プロフィール
人々の願いを叶える力を持つというルミナシアに現れた謎の存在。その正体は生まれるはずだった世界ジルディアであった。ルミナシアの世界は生まれることができたにも関わらず、その世界の住人は互いに傷つけ合い、あまつさえ世界を滅びへと誘わんとしていた。人間の欲による「創造」は罪であると確信したラザリスは「生命の場」を目指す。ルミナシアを自分の理であるジルディアに塗り替えるために。
ミリーナの一言
ラザリスは私たちと同じような人間の姿をしているけどそれは本来の姿ではないんですって。この世界上で行動するために必要だから人間の姿をしているらしいわ。私はその姿のラザリスも可愛いと思うけど、本人は醜いと嫌っていたみたい。いつかその姿の自分も悪くはないと思えるようになってくれるといいわね。
イクスの一言
「創造は罪」。創造の魔鏡術を得意とする家系に生まれた俺にとっては、色々と考えさせられる言葉だったよ。けど、俺はオリジナル・カノンノと同じように、創造は素晴らしいものだって信じたい。いつかラザリスにもわかってくれる時が来るといいなって思うよ。
キャラクター | 欲と創造 |
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これはラザリスが帝国の研究室から抜け出した直後の物語です。 | |
ラザリス | (……鳥のさえずり。別の世界であっても自然界に違いはないのか) |
ラザリス | (動物はいい……。人間と違って生きることだけを望み、欲による創造をしない) |
ラザリス | …………静かだ。 |
ダークかめにん | おいおい。誰の許可をとってここを通ろうとしているっすか。すぐに通行料として有り金全部置いてくっす。 |
ラザリス | …………。 |
ダークかめにん | あぁ ? 何見てるっすか ?まさか俺が新しく考えた通行料商法に感動して弟子入りでもしたくなったっすか ? |
ラザリス | 通行料……金か……。くだらないな。僕の目の前から立ち去れ。 |
ダークかめにん | く、くだらない ! ?あんたは金の大切さがわかってないっす ! |
ダークかめにん | 金がなければ未来はないっす。逆に言えば金さえあれば幸せな日々を創造できる。金で鯛を釣り放題ってやつっすよ。 |
ダークかめにん | そう、金があればニャバクラのツケによるストレスからも解消され毎日ニャバクラ三昧できるっすから ! |
ラザリス | ふん……これが欲にまみれた人間の末路か。 |
ダークかめにん | 人間 ? ケッ……これだから素人は。俺はかめにんっすよ。 |
ダークかめにん | ちなみに、かめにんはかめにんっす。それ以上でも亀でもないっすから覚えとけっす。 |
ダークかめにん | まあ、俺はそんなかめにんの中でもダークなショウ油で煮込まれたかめにん界のオンリーワンな存在。 |
ダークかめにん | ダークかめにんっすけどね ! |
ラザリス | …………。 |
ダークかめにん | って、なに素通りしようとしてるっすか !亀の顔も三度まで、もう許さないっすよ ! ! |
ラザリス | ふん……。 |
ダークかめにん | な、何がおかしいっすか ? |
ラザリス | まさか人間と同じくらい愚かな生物が他にいるなんてね。……かめにん、か。覚えておくよ。 |
ラザリス | こんなくだらないことをして……お前も人間と同じくこの世界で生きるに値しない存在だ ! ! |
ダークかめにん | うわあっ ! ほんの冗談っす !もう新商法の創造はこりごりっす~ ! ! |
キャラクター | それぞれの世界のため |
これはラザリスが不思議な声を聞きイクスたちの前から立ち去りアセリア領の世界樹に向かった時の物語です。 | |
ダオス | ……あの一撃を受けてまだ立つか。 |
ラザリス | それはこっちの台詞だよ。さあ、そろそろそこを通してくれよ。 |
ダオス | 世界樹に近づくことは許さん。お前も、あの魔物もな。 |
ラザリス | なるほど。僕の世界の民……ジルディアの民を排除したというのは君か。 |
ラザリス | つまりは君もヒトの味方というわけだね。あんな欲にまみれた人間達の……。 |
ダオス | ……勘違いも甚だしい。 |
ラザリス | 違うというのかい ? |
ダオス | 私は王として、私の世界、そしてその民のためこの世界樹が大いなる実りを迎える時までここで見守るというだけだ。 |
