プロフィール
アリエッタは幼い頃に魔物に拾われ、魔物と共に暮らしてきた。魔物は家族で友達だった。そんな世界に現れたのがローレライ教団の導師イオン。彼から人として生きる術を学んだアリエッタにとって、イオンは特別な存在であった。そのイオンが自分を遠ざけて、アニスを側に置くようになってから、アリエッタの人生は変わってしまう。イオンの傍に戻るため、アリエッタは戦った。最期まで戦った。イオンの真実には気付くことなく。
ミリーナの一言
アリエッタは魔物の言葉がわかるらしいの。正確には言葉ではないんでしょうけれど、凄いことよね。魔物に育てられる生活がどんなものかは想像しかできないけれど、アリエッタにとって魔物が大切な存在なのはよくわかるわ。この間なんて、アリエッタの頭を撫でようとしたら、彼女を守る魔物に唸られちゃったの。だからまず周りの魔物たちと仲良くならなくちゃ。将を射んと欲すれば先ず馬を射よ、よね。
イクスの一言
アリエッタは、元の世界では魔物使いじゃなくて、人形士っていう役割だったんだって。アニスみたいに、持ってるぬいぐるみが大きくなったりするのかって聞いたら、アニスと一緒にするなって怒られちゃったよ。何かを操って戦う人は、みんな人形士って呼ばれるのかもしれないな。アリエッタは、どんなことにもすごく率直というか素直に接するから、そういうところは俺も見習えたらいいなって思うよ。
キャラクター | 集まれ、ぱじゃまぱーてぃー |
---|---|
アリエッタ | メルクリア、お手紙見たから、来た……です。 |
メルクリア | アリエッタ ! 早かったのう。さあ、これに着替えよ。 |
アリエッタ | パジャマ…… ? これ、着なきゃだめ…… ? |
メルクリア | 当たり前じゃ。ぱじゃまぱーてぃーの正装じゃぞ ? |
アリエッタ | わかった……。よいしょ……これでいい ? |
メルクリア | うむ、よく似合っておる ! |
メルクリア | さて、甘い菓子、塩辛い菓子、お茶にジュース。準備は万端じゃ。ふふふ、わらわも慣れたものじゃな。 |
メルクリア | 今宵は少し趣向を変えて、夜の森でぱーてぃーじゃ。『ぐらんぴんぐ』なる遊びがあるとバルドが教えてくれてな。準備してくれたのじゃ。 |
メルクリア | さあ、今宵は楽しもうぞ ! |
アリエッタ | メルクリアと二人で ? |
メルクリア | そんなわけあるまい。ジュニアを筆頭に、みなに招待状を出してある。来るのはこれからじゃ。 |
メルクリア | みなで楽しく、しかし夜中という背徳感ゆえこっそりとこれがぱじゃまぱーてぃーの醍醐味じゃぞ。 |
アリエッタ | みんなで……。お友達、呼んでいいの ? |
メルクリア | 当然じゃ。と言っても、この時間では難しいか。 |
アリエッタ | ううん、大丈夫。――みんな、来て。 |
メルクリア | ? 何じゃ、地響きが……。 |
ナーザ | メルクリア ! ぱじゃまぱーてぃーは中止だ !テントに魔物が押し寄せている ! |
メルクリア | 魔物 ! ?アリエッタ、もしやお前の友達とは…… ! |
アリエッタ | みんな……来てくれた ! |
バルド | 二人とも早く隠れて !ああ、お菓子はこちらで処理しておきます。 |
メルクリア | ああっ、バルドォォォッ ! お菓子を返せ ! |
アリエッタ | ぱじゃまぱーてぃー、すごくにぎやか……です ! |
キャラクター | 二人は導師守護役 |
アリエッタ | イオン様……そっくり……。 |
イオン | ……ええ。僕は、被験者――アリエッタが仕えていたイオンの身代わり……影武者のようなものですから。 |
アリエッタ | イオン様のにせ……フリをした、です。どうして ? |
イオン | 頼まれたんです。モースやヴァンや……アリエッタのイオンからも。アリエッタのイオンが……その、病気だから……。 |
アリエッタ | 病気を治す間イオン様の代わりにお仕事するため…… ? |
イオン | ええ、まあ……そんなところです。 |
アリエッタ | だから……アリエッタを、導師守護役じゃなくしたの ? |
アニス | ちょっと、根暗ッタ !いきなり来て、イオン様を捕まえていったと思ったら ! |
アリエッタ | アリエッタ根暗じゃないもん ! アニスの馬鹿 ! |
アニス | あーあーあーあーすみませんでしたー !でもアニスちゃんだって馬鹿じゃないもんね。 |
アニス | てゆーか、アリエッタが導師守護役じゃなくなったのはあんたのイオンが決めたことなんだって話だよ。 |
