プロフィール
自分の命はキミのものだ。魔族と契約を交してまで、自分を助けてくれた大好きな女の子に、そう誓った。たとえ振り向いてくれなくても、この誓いだけは変わらない。たとえ自分の本意じゃなくても、キミが望むのならば、その願いを全て叶えてみせよう。何百人の命より、そしてこの自分の命よりも、キミの方が尊いのだから。
ミリーナの一言
デクスさんはアリスが大好きなのね。この前もケリュケイオンにお邪魔した時に、「アリスちゃん、愛してるよ ! 」とか、「アリスちゃん、ティーチミーバリボー ! 」とかローエンさんの指導のもと、溢れるアリスへの想いを叫んでいたわ。私もイクスに叫びたいなぁ。そういえば一緒にいたユーリさんが、デクスさんの声を聞いとき一瞬殺気を放ったような……。それはともかくデクスさんの想いが実を結ぶよう私も応援するつもりよ。
イクスの一言
デクスさんは通信販売が趣味で、よくわからない開運・恋愛成就のグッズを買い込んでは、バルバトスさんにブチギレられてるってマークが嘆いていたよ。しかも割と高価なうえ、効果の兆しが全く見られないんだってさ。骨董好きのアイゼンさんや、神殿を作ってるエルレインさんとか、ケリュケイオンにはお金のかかる趣味の人が多いから、財政状況が心配だな。デクスさんは金運グッズで、一発解決を狙ってるみたいだけど……マーク、困ったら気軽に相談してくれていいんだからな。
キャラクター | 脱3K |
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デクス | 香水をプレゼントしてくれるのか ?困ったなぁ。オレはアリスちゃん一筋だっていうのにどうやらキミたちも虜にしてしまったみたいだな ! |
ヒルダ | ぶつよ。 |
デクス | 悪いが殴られるのもアリスちゃんだけと決めてるんだ ! |
ヒルダ | 気持ち悪い奴ね……。 |
シェリア | デクスも香水が好きって話を聞いたからもってきたんだけど、いらないなら別にいいのよ。 |
デクス | いらないとは言ってないだろ。オレのお気に入りの香水メロメロコウがこの世界にはなくて困ってたんだ。 |
デクス | ちょうど雑用で汗をかいたところだったしせっかくだからもらっておくよ。で、どんな香水なんだ? |
シェリア | ヒルダやアニー、教官たちがやっている香水サークルの新作なのよ。シトラス系の香りで男女兼用よ。 |
デクス | これは……スッキリした香りで悪くないな。メロメロコウに比べたら香りの強さが弱すぎるような気もするが。 |
ヒルダ | お洒落っていうものがわかってないわね。かすかに香るぐらいでちょうどいいのよ。 |
シェリア | うん、いい香りね。きっとアリスも気に入ってくれるわ。後でどういう反応だったか教えてね。 |
デクス | アリスちゃんも……。よし、反応が楽しみだ。 |
アリス | おかしいわね……。デクス、どこにいったのかしら。 |
デクス | その声はアリスちゃん ! !オレを捜していたんだね ! !安心してくれ、キミのデクスはここだよ ! ! |
アリス | デクス。そんなところで何を……ってあんた、その香水はどうしたのよ。 |
デクス | クール ! かっこいい ! 輝いている ! !そして……芳しい ! ! ! ! 3Kから4Kに生まれ変わったオレは、どうだいアリスちゃん ? |
アリス | 3Kの意味が違うって言ってるじゃない。キモい、キショい、臭いで3Kデクスなんだから。それにクールはCだし。 |
アリス | そもそも何を勝手に生まれ変わってるわけ。いい迷惑だわ。こっちの世界じゃあんたの臭いがしないから、いちいち捜さないといけないし。 |
デクス | そ、そうだったの ! ?ごめんよ、アリスちゃん ! |
デクス | くそっ……やっぱりオレにはメロメロコウが必要なんだっ…… ! ! |
パスカル | おーい、デクス。頼まれてたメロメロコウ、作ってきたよ ! |
シェリア | パスカル ! ? |
デクス | なんだと ! ? 本当に作ってくれたのか ! ?まったく期待していなかったのに、凄いやつだな ! |
パスカル | さあ、さっそく使ってみちゃってよ !はいっ……プシュッとな ♪ |
デクス | この香りは……まさにメロメロコウ ! !さあ、アリスちゃん !いつもどおりのキミのデクスだよ ! |
アリス | …………デクス。 |
