プロフィール
彼女の人生は一変した。魔族との契約で、両親を殺した憎き魔物を従える力を手にし、はじめて守りたいものを守りきった、あの時から。そして彼女は世の理を理解した。ハーフエルフの自分が虐げられるのは、自分がハーフエルフだからではない。自分が弱者であるからだと。世界を変えるには、自分が変わるしかない。つまり力を持てば、世界を変えられる。虐げられたくなくば虐げる側に回ればいい。彼女は決意する、自分は力ある者として、世界の上に君臨する強者として生きるのだと。
ミリーナの一言
アリスはあんなに可愛い見た目だけど、人を椅子代わりにしたり、鞭で滅多打ちにしたり……ちょっと過激なところがあるの。でも最近あることに気が付いて、すごく好きになっちゃったのよ。アリスったら、デクスさんには他の人たちに対するのとは違って、手を上げたり椅子にしたりしないの。私の勘違いかもしれないけど、デクスさんがアリスを大好きなように、アリスもデクスさんを……ふふっ♪一回怒られちゃったけど、またいつかアリスをナデナデしたいな。
イクスの一言
エミルから聞いたんだけど、アリスはハーフエルフなんだってさ。ということはジーニアスやリフィル先生、ミトスと同じように、元の世界では辛い目にあってきたのかもしれないな。色んな人たちと出会って気が付いたけど、いくら別の世界に来たからって、差別され苦しんだという過去がなくなるわけじゃないし、心の傷も癒えるわけじゃない。けど、ケリュケイオンで過ごす日々がアリスにとって少しでも安らぎになるようならいいなって思うよ。
キャラクター | お仕置きタイム |
---|---|
アリス | 相手の口を割らせるには ?アリスちゃんなら電流を流しちゃうかしら。 |
エドナ | ワタシなら吊るすわね。 |
マギルゥ | どちらも捨てがたいのう。もういっそのこと電流でシバいてから吊るした後数日野ざらし塩漬けにするのはどうじゃろう。 |
アリス | それも面白そうね。さっそくはじめましょう♪ウフフ、サービスで腕も折ってあげるわね。 |
ビエンフー | わ、わかったでフ ! 正直に白状するでフよ !皆さんをオニチクひねくれ女子と言ったのはボクでフ !ただわかってください、これは冗談なんでフよ ! |
アリス | 冗談 ? |
ビエンフー | そ、そうでフよ。冗談でフ。これは愛のあるイジりって奴でフ。好きだからこそネタにしたくなる芸人心でフよ。 |
アリス | そうだったの。気付かなかったわ♪だって冗談って面白いもののはずでしょう ?それともこれから面白い話になるのかしら。 |
エドナ | 面白い話なら嫌いじゃないわ。つまらない話は大嫌いだけど。 |
マギルゥ | 嬢よ、気が合うのう。儂も同じじゃ。面白い話ならぜひ聞きたいがつまらん話はどうもイライラしてしまうのじゃよ。 |
アリス | ちゃ~んと笑わせてくれるわよね♪ |
ビエンフー | そ、それは……ボクは卑しい身でフから皆様のように高貴なお嬢様方の笑いを取れるかどうか自信がなく―― |
アリス | それっ♪ |
ビエンフー | ビエッ ! ! ! ! |
アリス | 笑わせなさいって言ったわよね ?アリスちゃんの言うことがどうして聞けないのかな。 |
エドナ | これだからノルは。今ので苦情を入れたい点が17つ増えたわよ。とても不愉快な気分だわ。 |
マギルゥ | ビエンフーよ、客を待たせてはならぬと教えたじゃろ。今はかる~い鞭で済んだものの次はどうなるかわかっておるじゃろうな ? |
アリス | さあ、はやく笑わせてみせなさいよ。 |
三人 | ふふふっ……。 |
ビエンフー | もうこんなのバッド過ぎるでフよ~ ! !ビエェェ~~~~ン ! ! |
キャラクター | 人生の勝敗 |
アリス | へぇ……。あなたがあの、ミトスね。 |
ミトス | きみがあの、ハーフエルフのアリス。ラタトスクから話は聞いてるよ。 |
ミトス | で、シンク。どうして彼女がここにいるの ? |
シンク | だったらボクも言わせてもらうけどここはボクの部屋なんだよね。二人とも邪魔なんだけど。 |
アリス | シンくん、こわ~い♪アリスちゃん、ミトスくんに会いたかっただけなの。 |
アリス | 今日ここに来るってマーくんから聞いたから勝手に入らせてもらったわ。 |
シンク | あいつ……殺す……。 |
ミトス | ボクに会いたかった ?ハーフエルフ同士、傷の舐めあいでもしたかったわけ ? |
