プロフィール
賢王イザークの息子。それは誇りでもあり同時に重荷でもあった。グレバム率いる反乱軍のクーデターが発生し、それを鎮圧するため行動していく中で、彼は1つの真実を知る。父が国を治めるためにした判断は間違ってはいない、だが自分はかつて父の敵と武器ではなく言葉を交わし戦うことを選ぶ。そう手をのばす彼はもはや賢王の息子ではない、一人の新たな王であった。
ミリーナの一言
ウッドロウさんはクイズが好きみたい。たまにフィリアとクイズを出し合っているわ。なんだか知的な人たちの社交場みたいで、参加しなくても横で見ているだけで楽しいの。そういえばイクスもクイズが好きだったわね。きっとイクスも加われば更にクイズも盛り上がるんだろうな。……ふふ、アジトの思い出アルバムの制作も捗りそうだわ。
イクスの一言
ウッドロウさんは剣だけじゃなくて弓の腕も超一流なんだ。頭が良くて物知りだし、落ち着いていて優しいし、さすが王様だなって思ってたんだけど、この前、弓は師匠の元で20年間も修行をしたって話を聞いて、すごく驚いたよ。まさかそんなに影で努力をしてきたなんてさ。本人はすべて父の後を追うようにやってきただけだって言ってたけど、それだって簡単にできることじゃないよ。ウッドロウさんは王様にふさわしい器量の持ち主なんだな。
キャラクター | 雪国生まれでも |
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ウッドロウ | では狩りはこのくらいにして少し休憩を取るとしよう。 |
リッド | そ、それにしても寒いぜ……。……こ、凍えちまいそうだ。 |
チェスター | リッド、おしくらまんじゅうしようぜ。これでちょっとはマシになる。 |
リッド | お、おう。助かるぜ…… ! |
チェスター | ウッドロウは大丈夫か ? |
ウッドロウ | ああ。私は雪国の生まれだからね。寒いのにはなれている。 |
リッド | なるほど。どうりでケロッとしてるわけだ。そりゃ羨ましいぜ。 |
チェスター | うう……おしくらまんじゅうも焼け石に水だ。何か手っ取り早く温まれる方法があったら教えてくれよ。 |
ウッドロウ | ……そうだね。やはり体を動かすことが一番だと思うが……。 |
リッド | まだ狩りがあるからな。できれば体力は温存しとかねえと。 |
ウッドロウ | そうだね。ならば意識をそらすのはどうだろうか ? |
チェスター | 意識 ? |
ウッドロウ | 何かが嫌だと意識すればするほど人はその何かを強く感じてしまうものだ。 |
ウッドロウ | 君たちの場合、寒さになれていない以上寒いということに意識が向いてしまうのは仕方がない。 |
ウッドロウ | なのでここは1つ、別のことに意識を向けることで寒さを紛らわせる。これでどうだろう。 |
ウッドロウ | 明るく楽しい話をするだけでも変わってくると思うが。 |
リッド | おぉ、さすがウッドロウ。そいつはいい考えだな。 |
チェスター | よし、もう寒さなんて怖くない。 |
チェスター | 雪(ゆき)に立ち向かう勇気(ゆーき)を手に入れたぞ ! ……なんてな ! |
二人 | …………。 |
ウッドロウ | チェ、チェスター君……楽しそうだね。 |
リッド | 雪国生まれのウッドロウもダジャレの寒さは身に応えるみてぇだな。 |
キャラクター | 知ること |
ウッドロウ | ……なるほど。エル君はトマトが嫌いなのか。 |
ルドガー | ああ。あまり好き嫌いはしてほしくないんだが……。 |
エル | スキキライじゃなくて、シュチョーですー!シュチョーはケンリなんですー! |
ルドガー | またそんな難しい言葉を……。エル、今日はお残しゼロキャンペーンの日なんだ。ちゃんと食べないと怒られるぞ。 |
エル | わかってますー。けどエルは絶対に食べないからね。 |
ルドガー | 参ったな……。 |
ウッドロウ | エル君。それではこのトマトの気持ちを考えてみよう。 |
エル | トマトの気持ち ? そんなのあるわけないよ。 |
ウッドロウ | そうとも限らない。植物の中には自分が草食動物に食べられた際に周りの仲間に危険信号を知らせるものもいる。 |
エル | えっ ! ? そうなの ! ? |
ウッドロウ | ああ。その危険信号を受けた植物は自分の葉っぱを苦くして食べられないようにするんだ。 |
ウッドロウ | どうだい ?気持ちを持っているとも考えられるだろう ? |
エル | うん……。 |
ウッドロウ | ではトマトの気持ちの話だ。このトマトは農家の人の美味しくなって欲しいという願いを背負いここまで大きくなった。 |
ウッドロウ | だがエル君はトマトが嫌いで食べたくはないという。トマトはどう感じると思うかな ? |
エル | ……傷つくと思う。 |
ウッドロウ | その通りだ。ではエル君はどうすればいいだろうか ? |
エル | それは……食べてあげた方がいいと思うよ。けど、嫌いなものは嫌いなの。 |
ウッドロウ | ならわかった。私からはもう何も言わない。 |
ルドガー | ウッドロウ ! ? |
エル | 食べろって言わないの ? |
ウッドロウ | 私はエル君に気持ちという側面も知ってほしかったんだ。 |
ウッドロウ | そのうえでエル君が食べないというのなら私はもう何も言うまい。 |
エル | ウッドロウ……うん、ありがと ! |
ウッドロウ | だがお残しゼロキャンペーンであることは変わりはないがね。 |
エル | えぇぇっ ! ここまで話しておいてそれって結局食べろってことじゃん ! |
エル | けど……うぅぅ。ルドガー、お水持ってきて。 |
ルドガー | 水を ? |
エル | だってこのトマトの気持ち、知っちゃったんだもん。だから今回だけ食べてあげる。 |
ルドガー | エル…… ! ああ、わかった ! |
ウッドロウ | エル君がトマトを美味しいと思える日がくることを私は祈っているよ。 |