プロフィール
伊賀栗流忍法を扱う「ジャポン」一族の末裔。忍者として生きる彼女は常に非情でなくてはならなかった。それ故に、いつしか自分の感情さえも表に出さなくなってしまう。しかし、クレスたちとともに過ごす旅路で彼女の心に変化が訪れる。何気ない会話の中でわずかに漏れた笑みは、年相応の少女の表情だった。
ミリーナの一言
すずちゃんはまだ小さいのに忍者の里を背負う次期頭領だなんてとても立派だわ。もちろん可愛いだけじゃなくて忍法で大人顔負けの強さで頼りになるの。そんなすずちゃんをなでなでしたいけど、すぐ逃げられちゃうのは少し残念。きっと恥ずかしがり屋さんなのね。もっと仲良くなれるといいな。
イクスの一言
この前、すずちゃんを呼びに部屋へ行ったら竹槍が飛んできたり、壁が飛び出してきたりして大変だったよ。忍者は常に敵襲の警戒を怠らないように罠を仕掛けてるんだってさ。びっくりしたけど、その用心深さは見習いたいよ。俺もあらゆる敵襲のパターンを想定して、今から対策を打っておかなきゃ駄目だよな。よし、まずはすずちゃんの意見を資料にまとめて部屋の安全を確保していこう。
キャラクター | 大人? 子供? |
---|---|
エリーゼ | すずは次期頭領に選ばれた忍者なんですよね ? |
すず | はい、そのために忍者としての修行を怠らないようにしてきました。 |
ティポ | まだ子供なのにすごーい。 |
アスベル | 俺がすずと同じ年齢のときなんて外で遊んでばかりいた気がするな。 |
エリーゼ | すずは本当に立派ですね。 |
すず | 立派……ですか ? |
エリーゼ | はい、わたし、すずのようにみんなから頼りにされる強い女性って羨ましいんです。 |
すず | そうですか。 |
ファラ | なんだ、みんなもう集まってたの。夕飯まではまだ時間あるからもう少し待っててね。 |
アスベル | 今日はファラが料理当番なんだな。 |
ファラ | うん ! 今日の献立はアスベルたちも好きなカレーライスの予定なんだ。 |
すず | カレー…… ! ? |
ファラ | いっぱい用意するからすずちゃんも楽しみにしててね ! |
エリーゼ | どうかしましたか、すず ? |
すず | ……いえ、なんでもありません。 |
ファラ | そうだ、種類も色々用意するから先にすずちゃんのリクエストを聞いておこうかな ? |
すず | リクエスト、とはどういうことですか ? |
エリーゼ | えっと、ファラに頼んだら好みの味付けで作ってくれるんですよ。 |
ティポ | 毎回大変なのに偉いよねー。 |
ファラ | そんなことないよ。みんなが美味しいって言ってくれる料理を作るのが“ファラ生活向上委員会”のモットーだからね。 |
アスベル | ファラ、俺はいつもの甘口カレーで頼むよ。やっぱりカレーは甘口じゃないとな。 |
ティポ | アスベルってば、お子様ー。 |
アスベル | 何言ってるんだ、ティポ。甘口が好きだからと言って子供だって思うのは間違ってるぞ。 |
アスベル | 好きな物に大人も子供もないからな。 |
エリーゼ | 言われてみれば……。 |
ティポ | たしかにそーかも…… ? |
すず | ……あの、ファラさん。私もアスベルさんと同じものを用意して貰っても良いでしょうか ? |
すず | その、あくまで今後の参考に、ということで。 |
ファラ | うん、了解。じゃあわたしはキッチンで下ごしらえしてくるね。 |
すず | アスベルさん。ありがとうございました。 |
アスベル | えっ ? |
すず | いえ、今のは忘れてください。では、私はこれで失礼します。 |
エリーゼ | あれ ? すずがいなくなっちゃいました。 |
アスベル | えっと、どうして俺はお礼を言われたんだろう ? |
キャラクター | 招待状 |
すず | …………。 |
エレノア | すず、浮かない顔をしていますがどうかしたのですか ? |
すず | エレノアさん。すみません、気を遣わせてしまったみたいですね。 |
エレノア | ……何かあったのですか ?私で良ければ相談に乗りますよ。 |
すず | いえ、そういうわけには……。 |
エレノア | 心配いりません。こう見えて、私は聞き上手ですから。 |
すず | …………。 |
すず | ……実は、先ほどアミィさんからエドナさんのお茶会に誘われたのですが断ってしまいました。 |
エレノア | えっ、それはまた、どうして…… ? |
すず | お茶会というのは、皆さんと一緒にお菓子を食べながらお話をする場ですよね ? |
すず | ですが……私は皆さんと、どんな話をすれば良いのか分からないんです……。 |
