プロフィール
地上軍衛生兵長。彼女は軍人である。故に天地戦争の勝利のためなら、命をなげうつ覚悟があった。囚われの身になって味方の枷となるくらいなら、喜んで死を選ぶ。それは、共に戦う仲間全員が同じ心であると思っていた。だが、しかし……彼女は自分の胸の内に偽らざるもう一つの気持ちがあることに気付いていた。彼が、彼なら助けに来ると信じてる……。私が愛したディムロスが……。
ミリーナの一言
アトワイトさんはディムロスさんと恋人同士なんだけど、そのことは新生対帝国部隊の人たちには黙っていることにしたんですって。けど、この間会議にお邪魔した時には、もう全員に知れ渡っていたの。ディムロスさんと話しているときのアトワイトさんは、やっぱりどことなく雰囲気が違うから仕方ないのかもしれないわね。ただ本人は未だに気づかれていないと思っているのよ。ふふ、そんなアトワイトさんも可愛いわ。
イクスの一言
アトワイトさんは非番の日に色々な村を回って、子供たちの世話もしているらしいんだ。そういえばルーティの持っているソーディアンのアトワイトさんも、ルーティが小さい頃からずっとルーティのことを気にかけてきたみたいだったし、アジトでも医療班の一員として色々とアドバイスをしていたな。凄く面倒見がよくて尊敬するよ。俺はその辺……特に子供の面倒はやっぱり苦手だからなぁ。
キャラクター | 無意識 |
---|---|
アトワイト | これで全ての魔物を倒したわね。ディムロス、怪我はしていない ? |
ディムロス | ああ。君の援護のおかげでな。カイル君たちも援護、感謝する。やはり君たちがいると心強いな。 |
カイル | いえ。二人の連携を見ていてわかりました。オレたちはまだまだだってことが。 |
リアラ | ええ。ディムロスさんとアトワイトさんはお互いが離れているにも関わらずまるで背中合わせで戦っているかのようだったものね。 |
カイル | あんな息のあった連携は普通じゃできないよ。やっぱり愛の力ってやつなのかな。無意識に繋がっている、みたいなさ ! |
アトワイト | あ、愛の力 ! ? |
ディムロス | カ、カイル君……何を言っているんだ。そのような冗談はよさないか。 |
カイル | ははっ。ごめんなさい。けど、二人の連携がすごいと思っているのは本当ですよ。 |
リアラ | 憧れるわよね……。そうだわ、カイル。わたしたちも二人と同じようにもっとアイコンタクトを取るようにしてみない ? |
カイル | それいいね ! やってみようよ ! |
アトワイト | ちょ、ちょっと待って。アイコンタクトって何の話をしているの ? |
ディムロス | 確かにアイコンタクトは連携の基本。しかしあまりやりすぎるのも注意散漫に繋がりかねんぞ。 |
カイル | えっ、けど二人とも戦っているときによくアイコンタクトを交わしているじゃないですか。 |
アトワイト | そこまで頻繁には交わしていないはずだけど……。ディムロスもそう思うわよね ? |
ディムロス | ああ。カイル君たちと交わしている頻度とそう変わりないはずだが……。 |
二人 | …………。 |
アトワイト | ど、どうしたの。二人とも黙って。 |
ディムロス | 私たちの話では参考にならなかったかな ? |
リアラ | いえ。十分、秘訣はわかりました。 |
カイル | やっぱり愛の力ってことだね。 |
キャラクター | 軍人たちの休息 |
アトワイト | 私の準備は整ったわ。いつでも偵察に出発できるわよ。 |
ヒューバート | さすがはアトワイトさん。手際がいいですね。 |
ローエン | ですが急ぐこともないでしょう。まだ少し時間はありますし、アトワイトさんは今のうちに出発前の挨拶をしてきてはいかがです ? |
アトワイト | 出発前の挨拶 ? |
ローエン | 別部隊にいるディムロスさんに。 |
ヒューバート | ローエンさん。あなたという人はどれだけ恋バナが好きなんですか。 |
ローエン | いいえ。恋バナが好きなのは事実ですがこれは真面目に言っています。 |
アトワイト | ……どういう意味でしょう ? |
ローエン | 戦場では何が起こるかわかりません。次は恋人ともう会えなくなるかもしれない。 |
ローエン | 体の傷は癒えても、心の傷はそうはいかない。軍人といえど人間ですから。後悔先に立たず、ですよ。 |
ヒューバート | ローエンさん……。 |
アトワイト | ……失礼ですが、もしかして過去にそのようなことが ? |
