プロフィール
誰からも愛されず、必要とされない存在。それが自分なのだと教え込まれてきた。だからこそ、彼は一人で生きていく強さを求め、手に入れたはずだった。それでも、心の渇きが満たされることはなく、孤独を誰よりも恐れるようになってしまう。だが、それこそが彼の『願い』の本質なのだと知る。そして、自分の弱さと向き合い、過去を断ち切った彼が手に入れたもの。それこそが、ずっと求めていた彼だけの家族の形であった。
ミリーナの一言
ジェイが合流してくれて、モフモフ族のみんなもとっても喜んでいたわ。ずっとジェイのことを捜していたんだから、安心するのも当然よね。そのことをジェイに話したら「全く……ぼくは子供じゃないのに……」って言ってたわ。でも、私にはジェイも少し喜んでいるようにみえたの。ふふ、なかなか素直になれないところも、きっとジェイのいいところの一つよね。
イクスの一言
ジェイの情報収集能力には毎回驚かされるよ。俺たちのことも会う前から色々知ってたみたいだし、味方になってくれて本当に助かってるんだ。ただ、やっぱり危険な場所に潜入することも多くて心配だったんだけど「大丈夫です。いざとなったらモーゼスさんを囮にして逃げますから」って言われてさ……。えっと、多分ジェイなりの冗談……だよな ?
キャラクター | 悩める少年たち |
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ディオ | あ~ ! ! やっぱり変わってね~ ! ! |
ジェイ | どうしたんですか、ディオさん。そんな馬鹿みたいに騒いでいるとどこかのモーゼスさんみたいになってしまいますよ ? |
ディオ | あっ、ジェイさん ! 聞いてくれよ !オレさ、毎日身長測ってるんだけどやっぱり全然伸びてなくて……。 |
ジェイ | 当たり前ですよ。ディオさんはイクスさんたちから話を聞いていないんですか ? |
ディオ | ああ、よくわかんねーけどオレたちこの世界じゃ歳を取らないんだろ ? |
ディオ | けど、もしかしたらってこともあるかもしんねー。だから、念のため毎日測ってるんだけど……。 |
ジェイ | 結果は同じ、というわけですか。 |
ディオ | なあ、ジェイさんってすずちゃんと同じ忍者なんだろ ?なんかさ、背が伸びる術とかってあったりしないのか ? |
ジェイ | ありません。そんなものがあったらぼくがとっくに自分で使っています。 |
ディオ | ……そっか。やっぱりジェイさんも嫌だよな。自分が小さいままっていうのは。 |
ジェイ | ぼ、ぼくは身長のことなんて気にしてません !……ですが、モーゼスさんにずっと子供扱いされるのは癪に障ります。 |
ハロルド | なに ? あんたたち、身長伸ばしたいの ? |
ディオ | ハロルドさん !そうだ ! ハロルドさんなら一日で身体を成長させる薬とか作れるんじゃないか ! ? |
ジェイ | 馬鹿言わないでください。いくらハロルドさんでもできることとできないことが――。 |
ハロルド | できるわよ。 |
ジェイ | はい ? |
ハロルド | だから、できるって言ってんの。この私にできないことなんてないんだから。 |
ディオ | 本当か ! ? すっげ~ ! ! なあ、ハロルドさん ! !それなら早速オレにその薬を作ってくれよ。 |
ハロルド | いいわよ。但し、ちょっと副作用がでるかもしれないけどま、気にするほどでもないわ。 |
ジェイ | ……副作用、ですか。ちなみに、どういったものなんですか ? |
ハロルド | そうね。一気に身体を成長させるわけだから全身の筋肉が焼けるような痛みが襲ってきたあとは超高熱でしばらくうなされることになるわね。 |
二人 | ! ? ! ? |
ハロルド | あ~、あとは骨も無理やり急成長させるわけだから折れたりくっついたりを何百回と繰り返すけどその程度のリスクね。 |
ディオ | オ……オレ、やっぱりこのままでいい !ハロルドさん、さっきの話はなしってことで ! |
ハロルド | せっかく面白い実験ができると思ったんだけど。あ、そうだ。ジェイ、あんたはどう ?代わりに試してみない ? |
ジェイ | ……すみません。ぼくも遠慮しておきます。 |
ハロルド | あらそう。んじゃまぁ、気が変わったらいつでも言って頂戴。そんじゃね~♪ |
ジェイ | ハロルドさん……噂には聞いていましたが想像以上に危ない人ですね……。 |
ジェイ | ……仕方ありません。やはり、身長の問題は諦めるしかなさそうです……。 |
キャラクター | 感謝のしるし |
三人 | た~ねを植えま~しょ~♪み~ずをまきま~しょ~♪ |
三人 | す~くす~く、すこやかに~お~きくな~れぇ~♪ |
ジェイ | 皆さん、お疲れ様です。只今戻りました。 |
グリューネ | あら、ジェイちゃん。おかえりなさ~い。今日もお出かけだったのかしらぁ ? |
ジェイ | ええ、今は少しでも帝国の動きに関する情報が必要ですからね。 |
リチア | ええ、ジェイが集めてくれた情報のおかげでわたくしたちもより安全に行動することができています。感謝しなくてはいけませんね。 |
ジェイ | いえ、これがぼくの仕事ですから当然のことをしているだけです。 |
グリューネ | ジェイちゃんは偉いわねぇ。お姉さんがいっぱい褒めてあげるわぁ。よしよし、いい子いい子。 |
ジェイ | や、やめてくださいっ。ぼくは子供じゃないんですから…… ! |
ソフィ | よしよし。 |
ジェイ | ソフィさんまで ! ? |
リチア | ふふ、微笑ましいですわね。 |
ジェイ | 全く……。それで、皆さんは花壇の手入れをしていたんですか ? |
ソフィ | うん、さっきグリューネと一緒にまた新しい種を植えたんだよ。 |
リチア | そうですわ。ソフィ、先ほど摘んだ花をジェイにも差し上げたらどうかしら ? |
ジェイ | 花、ですか ? |
ソフィ | あのね、いっぱい綺麗な花が咲いたからみんなにプレゼントすることにしたの。 |
リチア | 花瓶に挿せば部屋にも飾れますし喜んでもらえるかと思って。 |
ジェイ | なるほど。いい考えだと思いますよ。 |
グリューネ | だったら、ジェイちゃんにはい~っぱい花を渡さないとね。 |
ジェイ | えっ ? |
グリューネ | だって、ジェイちゃんには渡す相手がい~っぱいいるでしょ ? |
グリューネ | キュッポちゃんに、ピッポちゃんにポッポちゃん。それに、セネルちゃんたちにも渡してあげたらきっとみんな喜ぶわよぉ。 |
ジェイ | そ、それは……キュッポたちはともかくセネルさんたちにはグリューネさんから渡せばいいじゃないですか。 |
グリューネ | そうだわぁ、二人で一緒に渡しにいきましょう。それなら、二倍でと~ってもお得ねぇ。 |
ジェイ | お、お得って……。 |
リチア | ふふっ、わたくしはいいと思いますよ。わたくしも、日ごろの感謝の気持ちを込めてコハクたちにプレゼントするつもりですから。 |
ジェイ | 日ごろの感謝の気持ち……ですか。 |
ソフィ | うん、わたしもアスベルたちが喜んでくれたら嬉しい。ジェイも、そう思うでしょ ? |
ジェイ | ……そうですね。たまには、そういうのもいいかもしれませんね。 |