デクス | どうしたんだい ? アリスちゃん ?まさか、アリスちゃん、オレのことを好きになっちゃったとか ? |
デクス | アイテムの力でアリスちゃんの心を変えるのは申し訳ないけど、でも、それでアリスちゃんがオレに振り向いてくれるなら、やっぱりオレは……っ ! |
二人 | この香り…………。 |
デクス | ん ? お前たちまでどうしたんだ ! ?ハッ……まさかこれ、本当に効果のあるメロメロコウなのか ! ? |
三人 | …………くさい。 |
デクス | えっ ? |
パスカル | よーし、効き目バッチリみたいだね。マルタが言っていたとおりちゃんと女の子を不快にさせてるよ。 |
デクス | そんな効果は求めてないぞ、パスカル !メロメロコウは……(インチキかも知れないが)モテモテになる香水なんだ ! ! ! |
アリス | けど、ちゃんとあの臭い香りが再現されてるわね。 |
アリス | まぁ、これでこそ私の3Kデクスね。ホント、超臭い ! ! サイアク !死んで欲しいくらい ! |
デクス | そ、そうかな。けどアリスちゃんが喜んでくれたならオレは嬉しいよ ! ! |
二人 | こっちはいい迷惑だけどね……。 |
キャラクター | 鞭と鞭 |
アリス | あんた自分が3K改め2Kデクスだってわかってるの ?本当、キモくてキショくてうざーい ! |
デクス | ご、ごめんよ、アリスちゃん !オレが悪かったよ !けど次こそは頑張るから任せてくれ ! |
マーク | なんだお前たちまたやってるのか。 |
ローエン | いやはや。お二人とも相変わらず仲がよろしいことで――おっと……ひょいっとな。 |
アリス | あら、ローエンお爺ちゃん。私の一撃をかわせるぐらいにはちゃんと目の前が見えてるんじゃないの。 |
ローエン | はい。おかげさまで。若者たちの青春の日々を楽しみながら観察させてもらっていますよ。 |
マーク | ローエン、お茶目もほどほどにしてくれ。あんたはうちの良識人枠なんだからな。それよりお前たち二人はまた何で揉めてるんだ ? |
デクス | わかってないな、マークは。オレとアリスちゃんは愛を語らっていたんだ。そうだろう、アリスちゃん ? |
アリス | 食器洗いの当番について話してたの♪ |
ローエン | 食器洗い当番……そういえば今日はアリスさんが担当でしたね。見たところもう終わっているようですが。 |
デクス | 当たり前だ。オレが一瞬で片付けてやったぜ。アリスちゃんにそんな雑用させるわけにはいかないからな。 |
アリス | それが迷惑だって言ってるのよ。あんたの仕事、雑すぎて細かい食器の汚れが全然落ちてないじゃない。 |
アリス | これじゃあ当番の私が無能だと思われるのよ。私の代わりに働こうと思うなら食洗機並みにやってもらわないと迷惑なんだけど。 |
マーク | おいおい。なにもそんな風に言わなくても……。デクスはお前を思って手伝ってくれたわけだし。 |
デクス | てめぇ、アリスちゃんに意見するつもりか ! ?調子に乗るんじゃねぇぞ ! !アリスちゃんが言うならオレは無能なんだよ ! |
マーク | なんでお前をかばってやったのにキレるんだよ ! ? |
ローエン | まあまあ、皆さん落ち着いてください。人には誰しもうまくいく時といかない時がありますから。 |
ローエン | 食器洗いのことは置いておくとしてデクスさんの作成したこの帝国軍についてのレポートはなかなか素晴らしいものでしたよ。 |
マーク | ああ。幹部以外には機密レベルの軍事情報もある。よくできたレポートだったな。 |
アリス | ふーん……って、ちょっと待って。それって私が任されていたはずのレポートよね。なんでデクスが勝手に作ってるのよ。 |
デクス | アリスちゃんの代わりにまとめておいたんだよ。ほら、オレって始末書をいつも書かされてただろ。だから書類仕事が結構早くこなせるようになってさ。 |
デクス | アリスちゃんは元の世界でずっと頑張ってきただろう。けどここではもういいんだ。もっとオレを頼ってくれよ、アリスちゃん ! |
アリス | ………………。 |
ローエン | 本当に無能な人間などいない。私はそう思いますよ。 |
マーク | 飴と鞭を使い分けられねぇようじゃアリスちゃんサマもまだまだガキだな。ま、たまには素直に褒めてやったらどうだ。 |
アリス | あんたたち馬鹿 ? たかがレポートぐらいで私の役に立った気にならないで欲しいんだけど。 |