すず | 忍者は素性を隠さなくてはいけない存在。なので、自分のことを話すわけにも……。 |
エレノア | なるほど。でしたらクレスたちのことを話せば良いんじゃないですか ? |
すず | クレスさんたちのこと、ですか ? |
エレノア | はい、例えば、すずから見た彼らの印象などはどうですか ? |
すず | そうですね……。クレスさんは、真面目で正義感の強い方で初めて会ったときも私を助けてくれました。 |
すず | ミントさんはどんな時も優しいですしアーチェさんとチェスターさんは、よく喧嘩をしますがそのおかげで場が明るくなることが多いです。 |
すず | クラースさんも、普段はしっかりしていますがたまに二日酔いでフラフラになりながら起きてくることがあって……。 |
エレノア | ほら、すずにも話すことがいっぱいあるじゃないですか。 |
すず | ……はい、どうやらそのようです。 |
エドナ | だったら、あなたがこれからするべき行動は一つよ。 |
エレノア | エドナ ! 聞いていたのですか ? |
エドナ | ええ、ワタシのお茶会を断った不届き者がいたみたいだけど、無事解決したようね。 |
すず | エドナさん、私……。 |
エドナ | すず、お茶会に参加する資格はただ一つ。美味しいお菓子をワタシに用意することよ。 |
エドナ | 丁度、アミィがそのための準備に取り掛かってくれているみたいだけど人手が欲しいみたいね。 |
すず | ……分かりました。私、アミィさんのお手伝いをしてきます。 |
エレノア | 頑張ってくださいね、すず。 |
すず | はい、エレノアさんもありがとうございました。 |
エレノア | いえいえ。最後はエドナに良いところを持っていかれた気がしますけどね。 |
エドナ | あら ? ワタシはみんなと仲良くしたいだけよ。 |
キャラクター | 同じ気持ち |
しいな | 次は何をすればいいんだい ? |
ライラ | では、粉をふるいにかけてください。しいなさんは手際がよいですね ♪ |
しいな | 料理は好きだからね。焼き菓子はあんまり作ったことがないから教えてもらえて助かるよ。 |
すず | しいなさんは一体どちらに……あ―― |
ライラ | そうです、牛乳を少しずつ加えて混ぜて……。はい、生地の完成です !とても良い出来ですわ。 |
しいな | 褒めすぎじゃないか ?でも、嬉しいよ ! |
すず | ……。お忙しいようですし、出直しましょう。 |
ライラ | ――それで、すずさんとはこの後お会いするんですか ? |
すず | …… ? |
しいな | ああ。新しい技の練習をすることになっててサ。 |
ライラ | お二人とも仲が良いのですね。まるで姉妹のようです。 |
しいな | あはは、そうなると、あたしがお姉ちゃんかい ?まあ、すずはしっかり者だけど抜けてる部分もあるから心配になっちまうのは確かだね。 |
すず | それは、しいなさんも同じでは……。 |
しいな | でも、まだまだすずのことは知らないんだよ。せっかくこの世界で会えたんだしサ。もっと仲良くなりたいと思ってるんだよね。 |
すず | …… ! ! |
ライラ | あら ? なにか衝撃音が……まあ、すずさんじゃないですか ! ? |
しいな | コレットが壁にぶつかったみたいな音がしたけど大丈夫かい ! ? |
すず | だ、大丈夫です ! ぐ、偶然通りかかって偶然転んでしまって……。けして立ち聞きをしていたわけでは…… ! |
しいな | そうかい ? 怪我がないならよかったよ。それより、噂をすればなんとやら、だね !ちょっと、こっちに来てみな。 |
すず | はい、この甘い匂いは…… ? |
しいな | じゃーん ! まふぃんとかいう焼き菓子だよ。あんた甘いもん好きだろ ?ライラに教えてもらって、作ったんだ。 |
すず | 甘い物は好きですが……。どうしてですか ? |
しいな | どうしてって……理由なんかないよ。すずを喜ばせたくってサ。ほら、焼き立てを食べてみておくれ。 |
すず | は、はい。はむ……。ん……美味しい、です。 |
しいな | 美味しいかい ! ? よかった !どれ、あたしも味見っと。……うん ! 上出来じゃないかい ? |
ライラ | はい ! 大成功ですね ♪ |
すず | あの……お二人とも、ありがとうございます。それと……しいなさん。 |
すず | 私も……その……同じ、気持ちです……。もっと仲良くなりたい……です……。 |
しいな | ん ? なんだって ?ほら、まだまだたくさんあるよ !もっと食べな。 |
すず | ……はい ! |