プロフィール
江戸を守る警察組織・真選組の副長。隊の者たちは畏敬の念をもって「鬼の副長」と呼ぶ。征野にあっては常に先陣を駆け、誰よりも多くの敵を斬る。剣を向けられた者はその鬼神のごとき戦いぶりに恐怖するだろう。その一方で稀代の気遣い屋でもあるこの男、誰かのフォローをさせれば右に出る者はない。誰が呼んだかフォロ方十四フォロー。そして、真選組で唯一「トイレに行った後、手を洗う」男。荒々しさと繊細さが同居する複雑なその心情は、容易には理解されない。
ミリーナの一言
土方さんは、マヨネーズがとても好きなのよね。ご飯の上に、山盛りのマヨネーズをかけて食べているのを見た時は驚いたわ。あの料理は「土方スペシャル」っていうらしいの。料理……と言い切ってしまっていいのかはわからないけれど……。でもあんなにマヨネーズを食べていたら、体を壊したりしないのかしら。少し心配だわ。もう少し健康的なマヨネーズを開発してみようかしら ?
イクスの一言
沖田さんが剣の達人なら、土方さんは戦いの達人といったところかな。剣の腕は沖田さんの方が上回っているみたいだけれど、いざ戦ってみると土方さんに分があるように思うんだ。俺も何度か手合わせをさせてもらったけど、やっぱりすごく手強かった。隙があれば見逃さず、守りに徹すれば虚実を織り交ぜてこちらの体勢を崩してくる。戦いの組み立て方がすごく上手いんだ。強さが単純な力や技だけじゃないってことを、あらためて実感させてもらったよ。
キャラクター | 職業選択の自由 |
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ルドガー | えっと……つまり、元の世界の土方さんたちは街の人たちを守る仕事をしていたんだな。 |
土方 | まァ、そんなとこだな。真選組っつってな、江戸で悪さする奴らをとっ捕まえる仕事だ。 |
土方 | それこそ、あんたに憑依してた男、あの人が俺たちの大将だ。 |
ルドガー | はぁ……近藤さんが……。 |
土方 | おい、何だその目は。近藤さんが局長だって信じられねぇのか ? |
土方 | まァ、お前の中に入ってた時はちっとばかり情けねェ様子だっただろうが……。 |
土方 | 本当は懐のでかい男だよ。 |
土方 | 俺はあの人がいるから、真選組にいる。チンピラ警察なんて呼ばれてはいるがな。 |
ルドガー | そうだね、あまり警察っぽくは……。 |
土方 | 悪かったな。警察っぽくなくてよ。 |
ルドガー | いや、違うんだ ! 俺はてっきり土方さんはエージェントみたいな仕事をしているのかと思って。剣の腕も一流だし、頭も切れるから。 |
土方 | お、そ、そうか……。 |
土方 | えーじぇんとっつーのはよく分かんねえが褒められて悪い気はしねぇな。 |
土方 | そういうおまえはどうなんだ ?なかなか腕も立つし格好もビシッとしてんじゃねぇか。 |
ルドガー | あー……実は俺、そのエージェントの仕事をやっていたんだ。 |
土方 | へぇ、やるじゃねえか。 |
ルドガー | と言っても、兄さんの代わりのようなものだったし借金も返さないといけなくて……。 |
土方 | 借金だぁ ? お前、真面目そうに見えて案外だらしねえ所があんだな。 |
ルドガー | うっ……。 |
土方 | まあ、そう気にすんな。 |
土方 十四郎 | まだ若いんだ。いくらでもやり直せる。むしろ若いうちは挫折も失敗もしとくべきだ。 |
土方 | それに、いい歳して万事屋なんつってほとんど無職同然で生きてるバカもいるからな。野郎に比べりゃ未来があるってもんだ。 |
ルドガー | あはは……誰のことかは聞かないでおくよ。 |
土方 | にしても、何で借金なんて作っちまったんだ ? |
ルドガー | それが……初出勤の日に痴漢と間違えられたと思ったら列車事故に巻き込まれて、挙句の果てにテロの重要参考人になったりして……。 |
土方 | お前……どんだけ運が悪いんだよ…… |
キャラクター | 心霊現象 |
土方 | おい、ヒューバート。お前、物知りなんだろ ? |
ヒューバート | なんですか、急に。 |
ヒューバート | 指揮官として必要な知識は身につけているつもりです。ですが、それをひけらかすつもりはありません。 |
土方 | お、おう。それはともかくちょっと一つ聞きてェことがあるんだが。 |
ヒューバート | なにをですか。 |
土方 | 前から気になってたんだが……。 |
ヒューバート | は、はい……。 |
土方 | ワイズマンって……ありゃァ、何者だ ? |
ヒューバート | ……は ? |
土方 | だから、ワイズマンってありゃ何だ ! ?人間か ? いや、人間なわけねェよな ?アレか ? アレなのか ? |
ヒューバート | お、落ち着いてください !アレってなんですかアレって ! |
土方 | アレってお前、アレしかねぇだろ ! |
ヒューバート | 言ってもらわないとわかりません。 |
土方 | くっ、融通の利かねぇ野郎だな。頭が堅ェって言われねーか。 |
ヒューバート | 余計なお世話です。 |
土方 | とにかくよ、俺が聞きたいのはその……あいつ、顔はどうした ? |
ヒューバート | 顔……ですか ? |
土方 | まるで、のっぺらぼうじゃねぇか……。何で顔がねぇんだよ。 |
ヒューバート | のっぺら……言葉の意味がよくわかりませんが彼はこの世界とは別の次元にいるんです。ですから我々には、姿がぼやけて見えるんですよ。 |
土方 | 別の次元 ! ? ……やっぱ幽霊ってことか ! ?あ、言っちまった ! |
ヒューバート | 幽霊…… ?もしかして土方さんは、幽霊が苦手なんですか ? |
土方 | ぶっ ! ?んなワケねぇだろォォォ !そんなモン一切信じてねーよ ! |
ヒューバート | そこまでムキになられると肯定しているようなものだと思いますが。 |
土方 | いや違うから、マジでアレなんか、全ッ然怖くねーから。つーか幽霊なんぞいてたまるかよ、コノヤロー。 |
ヒューバート | 大の大人が幽霊を信じていたとしてもぼくは子供っぽいと笑ったりしません。 |
ヒューバート | このことは、誰にも言わず秘密にしておいてあげますよ。 |
土方 | だから、違うって言ってんだろォ ! |
ヒューバート | そうだ。この浮遊島に幽霊が出るという噂は知っていますか ? |
土方 | なっ……おい、マジかよ。初耳だぞ。そんなこと聞いたら外出られねぇだろ……。 |
土方 | いや俺じゃないからね ?幽霊とか信じてる奴がだからね ? |
ヒューバート | そうですね。幽霊を信じている人は大変でしょう。 |
土方 | ホント大変だよなー、幽霊信じてる人は ! |
ヒューバート | ああ、そういえば。 |
土方 | な、なんだ。 |
ヒューバート | エドナさんの特製お守りがゴースト系にはよく効くと聞いたことがあります。 |
土方 | へ、へぇ、そうなのか。いや、俺はちっとも興味とかねぇけど。 |
ヒューバート | でしょうね。鬼の副長と恐れられている人が幽霊を怖がるわけないですよね。 |
土方 | おう、当然だろ ! |
ヒューバート | それでは、ぼくは用があるのでこれで。 |
土方 | ちょっと待て。最後に一つ、教えてくれ。 |
ヒューバート | はい、何ですか。 |
土方 | エドナって、今どこにいるの ? |