プロフィール
ソーディアンの生みの親である天才科学者。だがその行動理念は、全ては面白いかどうかであった。面白いから、未来からの来訪者と行動を共にする。面白いから、歴史を改変する神と戦う。そして、面白くないから、未来のことは知らなくていい。自分の兄が敵に討たれる未来を、防げるかもしれない状況でも、彼女はやはり耳を閉ざす。肉親がなくなるのは天才であろうと辛い。だが自分の力で答えを導き出すこと、それが人生における一番の面白さであるから。
ミリーナの一言
ハロルドさんはすごく仕事ができるし頭もいいのに、キール研究室では割とのんびりしているの。天才が努力したら超天才になってしまうから、適度にサボったりしているんですって。ハロルドさんなりに周りに合わせているとういことなのかしらね。世の中には色々な難しい問題があって、それを天才たちが解明しているけど、その天才な人が一番理解し難い存在なのかもしれないわね。
イクスの一言
ソーディアン開発者のハロルドさんに、冗談で俺にもソーディアンを作ってもらえないか聞いてみたんだ。そうしたらなんと出来るって言われたんだ。さすが天才だなって感動したけど、開発のためには、俺の頭やお腹をメスで開いてあれこれしたりと、適性検査を受ける必要があると聞かせられて、やっぱり遠慮しておくことにした。天才って凄いけど、怖いところがあるよな。ジェイドさんといい。
キャラクター | 解剖パラダイス |
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ハロルド | まったく。酷い目にあったわ。珍しくこの私が死ぬかと思ったわよ。 |
ルカ | ハロルドさんが無事アジトに合流できてよかったよ。帝国にはグラスティンみたいな危険な人もいるからすごく心配だったんだ。 |
ハロルド | あの三流技師、今度あったらただじゃおかないわ。あいつを一発でぶっ倒せちゃうような兵器でも開発しておこうかしら。 |
スパーダ | あんたも頭がいいんだったよな。そんなすげェもんも開発できるのか ? |
ハロルド | 天才を舐めてもらっちゃ困るわね。私の辞書に不可能という文字はないのよ。 |
スパーダ | おお ! それじゃあよオレをモテモテにすることもできるか ? |
ハロルド | 余裕ね。何なら今すぐパパッと改造してあげるわよ。 |
スパーダ | マジかよ ! それならさっそく……って、おい待て !いま改造って言わなかったか ! ? |
ルカ | ハロルドさん、何をするつもりなの…… ? |
ハロルド | まずはあんたの脳みそを取り替えるのよ。頭をメスで開いてからノコギリで頭蓋骨をカパッと外して―― |
スパーダ | ちょっと待ちやがれ !なんでモテるために脳みそを換える必要があんだ ! ? |
ハロルド | 頭がいい方がモテるからに決まってるでしょう。モテモテになりたいとかバカなことを考える低スペックな脳みそは論外なのよ。 |
ハロルド | まぁ、安心なさいって。私の開発したロボはすんごい賢いから。 |
ハロルド | 確かここにHRX-2型のパーツが余ってたはずだし……。 |
スパーダ | ……やっぱオレやめとくわ。ルカ、代わりにお前がやってもらうか ? |
ルカ | ぼ、僕 ! ? 絶対に嫌なんだけど ! ? |
ハロルド | なるほど……それもいいわね ! ! |
ルカ | えぇっ ! ? どうしてそうなるの ! ? |
ハロルド | 私、あんたにも前々から興味があってずっと解剖してみたいって思っていたのよ ! |
ハロルド | 前世が伝説の剣のスパーダ、その持ち主だったルカ……ソーディアンの生みの親としてあんたたちを解剖したくなるのは当然でしょう ? |
ハロルド | いったい脳みそはどうなっているのか。もちろんお腹の中も気になるわね。くぅ~、いいデータが採取できそうだわ ! |
スパーダ | お、おい……ルカ。こいつもとんだ解剖魔だったみたいだぜ。 |
ルカ | グラスティンより厄介かもしれないね……。 |
キャラクター | 未来の話 |
ウッドロウ | ソーディアンの生みの親であるハロルドさんが女性であったとは。私もさすがに驚いたよ。 |
ハロルド | それは何よりね。もちろん想定の範囲内ではあったけどちゃんと未来のソーディアンマスターも騙せていたみたいで、私としても気分がいいわ。 |
フィリア | 名前からして男性だと思いこんでいたので私たちも聞かなかったとはいえ、クレメンテたちも教えてはくれませんでしたから。 |
ソーディアン・クレメンテ | たとえハロルドが亡くなっていたとしてももし約束を破り真実を漏らせばこの身がどうなるかわかったものではないからのう。 |
ハロルド | さすがはクレメンテ、ご推察のとおりよ。もし私が女だと言ったらソーディアンのコアクリスタルが爆発するように設計しておいたもの ! |
ソーディアン・クレメンテ | なんじゃと ! ? |
ソーディアン・イクティノス | ハロルド ! そのような仕様は聞いてないぞ ! |
ハロルド | いやねぇ、冗談よ冗談。あんたたちを信頼してたのよ。私の遊び心に水を差す真似はしないだろうってね。 |
ハロルド | まぁ、カイルたちを知らないってことを考慮すると私とは平行世界の存在。つまりこの場のあんたたちと私はこの世界で初対面ってことになるけどね。 |
