ルカと違って、それが何か具体的にハッキリしてねェんだよな。 |
カイル | なんだ、ちゃんと夢があるじゃないか。しかも、オレの夢に比べたら十分ハッキリしてると思うよ。 |
スパーダ | お前の夢 ? 聞かせろよ。 |
カイル | 英雄になること !オレはそのために旅に出たんだ ! |
スパーダ | 英雄 ! ? そりゃまたすげェな。マジで言ってんのか ? |
カイル | 正しくは、言ってた、かな。けど、結果的にちゃんと夢は叶ったんだ。 |
カイル | だってオレは、リアラの英雄になれたんだからね ! |
スパーダ | おいおい、そんなんでいいのか ?だったらオレだってルカの騎士だって言えるぜ ? |
カイル | いいじゃん ! ルカの騎士 !なんだ、スパーダも夢が叶ってるじゃないか。 |
スパーダ | い、いやいや ! さすがに無理があるだろ !だいたいお前、騎士ってもんをわかってんのか。オレは騎士籍すら持ってないんだぜ。 |
カイル | なら、その騎士籍ってものを持ってたら騎士なの ?オレはスパーダの考えている騎士っていうものがよくわからないけど、それは絶対に違うよ。 |
スパーダ | ま、まぁ……そうかもしれねェけどよ……。ハルトマンも同じことを言うだろうし……。 |
カイル | ね ? やっぱり騎士籍なんて関係ないんだよ !スパーダはルカの騎士 ! これで決定 ! |
スパーダ | ルカの騎士、か…………。 |
ルカ | え、何 ? 僕のこと呼んだ ? |
スパーダ | なっ ! ルカ ! ?どうしてここにいんだよ ! |
ルカ | 僕の名前が聞こえたからだけど。なにか僕の話でもしてたの ? |
カイル | そうじゃなくて、スパーダがルカの―― |
スパーダ | おぉっと、カイル。そこまでだぜ。さっきの男と男の約束、覚えてるだろ ? |
カイル | この話も約束のなかに入ってるの ?それならオレは黙ってるけど。 |
ルカ | えぇ ? なになに ?どんな話だったか気になるなぁ。 |
スパーダ | ちょいと将来について話してただけさ。こうなれたらいいなってな。まあ、ルカだけには、教えねェけど。 |
ルカ | えぇっ、そんなぁ ! どうしてだよ ! ? |
スパーダ | いつか、お前が偉くなったら任命してくれよ。じゃあな ! |
ルカ | 任命…… ? なんのこと ? ? |