プロフィール
未熟ながらも持って生まれた素質とその将来性を見込まれ、地上軍少佐に抜擢された若きエリート。プレッシャーを跳ね除け期待に応えようと意気込むが……他ソーディアンチームの面々が優秀過ぎた。気がつけばコンプレックスの塊となってしまったのだ。心を許せるのは自分の日記のみ。自己啓発本を読んでは理想の上司を夢想する日々。願わくば、どうか彼が楽しい人生を歩めますように。
ミリーナの一言
シャルティエさんがまた落ち込んでいるようだったから、みんなで相談に乗ってあげたの。なんでもシングに、ガラドさんっていうナイスミドルな男性とどこか似てるって言われたことを気にしていたみたい。自分はそこまで年を取ってないのにとかこれも銀髪のせいかなぁとか溜息をついていたわ。私は銀髪が至高だと思っているし、シャルティエさんの髪は、銀にも金にも見えて、素敵だなって思うけれどね。
イクスの一言
この前、エステルの読書会のメンバー同士で本棚を見せ合うことになったんだ。それでシャルティエさんの本棚を見たんだけど……うん、やっぱり本棚ってその人の性格が出るんだな。『プレッシャーに負けない』って本が擦り切れるくらい読み込まれていたのが忘れられないよ。俺が言えた義理じゃないけどシャルティエさんには強く生きて欲しいな。
キャラクター | アジト訪問 |
---|---|
シャルティエ | 君たちの拠点は色々と設備が整っていてすごいな。 |
カイル | ここがクレス道場ですよ !定例会まで時間ありますしよければ軽く手合わせしませんか ? |
シャルティエ | カイルくんは元気がいいね。偵察任務であれだけ働いたばかりだっていうのに。 |
シャルティエ | けど、せっかくだ。少しだけなら付き合っても―― |
カイル | シャルティエさん ? どうかしました ? |
シャルティエ | いや、ちょっと剣が汚れてきたと思ってさ。そういえば最近ずっと忙しくて手入れができてなかったからな。 |
カイル | それならちょっと待っててください。この棚に手入れの道具が……。 |
カイル | あれ……どこにもない。誰か使ってるのかな。 |
ジューダス | そこにいるのはカイルか ? |
カイル | あっ、ジューダス ! ただいま !見当たらないと思ったらクレス道場にいたんだ。 |
シャルティエ | ジューダスくんじゃないか。久しぶりだね。元気にしてた ? |
ジューダス | ……お前は。 |
シャルティエ | あ、あれ……あはは ? もしかして覚えてない ?まぁ、僕って影薄いし仕方ないか……。あのときはお互いそんなに話さなかったもんね。 |
シャルティエ | えっと、改めて自己紹介すると―― |
ジューダス | 久しぶりだな。ピエール・ド・シャルティエ少佐。 |
シャルティエ | ジューダスくん……。覚えていてくれたんだ ! |
ジューダス | 忘れるわけがない。 |
シャルティエ | 嬉しいこと言ってくれるじゃないか。君も相変わらず……って、あれ ? |
シャルティエ | もしかして剣を変えた ? 遠目にみているだけだったからうろ覚えだけど、もっとこう……僕の剣に似たのを使っていたよね ? |
ジューダス | 色々とあってな。 |
カイル | ……ジューダス。 |
ジューダス | それよりも……何か探しものをしているようだな。お目当てのものは、もしかしてこれか ? |
カイル | あっ ! そうそう !剣の手入れ道具を探してたんだよ。ジューダスが持ってたんだ。 |
シャルティエ | ちょうどよかった。貸してもらえ……って、もうそろそろ定例会の時間か。 |
カイル | よければオレが手入れしときますよ ? |
シャルティエ | ありがとう。けど僕の剣って普通の剣よりソリがあるでしょ。慣れない人が触るとうっかり指を切ったりして危ないからなぁ……。 |
カイル | そっかぁ……。定例会の間にオレが手入れしとけば、会議が終わってすぐシャルティエさんと手合わせできると思ったんだけど。 |
ジューダス | なら僕がやっておこう。 |
シャルティエ | ジューダスくんが ?僕としては嬉しいけど……大丈夫 ? |
ジューダス | ああ。慣れているからな。 |
キャラクター | 階級コンプ |
ジェイド | その若さで少佐ですか。それは素晴らしい。 |
シャルティエ | そうそう。こんなこと、地上軍では異例なんだけどね。けど僕ってけっこう才能あったらしくてさ。ソーディアンチームにも抜擢されちゃったんだよね。 |
シャルティエ | まあ何か困ったりしたときは僕を頼ってよ。少佐である僕をね。ジェイド\"大尉\"。 |
ガイアス | 大尉だと ? |
シャルティエ | ディムロス ! ? ……って、なんだ。ガイアスさんか。驚かせないでよ。 |
ガイアス | 話に割り込んですまない。どうしても気になってな。ジェイド、お前の階級についてだが―― |
ジェイド | しー♪ シャルティエ少佐がお話中ですよ ? |
シャルティエ | 嫌だなあ。ジェイド大尉。そんなに気を使わないでくれよ。僕は誰の話でも傾聴するからさ。 |
ジェイド | そんな、滅相もない。 |
シャルティエ | そういえばガイアスさんも軍人だったの ?どこかディムロスと同じ気配を感じるけど。 |
ジェイド | いえ、彼はただの遊び人ですよ。そうですよね、ガイアスさん ? |
ガイアス | あ、ああ……。 |
