プロフィール
浮遊城アインクラッド。巨大な牢獄と化したその場所で、生き残りをかけた戦いに巻き込まれた少年。死と隣り合わせの世界で磨き上げられた彼の剣技は、他のプレイヤーの追随を許さないほどにまで成長を遂げる。のちに英雄となった彼の姿は、二つの剣を携えた「黒の剣士」として語られることになる。
ミリーナの一言
キリトってあまり自分からみんなの輪の中に入っていこうとはしないんだけれど、いつの間にか周りに人の輪ができているのよ。キリトもそれを嫌がってはいないみたい。ちょっと不思議だけれど、それだけキリトが頼りにされているってことよね。こういうのをカリスマって言うのかしら ?
コーキスの一言
いや、俺も最初は嘘だと思ってたんだよ……。でもな、キリト様が昼寝してるところ見てたら、本当に俺までぐっすり寝ちまってたんだ ! ユイが「パパが寝ているところを見ると、わたしも眠たくなるんです」って言ってたけど、あれ本当だったんだな。こんな特技まで持ってたなんて、やっぱりキリト様は侮れねーよ。
キャラクター | すれ違い |
---|---|
アスベル | ――ふうっ、ありがとうキリト。おかげで俺の技にも磨きがかかった気がするよ。 |
アスベル | まさかキリトも俺と同じように体術を織り交ぜた戦いができるなんてな。 |
キリト | あまり多用してるわけじゃないけどな。アスベルは騎士学校に通ってたんだって ?そこで剣技を身に着けたのか ? |
アスベル | ああ。強くなって大切な人を守る力が欲しかったんだ。 |
アスベル | だけど、騎士学校に入る為に黙って家を飛び出してからは故郷の誰とも連絡をしなかった。 |
アスベル | それが理由だとは思うんだが、幼馴染みのシェリアと再会したときは、妙な距離を感じてさ……気まずかったよ。 |
キリト | そうなのか ? 俺が見てる限りじゃアスベルを避けてるってことはなかったが ? |
アスベル | もちろん、今は和解して大丈夫だ。それに加えて、弟のヒューバートとも距離を感じていた時期があってさ。 |
アスベル | 俺がやってきたことは自己満足だとか、再会して早々、ヒューバートに言われて……俺なりに頑張ってたから、さすがに堪えた。 |
キリト | 気持ちのすれ違い……か。俺にとっても耳が痛い話だよ。 |
アスベル | なんだ ? キリトにも幼馴染みや弟がいるのか ? |
キリト | 幼馴染みはいないけど妹が一人いるんだ。 |
キリト | 俺もつい最近まではスグと……妹とは距離を置いててさ。 |
アスベル | そうだったのか。キリトもしばらく故郷から離れてて妹に会えなかったとか ? |
キリト | 確かに会えない時期もあったんだが俺の場合はそのことがきっかけで今はそれなりに仲良くしてるよ。 |
キリト | あんまり兄らしいことをしてやれてないのは昔からずっと変わらないけどな。 |
アスベル | キリトみたいに立派な剣士なら妹さんにとって自慢のお兄さんじゃないか ? |
キリト | それが俺よりも強いんだよ、スグは。 |
アスベル | なんだって ! ?キリトより強い剣士なのか、妹さんは ! ? |
キリト | えっと、現実の剣道ではって話だけどどう説明したらいいんだ……。 |
ヒューバート | 兄さん ! やっぱりここにいたんですね。シェリアが捜していましたよ。 |
アスベル | ああっ ! シェリアの買い出しに付き合う約束してたんだった !キリト、また稽古付き合ってくれよ ! |
ヒューバート | 全く、相変わらず騒々しい人ですね。すみません、兄さんの相手をしてもらって。 |
キリト | いや、アスベルからあんたたち兄弟の話も聞けて楽しかったよ。 |
ヒューバート | なっ、兄さんがぼくたちの話を ! ? |
キリト | んじゃ、俺も部屋に帰るか。 |
キリト | じゃあな、ヒューバート。たまには兄さんにも優しくしてやれよ。 |
ヒューバート | 待ってください !兄さんはあなたに余計なことを言ってないでしょうね ! ? |
キャラクター | 怒りの取扱い方 |
ロウ | キリト……。またリンウェルを怒らせちまった。どうしたら許してもらえると思う ? |
キリト | 来て早々何を言うかと思えば……。だいたい、その手の相談をどうして俺のところにばかり持ち込むんだ。他にもいるだろう。 |
ロウ | そりゃ、いろんな奴にも相談したさ !ヴェイグだろ、スタン、あとレイヴンにも ! |
キリト | 最初の二人はともかく、なぜレイヴンに……。それで、なんてアドバイスされたんだ ? |
ロウ | 女性が怒ってたらとにかく謝れ。理由がわからなくても自分が悪いと思って謝れって。 |
キリト | 思いつく限り最悪の対応だな。 |
ロウ | ……かもな。おかげでリンウェルを余計怒らせちまった……。 |
ロウ | ヴェイグはクレアとそんなケンカしないからわからねえって言うし。 |
ロウ | スタンにいたっては、むしろ自分が教えてほしいって。やっぱ、俺にはキリトしかいねぇよ ! |
キリト | わかったわかった。俺にできる範囲でアドバイスするから。それで、何が原因でリンウェルを怒らせたんだ ? |
ロウ | それがわからねぇんだ。最初から不機嫌そうだったからレイヴンに教わった通り謝ったら……。 |
キリト | 余計に怒らせたわけか。そういう時は、変な気を回さない方がいいと思う。素直に「何かあったのか ? 」って聞けばいい。 |
ロウ | でもよ、不機嫌の理由が俺だったら……。 |
キリト | その時こそしっかり謝る。経験上、余計なことをして怒りの種を増やす方が尾を引いてさらにマズいことになる。 |
ロウ | な、なるほど。 |
キリト | それから、相手が不機嫌だとわかったらいっそのこと時間を置くってのも手だ。 |
キリト | 怒りって感情はそうそう長続きしない。少し間をおけば相手も冷静になってることが多い。 |
キリト | まあ、一番は普段から正直に話しておくってことだな。やっぱり大事なのは隠し事をしない誠実さだ。 |
アスナ | へぇ……隠し事をしない。わたしに隠れてしょっちゅうコソコソとやってるキリト君がよく言うわねぇ ? |
キリト | アスナ ! ? |
アスナ | デス・ガン事件の時とか、ラースの実験のこととか。わたしが知るのっていつも最後の最後なのよね。おかげでどれだけ心配したことか……。 |
キリト | 待ってくれ、あれは…… ! |
アスナ | 言い訳しない ! |
キリト | は、はい ! |
アスナ | いい加減、そのなんでも自分一人でやろうとするソロぐせを直さないと── |
キリト | な、直さないと…… ? |
アスナ | 今は秘密にしておくわ。わたしにもいろいろ考えがあるとだけ言っておこうかしら。 |
キリト | う……以後、気をつけます。 |
ロウ | キリト、お前もけっこう苦労してんだな……。 |