アリス | 大体、睡眠時間削って無理してるのが見え見えなのよね。自分のことも守れない奴が人を助けようなんて反吐が出ちゃう。 |
デクス | えっ、アリスちゃんどうしてそのことを……まさかずっとオレのことを心配してくれたのかい ! ? |
アリス | クマ作ってれば誰にだってわかるわよ。そのせいで皿洗いまで雑になったんでしょ。自己管理もできないなんてマルタちゃん並みに無能ね。 |
デクス | ごめんよ、アリスちゃん !けどアリスちゃんの役に立てるようもっと頑張るよ !よし、まずは皿洗いに再挑戦だ ! |
アリス | そうね、自分で私の仕事に手をつけたんだから最後まで責任もってやってちょうだい。ここでアリスちゃんもみていてあげる。 |
デクス | うぉぉぉぉぉぉぉ ! やるぞぉぉぉぉぉぉ ! |
アリス | タロー ! 椅子 ! |
救世軍アリス派 | はっ、自分にお座り下さい。 |
マーク | ……どう転んでもこうなるんだな。噛み合ってないんだか噛み合ってるんだか……。まあもう放っておくとするか。 |
ローエン | はい。デクスさんに飴は不要のようですからね。 |
マーク | 愛の鞭が何よりのご褒美ですってか。 |
キャラクター | キミに贈る愛の… |
デクス | う~ん……。ううう~~~~ん……。ううううう~~~~~~んんんん……。 |
ロゼ | ちょっと、いつまで商品眺めて唸ってんのよ。他の客が怯えて店に入れなくなってるんだけど。 |
デクス | ッ ! ロゼ ! それにデゼルも……。 |
デクス | すまない。オレのカリスマが人々を遠ざけてしまうな。だが、今はオレの人生を左右する大事な選択の時だ。もう少しだけ時間をくれ ! |
ロゼ | あのね、こっちは営業妨害だって言ってんの。大人しく帰らないなら力尽くで追い出すよ。 |
デクス | 安心しろ。必要な物を買ったらちゃんと帰るさ。だが、そう簡単に選べるものではないからこうして悩んでるんだ…… ! |
デゼル | その悩んでいる姿が営業妨害という話だが……。 |
ロゼ | これ、どこまでいっても平行線かも。わかった ! あたしが選ぶのを手伝う。で、さっさと決めたら帰る ! これでどう ? |
デクス | おお、それは助かる ! !キミも一応は女性だからな、その意見は役に立つかもしれない ! |
ロゼ | なんかめちゃくちゃツッコミたいけど……ま、いいや。話進まないし。で ? 何を探してるわけ ? |
デクス | 指輪だ !それもただの指輪じゃない、プロポーズに使う結婚指輪だ ! ! |
ロゼ | え、絶対突き返されるのにわざわざ買うの ? |
デゼル | 辛辣だな……。 |
デクス | フフ、オレを甘く見るな。アリスちゃんの気持ちがオレに向いているのは既になんとなーく把握しているからな ! |
ロゼ | いや絶対ダメなやつだって……まあいいけど。ちなみに、指輪のイメージとかあんの ? |
デクス | アリスちゃんに相応しく高貴で高級で美しく更に繊細で美術品としても優れ、この世でもっとも素晴らしいものだと誰もが認める―― |
ロゼ | 多い多い ! 要求が多い !しかも絶妙に漠然としてて選びにくい ! |
デクス | そうなんだ !だからアリスちゃんに捧げる指輪だというのに選ぶことが出来ず……。 |
ロゼ | なるほどねぇ……。あ、でも、あれだったらちょうどいいかも。 |
デクス | なにっ、何だ ! ? |
デゼル | (悪い顔をしているな……) |
ロゼ | これこれ ! この紫の宝石がついた指輪。細工も綺麗で、美術品みたいでしょ ?それに紫は高貴な色でもあるし。 |
デクス | おお…… ! 確かにこの美しい指輪 !繊細かつ美しく、アリスちゃんの指を彩るのにピッタリじゃないか…… ! |
ロゼ | でしょでしょ ? どう ?一点物だから今買わないとなくなっちゃうよ~。 |
デクス | 買うに決まっているだろう !ああ、アリスちゃん ! キミに捧げる指輪が決まったよ ! |
デクス | すぐに帰るからね~ !というわけで世話になったな、またな ! |
デゼル | ……うまいこと言って売上を確保したな。あれはこの店で一番高い奴だろう ? |
ロゼ | ま、店に迷惑かかってたし、これくらいはね~。けど、あれを選んだ理由もちゃんとあるよ。 |
デゼル | …… ? |
ロゼ | あの石の宝石言葉は『真実の愛を守り抜く』。ま、せいぜい頑張りなよ、デクス ! |