ローエン | おっと。ここから先はトップシークレット。ジジイの昔話ほどつまらないものもありませんしこれくらいにしておきましょう。 |
ローエン | とにかく、若者の青春時代と休憩時間はあっという間に過ぎていくものです。どちらも大切にしてください。 |
アトワイト | ……ありがとうございます。ですが、今は大丈夫です。 |
ヒューバート | ……あと数分ですが時間があることは事実です。あなたの軍人としての振る舞いは尊敬に値しますが今ぼくたちに遠慮することはありませんよ。 |
アトワイト | ……実は、もう済ませてるの。互いに必ず生きて帰って来よう、と一言だけね。 |
ヒューバート | そ、そうだったんですか ! ?いったい、いつのまに……。 |
ローエン | なるほど。どうやら余計なおせっかいだったようですね。 |
アトワイト | いえ、そんなことはありませんよ。その面倒見の良さを必要としている人がいるのは間違いないようですから。 |
ローエン | なるほど。恋に悩める若人は別にいると。 |
ヒューバート | あの……二人とも、なぜぼくを見るんですか ? |
ローエン | ヒューバートさん、パスカルさんと出発前の挨拶がまだなら急ぐ必要がありますよ。 |
アトワイト | だそうよ ? ヒューバート。 |
ヒューバート | ぼくをオチに使わないでください ! |
キャラクター | 部下からの気遣い |
アトワイト | 医療品を保管している棚はここで最後ね。不足しているものがあったら街に寄ったときに買い足すからメモしておいて。 |
シャルティエ | 了解。アトワイトが手伝ってくれて本当に助かったよ。簡単な備品整理とチェックっていっても量が多くて大変だったんだ。 |
アトワイト | いいのよ、これくらい。私も丁度、自分の用事が終わった後だったから。 |
アトワイト | ……それにしても、シャルティエに仕事を押し付けて自分はどこかへ行ってしまうなんてディムロスも困ったものね。 |
シャルティエ | ははっ、仕方ないよ。ディムロスも忙しいからさ。 |
シャルティエ | 最近は部隊の中だけじゃなくて色々な人から頼られているしね。 |
アトワイト | 確か、この前は畑を荒らす魔物の討伐を依頼されたのよね ? |
シャルティエ | そうそう。その時は僕も一緒だったけど夜中も交代で見張りをして……あれは大変だったなぁ。 |
アトワイト | ごめんなさい、あなたにも苦労をかけてしまって。 |
シャルティエ | 慣れてるから平気だよ。それに、困っている人を放っておけないっていうのは僕も同じだしね。 |
シャルティエ | むしろ、僕なんかよりアトワイトの方が苦労している気がするけど。 |
アトワイト | 私 ? |
シャルティエ | 最近、ディムロスとゆっくり顔を合わせて話すことも出来てないんじゃないの ? |
アトワイト | それは……私もディムロスも都合が合わなかったりするから仕方ないわ。 |
シャルティエ | うーん、僕から見たら二人とも働きすぎなのが原因だと思うんだけどな……。 |
シャルティエ | あっ、そうだ !じゃあ、今度ディムロスに頼み事が来たら代わりに僕がやっておくよ。 |
シャルティエ | それで、アトワイトも時間を作って二人でどこかへ出かけてきなよ。きっといい気分転換にもなるだろうし。 |
アトワイト | えっ ? それは駄目よ。あなたに仕事を任せて、私たちだけ休むなんて……。 |
シャルティエ | じゃあ、それは今日アトワイトに手伝ってもらったお礼っていうのはどう ? |
シャルティエ | そう言えば、真面目なディムロスも説得できると思うんだよね。 |
アトワイト | ……ごめんなさい。私たちのことであなたにまで気を遣わせてしまって。 |
シャルティエ | いいから、いいから。僕ってほら、ちゃんと上司たちへの気遣いもできるタイプだから。 |
アトワイト | ふふっ、そうね。それじゃあ、今回はお言葉に甘えさせて貰おうかしら。 |
シャルティエ | よし、なら早速、ディムロスにも連絡しておかなきゃ。 |
アトワイト | えっ、そんなに慌てなくても連絡くらい私がやっておくから……。 |
シャルティエ | 駄目駄目、こういうのは思いついた時にやっておいたほうがいいんだよ。 |
シャルティエ | ディムロスもアトワイトも自分より他人を優先しちゃうところがあるし。 |
アトワイト | ……シャルティエ。あなたって結構、世話焼きだったのね。 |
シャルティエ | そうかもね。僕も最近、自覚するようになってきたよ。 |