シャルティエ | 遊び人かあ。(立派な見かけだけど、毎日遊んで暮らしているんだ。特に目的も無い人生なんだろうか……) |
シャルティエ | (おっと。自分が将来を嘱望された佐官であるとはいえ市井の一般人の生き方をあれこれ言うのは良くなかったな。気をつけよう) |
ヒューバート | シャルティエさん。アジト側でも対帝国用の作戦資料を用意しました。 |
シャルティエ | おっ。ありがとう。それはそうと……ヒューバートくんも軍人だったよね ? |
ヒューバート | ええ。そうですよ。 |
シャルティエ | それじゃあ階級は?少尉、それとも中尉?あっ、まだ下士官だったかな? |
ヒューバート | ぼくはストラタ軍少佐ですが。 |
シャルティエ | しょ、少佐 ! ? その若さで ! ?えっ……ぼ、僕より年下なのに……。いやいや、これはたまたまで―― |
ティア | 大佐。少しお話が―― |
シャルティエ | 大佐 ! ? えっ、ジェイドくん……いや、ジェイドさんさっき自分は大尉だって……。 |
ジェイド | おや、そうでしたか ? すみません。歳のせいか、口が回らなくなった上に耳まで遠くなってしまったようです。 |
ジェイド | いやはや、お恥ずかしい限りですよ。お許し下さい、シャルティエ少佐。 |
エル | あっ、王様。ミュゼが探してたよ。 |
ガイアス | ミュゼが ? わかった。すぐに向かおう。 |
シャルティエ | お、王様 ! ? 待ってよ……さっき遊び人だって言ってたのに……。しかも王って軍を率いていたりもするし、つまり―― |
ヒューバート | それでは資料について説明を……って、シャルティエさん ! ?ちょっと待ってください ! |
シャルティエ | もうアジトなんて二度と来たくない !どうしてどこに行っても僕は一番格下なんだ~っ ! |
キャラクター | あなたはあなたらしく |
シャルティエ | …………はあ。 |
アトワイト | どうしたの、シャルティエ ?まさか、さっき魔物から受けた傷が痛むの ? |
シャルティエ | ……いや、それはアトワイトのおかげで大丈夫だけどなんというか、自分が情けないと思って。 |
ディムロス | 何を言っている ?お前はよくやっているではないか。 |
アトワイト | ええ、この任務だって、あなたが前線で魔物の群れを相手にしてくれたから、私たちは民間人の避難を優先できたのよ ? |
シャルティエ | ……けど、あの程度の魔物が相手ならディムロスやアトワイトは傷一つ負わずに倒せたと思うんです。 |
ディムロス | 買い被りすぎだ。私たちでも同じ状況であれば傷の一つや二つ負っていたとしても不思議ではない。 |
アトワイト | そうよ、シャルティエ。そんなに自分を卑下することはないわ。 |
シャルティエ | ……そう言って慰めてくれるのは嬉しいですけど。やっぱり、これが僕とディムロスの差なんじゃないのかなって考えちゃって……。 |
シャルティエ | その証拠に、部隊の中でもディムロスたちは慕われているけど僕なんかを慕ってくれる人は、ごく少数だし……。 |
シャルティエ | おまけに、最近はカーレル派が増えてきたって情報まで回ってくる始末さ……。 |
ディムロス | それはあまり気にすることではないと思うのだが……。 |
アトワイト | 駄目よ、ディムロス。シャルティエにとっては大切なことなんだから簡単に否定するものではないわ。 |
ディムロス | む……すまない……。しかし、こうなってしまったシャルティエはしばらく引きずるぞ。 |
アトワイト | ……ねえ、シャルティエ。あなたはディムロスのようになりたいの ? |
シャルティエ | 勿論 ! 僕もディムロスのように強くなってみんなから凄いと思われる人間になりたいんだ。 |
アトワイト | そうね、それは立派な心掛けだと思うし目標を立てるのはとても良いことよ。 |
アトワイト | だけど、あなたはあなたのままでいいんじゃないかしら ? |
シャルティエ | ……それって、卑屈なままの僕でいろってこと ? |
アトワイト | そうじゃないわ。あなたは周りのことがよく見えていて冷静な判断ができる。今回だって、あなたは他の人たちを助けるために率先して魔物と戦ったわ。 |
アトワイト | だからこそ、ディムロスもあなたに信頼を置いているんじゃないかしら。勿論、私やカーレル中将もね。 |
ディムロス | アトワイトの言う通りだ。お前がいてくれるからこそ私もいざというときに無茶をすることができる。これからも頼りにさせてもらうぞ、シャルティエ。 |
シャルティエ | ディムロス…… !ええ、それくらいお安い御用ですよ。なんたって、僕は優秀な部下ですからね ! |
アトワイト | どうやら、立ち直ってくれたみたいね。 |
ディムロス | ああ、お前のおかげだ、アトワイト。 |
アトワイト | 私だって、あなたたちとの付き合いは長いもの。それに、私の治療が外傷だけだと思ったら大間違いよ。 |
ディムロス | 部下たちのメンタルケアも衛生兵長の役割の一つということか。 |
アトワイト | ええ、それに私もあなたと同じでシャルティエにはもっと自信を持って欲しいと思っているわ。 |
アトワイト | それこそ、いつか私たちが苦境に立ったときに助けに来てくれるのはシャルティエな気がするの。 |
アトワイト | ……もう少し遠い、未来の話かもしれないけれどね。 |