アリス | そんなところかしら ?だって、あなた、あの勇者ミトスなんでしょ ?あの世界で一番強い力の持ち主じゃない。 |
アリス | アリスちゃん、力がある人が大好きなの。すっごく興味があるわ。 |
ミトス | そう ? きみはリヒターと同じでボクより未来の世界の人でしょう。 |
ミトス | ディザイアンじゃないハーフエルフなら世界の仕組みまではわかってないんだろうけど……。 |
ミトス | とにかく未来の世界でコレットたちが生きてるならボクは負けたんだ。あいつらにね。力を求めるなら他をあたってくれる ? |
アリス | ……なんかがっかり。 |
ミトス | それは失礼。きみの期待に応えてあげる義理もないけど。 |
アリス | そうね。でも、あんたは負けたと思ってるわけ ? 本気で ? |
ミトス | ……さあね。ボクの知らない未来の話だ。何が起きたかなんて知らないよ。 |
アリス | 私は、たとえ未来で私の目的が果たせなかったとしても負けたとは思わないわ。私の気持ちが変わった時が私が負ける時だもん。 |
アリス | あなたもそうだと思ってたわ。勝手にだけど。 |
ミトス | ……フフ。そうだね、それは一理あるよ。だったらボクはきっと負けなかっただろうね。 |
ミトス | ボクは変わらない。何度生まれ変わっても、同じ道を選ぶさ。 |
アリス | ふふ、私たちお友達になれそう ♪ |
ミトス | ……それはどうかな。でも、きみのことは気に入ったよ。 |
シンク | 特定のニンゲンに甘い顔してる者同士、お似合いだね。ところで、ここはボクの部屋だって言ってるよね。意気投合したなら、さっさと出てってくれる ? |
キャラクター | そのままでいいの |
デクス | ア~~~~~リスちゃ~~~~ん ! ! |
デクス | 言われた通りのものを買ってきたよ !ほら、これで全部揃ってるよね ! ? |
アリス | …………。 |
デクス | アリスちゃん、どうかした ? |
アリス | おそ~い ! アリスちゃんのことどれだけ待たせるのよ。 |
デクス | ! ごっ、ごめん !実は、頼まれたお茶が店のどこにあるかわからないって言われちゃって……。 |
アリス | アリスちゃんに言い訳するなんていい度胸ね。まあいいわ。それよりアリスちゃんお腹が空いたの。美味しいクッキーが食べた~い。 |
デクス | ! クッキーだね、待ってて、すぐに買ってくるよ ! |
アリス | (……デクスって何が楽しくて私の言うことを何でも聞くのかしら) |
アリス | (まあ、素直に言うことを聞くところぐらいしか取り柄はないけど) |
アリス | (そもそも、何かしてほしいとかないわけ ?あってもキモいし迷惑だけど) |
アリス | ……想像したらキモくてムカついてきちゃった。 |
デクス | アリスちゃん、クッキー買ってきたよ !……って、あれ ? どうかした ? |
アリス | べつに~。あんたがアリスちゃんにおねだりとかしてきたらムカつくって思っただけ ! |
デクス | アリスちゃんにおねだり……――――――――――――い、いやいやいや !そ、そんなことは――…………あ。 |
アリス | あ……って、まさか何かあるの ? |
デクス | おねだりというか……。アリスちゃんをちょっと連れていきたい場所が……あ、もちろんアリスちゃんがよければだよ ! |
アリス | 何よ、デクスのくせにずいぶん生意気ね。 |
デクス | で、でもでもアリスちゃん !素敵なカフェを見つけたんだよ ! |
アリス | ……ふーん。 |
デクス | 街外れにある湖が見えるカフェでさ。ウッドデッキにも席があって、アリスちゃんにピッタリだなって思ったんだよ~ ! |
アリス | ……そう。 |
デクス | 買い物もたくさんして疲れただろうしそろそろ喉も乾いたんじゃない ?だから……い、一緒に……どうかな ? アリスちゃん ! |
アリス | 確かによさそうなカフェみたいね。でも、アリスちゃん待つのは絶対嫌。 |
デクス | そうだよね、アリスちゃん !オレ、一人で先に行ってアリスちゃんのために席を確保してくるよ ! |
アリス | あんたにしては察しがいいじゃない。飲み物も注文しといてね。 |
デクス | もちろんさ !すぐに行ってくるよ~ !ああ、オレはなんて幸せ者なんだ…… ! |
アリス | はぁ~、本当にキモい。昔っから全然変わらないんだから。 |
アリス | ……変わらない、か。そうよね。デクスは変わらない。ずーっと変わらなくていいのよ。 |