ハロルド | あーあ、それにしてもせっかく異世界に来てウキウキ気分だったのに、こんなところでネタバレ食らうとは思っていなかったわ。 |
ウッドロウ | ……ネタバレ ? |
ソーディアン・イクティノス | 未来のことを知ってしまったのが不満なのだろうよ。 |
ハロルド | 当たり前でしょう。あんたたちの存在からちょいと推論していけば、元の世界で私たちがどうなったであろうかもすぐわかっちゃうもの。 |
ハロルド | まったく、こうなったら元の世界に帰れないのがある意味で救いよね。 |
フィリア | 救い、なのですか ? |
ハロルド | 知識があればそれを利用したくなるのが人間の性ってものよ。それは意図せず知ってしまった未来で何が起こるかという知識であっても同じ。 |
ハロルド | 天才とはいえ私も人間だもの。ちょいと気が弱っていたらその知識で何をするかわからない。 |
ハロルド | けど、そういうズルはしたくはないのよ。たとえ大切な人を失う未来が待っていようとね。 |
フィリア | ……ズル。ええ、私もハロルドさんの考えには同感です。 |
ウッドロウ | ……強いのだね。ハロルド君もフィリア君も。 |
ハロルド | さすが賢王ウッドロウね。その強いってのは私がそれなりに気に入っている褒め言葉よ。女たるもの強く生きなくちゃよね、フィリア。 |
フィリア | はい。 |
ハロルド | 人生は一度しかないうえ何があるのかわからない。だからこそ面白おかしく楽しんで生きていきましょう。このティル・ナ・ノーグって世界でね。 |
キャラクター | 実験体は必要なのよ |
ハロルド | ふっふっふ~ ♪ できた ! ついにできたわ !私の天才的な発明品の最新作 ! !あ、違ったわ。私だけのじゃなくて── |
パスカル | そうだよ~ ! あたしとの共同開発品ってやつ !ねぇねぇ、名前はどうする ? |
ハロルド | 先行試作型超過激贅沢激烈按摩椅子。 |
パスカル | なるほど~。教官とロニっぽいセンスだね。震天裂空斬光旋風滅砕神罰割殺撃ってカンジ ? |
ハロルド | さすがパスカル……わかってるじゃない。アレを参考に開発したマッサージチェアだもの。私の趣味じゃないけど、一応はリスペクトしないとね。 |
ハロルド | さて。この先行試作型超過激贅沢激烈按摩椅子だけど── |
パスカル | う~ん。ねぇ、ハロルド。舌噛んじゃいそうだからさ、アンちゃんにしない ?先行試作型超過激贅沢激烈按摩椅子だからアンちゃん。 |
ハロルド | それ、採用。私も言ってて面倒になってきたわ。 |
パスカル | やった~ !で、このアンちゃん、早速試運転したいよね ♪誰に使おうか ? 弟くんとか ? |
ハロルド | 眉間にシワを寄せて書類仕事に精を出してる彼は適材かもしれないわ。でも、懸念もある……。パスカル。ヒューバートって頑丈 ? |
パスカル | う~ん、どうかなぁ……。並み以上に頑丈だとは思うんだけど……。 |
パスカル | でも、毎日の仕事で疲れてるのは間違いないかな ?アンちゃん……このマッサージチェアの機能を試すにはもってこいのコリ具合の体の筈 ! |
ハロルド | なるほど。今回の被検体向きってわけか。でも、できれば本気のフルパワーを試したいのよね。何やっても問題なしって保障が── |
ロニ | おーいハロルドー。ジューダスの奴がお前を捜して──ん ? パスカルと一緒にいたのか。……なんか不吉な予感がするぞ。 |
パスカル | ハロルドと共同開発をしてたんだよ。ほらこれ ! マッサージチェアのアンちゃん ! ! ! |
ハロルド | 何やっても問題なしの保証がある奴が来てくれた~ ♪ロニ、そこに座っ── |
ロニ | 断る。 |
ハロルド | アンちゃん肩揉みアーム駆動 ! ! ! |
ロニ | う、うおお ! ? なにしやがるこの野郎、離しやがれ !くっそなんつー力だよ ! 何がマッサージチェアだ !新手の拷問器具の間違いじゃねぇのか ! ? |
ハロルド | 失礼ね。立派なマッサージチェアよ ?実はユージーンから開発依頼があったの。肩コリに効く道具はないかって。 |
ロニ | 待て待て、それ開発依頼じゃなくてタダの相談だろ ! ?飛躍しすぎだ ! こんなもん作らなくても── |
ハロルド | よし、準備完了。ぽちっと。 |
ロニ | のぉあああああああああああああああ~~~~ ! ! ! !ななななんんだよこりゃあああああああああああ ! ! ? |
ロニ | ああああ──あ ? お……え ?な、なんだ、これ。か、身体が……軽くなった…… ! ?いや、疲れが消えてる ! ? |
ハロルド | あら ? ん~……普通の結果ね……。もっと面白いことになるかと思ったのに。これじゃつまんないわ。 |
パスカル | 確かに普通だね~。もっとババーン ! ってなるはずだったんだけど。対象の体質に特異性があったりするのかな ? |
ハロルド | ナナリーの関節技を受けすぎて、マッサージに耐性ができてる可能性はあるわね。興味深いじゃない。ロニ、もっかい座って ? |
ロニ | 嫌だぞ、おい !マッサージチェアで疲れが取れるのは普通だろ ! ?なんで面白さとかババーンとか求めるんだ ! ? |
ハロルド | いいからいいから。大丈夫よ、痛いことなんてないない。アンちゃん肩揉みアームぽちー。 |
ロニ | 待て待て今度こそま──あ──あああああああああああああああああああ ! ! ! |