ラザリス | ……自分の世界、そして民のため。この世界のヒトのためではないというわけか。 |
ダオス | 世界樹に害を及ぼす者ならば何者であろうと容赦はしない。 |
ラザリス | ……僕は世界樹を傷つけるつもりはない。君と同じような想いがあるから世界樹を目指しているんだ。 |
ダオス | …………。 |
ラザリス | 僕には新たに得た力がある。やり合い続ければ身を滅ぼすことになるよ ? |
ダオス | たとえお前が何度蘇ろうと私はその度にお前を打ち払う。この身が朽ちるまでな。 |
帝国兵 | お前たち、こっちだ !何がなんでもラザリスを討ち取るぞ ! ! |
ラザリス | しぶとい奴らだ。 |
ダオス | …………。 |
ラザリス | ……これ以上は時間の無駄だね。 |
ダオス | 立ち去れ。 |
ラザリス | ああ。君にその世界樹はくれてやる。 |
ラザリス | (そう……この世界には世界樹がもう1つあるからね) |
キャラクター | 居場所 |
これはラザリスがアセリア領でダオスと対峙した後もう1つの世界樹を求めてテセアラ領に向かった時の物語です。 | |
ラザリス | アセリア領では邪魔が入ったけど……この世界には、もう1つ世界樹がある。 |
ラザリス | 急ごう……僕が、僕として……ジルディアとして生きるために……。 |
カノンノ・G | ルミナシアは変わったの。ジルディアもヒトが生きていける環境に変わった。みんなお互いに変わって未来では1つになれたんだよ。 |
カノンノ・G | 私は未来のあなたを知っている。だから、もう一度だけ考えて欲しいの。 |
カノンノ・G | ラザリス。私たちと一緒に生きようよ。きっとこの世界でも私たちならできる。この絵が、その証明だよ。 |
ラザリス | やめろ……やめろ、やめろ ! |
ラザリス | 一緒に生きる ?勝手に生み出しておきながら僕を見捨てようとした愚かなヒトが住むこの世界で ? |
ラザリス | あんな捻じ曲げられた偽りの未来、僕は信じない。この世界でこそ、ジルディアの再生を―― |
マーク | あんたが噂のラザリスかな ?よ、初めまして。俺はマークだ。 |
ラザリス | 噂の…… ?そうか、彼らの仲間なんだね。君も僕の邪魔をする気かい ? |
マーク | 君も……ってことは、もしかしてアセリアであんたと戦ったのは……。――いや……まあ、いい。 |
マーク | 間接的にしか聞いてないけどよ。この世界をジルディアとやらに変えられちまったら困るんだよな。 |
ラザリス | 困る…… ?どうしてこの世界に執着するの ? |
ラザリス | 争って、憎み合って、欲しがって愚かな創造を行ってもまだ満たされることのない、醜い世界に……。 |
マーク | 争いが起きていることは否定しないさ。事実、俺たちは今その真っ只中にいる。でも醜いとか愚かとかは、正直わからねぇな。 |
マーク | 俺たちはこの世界に生きている。これからも生きていきたい。だから世界を消されるわけにはいかない。それだけだ。 |
ラザリス | ……さっきも同じようなことを言われたよ。あれは鏡精だったかな……。 |
ラザリス | 君たちはいつだってこれからの話をするけれど生まれることすらできなかった僕の気持ちはわからないだろう ? |
マーク | そいつを言われちまうと交渉の余地なしって感じになっちまうな。 |
ラザリス | ようやく目覚めたと思ったら生きることすら否定される。『これから』なんて、そもそも存在しないんだよ。 |
ラザリス | でも僕には力がある。僕の思う世界を創り上げることができる。ねえ、もういいだろう ? |
マーク | おっと、この魔物の数はシャレにならねぇな……。 |
ラザリス | 僕はもう行くよ。その子たちと遊んでてね。 |
ラザリス | ……わからないよ。どうしてこんな世界を守りたいと願うのか。生きたいと思えるのか。 |
P・カノンノ | ウソじゃないよ ! 私たちも見たもの !新しいルミナシアとジルディアの世界を ! |
ラザリス | ……惑わされない。どの世界に引きずり出されても結局僕は……僕だけは生きることを否定される。 |
ラザリス | 死ぬ気で奪うよ、生命の場を。この世界でも、僕はやり尽くすことを選ぶ。 |
ラザリス | 僕は僕として……ジルディアとして、今度こそ自由に生きるんだ。 |