プロフィール
全てを投げ出そうとした剣の世界で、彼女は一人の少年と出会う。絶望は希望へと変わり、己の運命に立ち向かう決意を宿す。最強のギルド『血盟騎士団』の副団長「閃光のアスナ」と呼ばれるまでになった彼女には多くの信頼と人望が集まる。だが、彼女の瞳の中にはただ一人、孤独に戦う剣士の姿が映っていた。
ミリーナの一言
アスナって可愛いだけじゃなくて、凄くしっかり者なの。掃除や料理も手伝ってくれて助かってるわ。それにキリトが出かけるときは、早起きしてお弁当の準備もしてるのよ。そんなアスナの様子を見てると微笑ましくなっちゃう。本当にキリトのことを大事に想っているのね。
コーキスの一言
アスナ様はどこかの騎士団に所属してたらしいぜ ! しかも副団長 !本人は恥ずかしがってたけど、すげーことなんだからもっと堂々としてていいと思うんだけどな。確かにアスナ様の剣捌きなら、副団長ってのも納得できるぜ。今度俺にも稽古をつけてくれねぇかな。よし、クレス様たちとの稽古に誘ってみるか !
キャラクター | セイザ |
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エステル | わぁ ! アスナとキリトは妖精の世界にも行ったんですね !すごいです ! わたしも見てみたい ! |
アスナ | ええ、とても素敵なところだからぜひ二人にも来てもらいたいわ。 |
アリーシャ | 騎士として働くだけでなくアスナたちは様々な世界を渡り歩いてきたのだな。 |
アスナ | そんな大げさなものじゃないけどそうね……、沢山の人たちに出会えたことはわたしには、とてもいい経験になったわ。 |
アリーシャ | 私もスレイたちの旅に同行して実際に暮らす人々と触れなければ気が付かないことがたくさんあったよ。 |
エステル | そうですね。わたしも外の世界を見て初めて知ったことが沢山ありました。 |
アスナ | そっか。エステルとアリーシャはお姫様なんだから、わたしほどじゃなくても周りの目が厳しいのは当たり前よね。 |
アリーシャ | もしや、アスナも私たちのようにどこかの国の姫君なのか ? |
アスナ | ええっ ! ちっ、違うわよ !わたしが姫だなんて……。ただ、たまに親同士の付き合いに顔を出したり……。 |
アリーシャ | 一族の会合にも参加していたのか。やはりアスナは貴族のご令嬢として立派に振る舞っていたのだな。 |
アスナ | そう言われると照れるんだけど……。でも、年始には親戚の人たちの前で正座で何時間も座るのは正直辛いときもあったわ。 |
エステル | アスナ ? “セイザ”ってなんです ? |
アスナ | えっ ? えっと……。膝を曲げて座る姿勢のことなんだけどこれが結構大変で……。 |
エステル | あっ、わたしもそれなら知っています。古来より『精神を鍛練するための儀式』として、文献に記されていました。 |
アリーシャ | なるほど、そのようにしてアスナは忍耐力も一緒に身に着けていたのか。 |
エステル | あれ ? そういえば、わたしもこの姿勢で座りますから……、もしかしてわたしもつねに儀式を行っているのでは ? |
アリーシャ | よし、それならば、私も“セイザ”という姿勢をやってみて、精神鍛錬をおこなってみよう ! |
エステル | えっ、今からですか ?確かアリーシャはこのあとカロルたちと買い出しに行くんじゃなかったんです ? |
アリーシャ | なに、約束の時間まではまだ少しある。それまでにアスナの世界の文化に触れるのもいい機会だ。 |
アスナ | うーん、わたしは構わないんだけど……。大丈夫、かな ? |
ライフィセット | あっ、アリーシャ、ここに居たんだね。 |
カロル | 二人も良かったら一緒にボクたちと買い出し行こうよ。 |
カロル | って、あれ ? どうして、アスナたちは座ってるアリーシャの手を握ってるの ? |
アスナ | えっと……これは……。 |
ライフィセット | アリーシャがなんだか怖い顔になってるけど…… ? |
エステル | アリーシャ、ゆっくりですよ ?ゆっくり動けば大丈夫なはずです。 |
アリーシャ | よし、今度こそちゃんと立ち上がるぞ……。 |
アリーシャ | うっ ! 駄目だ ! あ、足に触れないでくれっ ! |
アスナ | もう ! だから足が痺れたらすぐ止めるように言ったのに ! |
ライフィセット | ……買い出しに出かけるのは。 |
カロル | もう少し後にしよっか。 |
キャラクター | 故郷の味 |
リンウェル | アスナ、この前借りた本を返しに来たんだけど……って、何この匂い ! |
アスナ | あら、リンウェル。いらっしゃい。 |
リンウェル | いらっしゃい、じゃないよ。どうしたの、この変な匂い。 |
アスナ | 変とは失礼ね。これはお醤油っていうわたしの生まれた国の調味料よ。……まあ、失敗作だけど。 |
リンウェル | アスナが料理好きってことは知ってたけど自分で調味料まで作ってるの ? |
アスナ | だってこの辺りには理想のお醤油がないんだもの。そうなったら自分で作るしかないじゃない ? |
アスナ | 日本人として、お醤油の味付けは外せないしキリト君にも食べさせてあげたいし。 |
アスナ | アインクラッドでもお醤油の味を再現したことがあったのよね。その時、キリト君すっごく喜んでくれたの。 |
リンウェル | やっぱり理由はキリトなんだね。 |
リンウェル | アスナって、普段はおしとやかなのに時々すごい行動力を発揮するじゃない ? そういう時って絶対キリトが絡んでるんだよね。 |
アスナ | そりゃあ、好きな人に喜んでもらいたいじゃない。リンウェルにはそういう人いないの ? |
リンウェル | 料理を作ってあげたい人 ? |
リンウェル | やっぱりシオンかなぁ。アルフェンやテュオハリムもいろいろ助けてもらってるし―― |
アスナ | そこでロウの名前は挙がらないのね。 |
リンウェル | ロウ ? なんで ? |
アスナ | み、道のりは長そうね。……頑張って、ロウ。 |
アスナ | 道のりと言えば、わたしのお醤油作りもそろそろ行き詰まってきたのよね。 |
リンウェル | そんなに大変なんだ。お醤油を作るのって。 |
アスナ | 材料は似たような豆を見つけたんだけどやっぱり製法がね……知識だけじゃどうにも……。 |
リンウェル | さすがに作り方は私も……。お醤油自体はティル・ナ・ノーグにもあるみたいだけどね。 |
アスナ | それだわ ! リンウェル ! |
リンウェル | え ? |
アスナ | 考えてみれば、アジトには世界は違えど日本人や和装に似た服の人もいたし、この世界でもわたしの求めるお醤油がどこかにあるかも ! |
アスナ | そうと決まったら行くわよ、リンウェル ! |
リンウェル | 行くってどこへ ! ? |
アスナ | もちろん食べ歩きよ !あらゆる世界の料理を食べて食べて食べ尽くして !理想のお醤油を見つけて作り方を教えてもらうの ! |
リンウェル | 結局、自分で作るつもりなんだね……。 |
アスナ | さあ、忙しくなるわよー ! |