アリエッタ | え…… ? |
アニス | きっとアリエッタが守る導師は自分だけだって思ったんじゃない ?よっ、お熱いねえ、お二人さん ! |
アリエッタ | ……ほんと ? |
アニス | わ、わかんないけど。でも……うん、きっとそうだと思うよ。 |
アニス | だから、あんたは今でもイオン様の導師守護役なんだよ。私のイオン様じゃなくて、あんたのイオン様のね。 |
アリエッタ | ……アリエッタのイオン様アリエッタたちの世界 ? では、生きてるのかな ?病気、なんでしょ ? |
イオン | それは……。 |
アニス | さー、知らないけど、きっとどっかで静養してるんじゃない。 |
アニス | でも生きてたって会えないんだよ。私たち、もう元の世界には帰れないんだから。 |
アリエッタ | ……よくわかんない……。でもどこかでイオン様が生きてるなら……アリエッタ……嬉しいから……。 |
アニス | アリエッタ……。 |
イオン | アリエッタ、あなたを騙していてすみません。あなたのイオンのことも……。 |
アリエッタ | ……アリエッタ、イオン様の仇、取るから。だから、アニスもアニスのイオン……様も手伝ってくれる ? |
アニス | ……うん。もちろん。 |
イオン | ええ。一緒に帝国と戦いましょう。 |
アリエッタ | ありがとう。イオン様はともかく……アニス……珍しく優しい。 |
アニス | アニスちゃんはいつだって優しいちゅーの ! |
アリエッタ | アリエッタとアニス、同じ導師守護役、だもんね。今までの意地悪……許してあげる。 |
アニス | ……うん、ごめんね……アリエッタ……。 |
キャラクター | 優しい景色をみんなで |
二人 | うわぁ…… ! |
エリーゼ | すごい……すごいです !こんなにきれいなお花畑があるなんて知りませんでした…… ! |
アリエッタ | うん……すごい…… !とっても、きれい……。 |
アニス | へぇ~、こんな場所を知ってるなんてもしかしてアルヴィンって顔に似合わずロマンチストだったり ? |
アルヴィン | 顔に似合わずってなんだよ !ったく、せっかく気分転換に連れてきてやったのに。 |
アニス | あはは ! そんなに拗ねないでよ~。一応感謝してるんだからさ。 |
ティポ | そうだよ~、アルヴィンってたまには役に立つからね ♪ |
アルヴィン | 酷い言われようだな、おい……。 |
アリエッタ | ……あれ ?あそこだけ、お花……咲いてないです。 |
アニス | え ? ……あ、ホントだ !なんでだろ、あそこだけ枯れちゃったとか ? |
アルヴィン | ははっ、そう思うだろ ? でも違うんだな。もうそろそろ始まるからあの木の間あたりをじっくり見てろよ。 |
エリーゼ | 木のあたり、ですか…… ? |
アルヴィン | ああ。くるぞ。3……2……1……。 |
三人 | …… ! |
エリーゼ | すごい……さっきまで枯れていたお花がきれいに光ってます…… ! |
アリエッタ | とっても、きれい……なんだか、心があったかくなる……。 |
アルヴィン | だろ ? 夕陽を浴びて光る花なんだ。こういうの、お姫様たちは好きだろ ? |
ティポ | アルヴィン、やるぅ~ ! |
アニス | はぅあ !アルヴィンてば、意外とイイ男~ !けど、なんでこのメンツを連れてきたわけ ? |
アルヴィン | ……たまには子供らしくはしゃぐのも大事だろ ?エリーゼも、アリエッタも。みんなできれいな景色を見たりしてさ。 |
アニス | ……子供らしく、か。なるほどね。 |
アリエッタ | あ……このお花、お星様の形……してる……。 |
エリーゼ | わぁ、本当です !ふんわり光ってて、足元に夜空があるみたい…… ! |
アリエッタ | うん……すごい……ずっと、見ていられるね……。 |
アニス | ……うん。二人とも、嬉しそう。 |
アルヴィン | それに、お前もな、アニス。 |
アニス | ! ……ま、ここは別の世界だしね。アリエッタとこういう思い出ができるのも悪くないかも。 |
アリエッタ | アニスも……こっちに、来てもいいよ。 |
アニス | はいはい。仕方ないなー、行ってあげるよ !……こんな日がくるなんて、奇跡みたいだしね。 |
ティポ | みんなでキレーな景色を見るの、嬉しいね~。とっても大事な、お友達との思い出だね ! |