プロフィール
商人レイスは、豊富な知識と穏やかな物腰で自然と相手の懐に潜り込む。そして元老騎士レイシス・ルエインは、国に反する者たちを卓越した剣技で地に伏せさせる。すべてはレイシス・フォーマルハウトとして母の想いを裏切らぬため。そんな男を揺るがせたのは、純粋に人々を想う少年と少女だった。彼らの後を追って別世界へと渡り、少年にすべてを託して男は果てた。彼らの仲間だったレイスとして。
ミリーナの一言
レイスさんの立ち振る舞いって、すごく細やかで洗練されているんだけれど、少し寂しさも感じる気がするのよね。だから、もし相談に乗れることがあればと思って声をかけたんだけど、話を聞いているうちにいつの間にか壺を買わされそうになってしまったの。危なかったわ。イクスのための貯金じゃなかったら、うっかり買っていたかも知れない。アジトでの商売は禁止しないと、お小遣いを使い果たしちゃう人たちが出てきそうだわ……。
イクスの一言
最近レイスさんとリッドが一緒に剣術に励んでいるみたいなんだ。レイスさんから学ばないといけないことがたくさんあるってリッドは言っていたけど、それだけじゃないような気がするよ。ファラもたくさんお昼ご飯を用意して、なんだか嬉しそうだったし。きっと言葉だけじゃなくて、剣でも伝えたい大切なことがたくさんあるんだろうな。
キャラクター | 思い出の花 |
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ウィル | ソフィ、やっぱり花壇にいたか。 |
ソフィ | ウィル、おはよう。どうしたの ? |
ウィル | ああ、おはよう。ちょっと学者のフィールドワークってやつでな。大陸からいくつか花の種を持ってきたんだ。 |
ウィル | 良かったらここに植えてやってくれないか。 |
ソフィ | 新しい種くれるの ? ありがとう。 |
レイス | これは、立派な花壇だね。 |
ウィル | 君は、レイスだったな。たしかオルバース領の従騎士にされていたとか。 |
レイス | ああ、その節はリッドたちの世話になった。ここの皆にも感謝している。 |
ソフィ | レイスはお花、好き ? |
レイス | ん ? ああ、好きだよ。どんな環境にも負けず立派に咲かせる様は誇らしくも見えるな。 |
ウィル | なるほど。オレはつい生態や植生といった視点で見てしまうが、好きの理由も人それぞれだな。 |
ソフィ | 好きなお花はある ? わたしはクロソフィの花が好き。 |
レイス | これかい ? たしかにかわいらしい花だ。それに、どことなく君に似ているね。 |
ソフィ | うん。記憶がなかったわたしにアスベルがこの花から名前を付けてくれたんだよ。ソフィって。 |
レイス | そうだったのか。ソフィ、とてもいい名前だね。 |
ウィル | なんでもこの花は上手に育てると風花化といって、花びらが光の粒子となって空を漂うそうだ。 |
レイス | 光の……想像もつかないな。 |
ソフィ | レイスは――あ、帽子の。 |
レイス | ああ、そうだ。私の一番好きな花、ドエニスだよ。 |
ソフィ | ドエニス……いい匂い。 |
レイス | 私の大切な人に縁ある花でね。何かと思い出深いのでこうして挿しているというわけさ。 |
ウィル | うむ。それぞれの花にそれぞれの想いが詰まっているということだな。 |
レイス | 君も好きな花があるようだね。 |
ウィル | ああ。だが、残念ながらこの花壇にはない。 |
ウィル | 月食のときにだけ咲く花この世界にもあるのだろうか。 |
レイス | 私は、商人もしていてね。こちらでもそういった方面で手伝おうかと思うのだがもし見かけたら確保しておこう。 |
ウィル | それはありがたい。ぜひ頼もう。 |
レイス | これも何かの縁だ。お代は特別に5000ガルド、といったところかな。 |
ウィル | な、なに ! ? |
ソフィ | レイスはお金も好きなの ? |
レイス | ふふ、冗談だよ。 |
キャラクター | 真っ直ぐな剣 |
ロイド | あ、あんたは。 |
レイス | おや、君たちはたしか。 |
ロイド | アジトの仲間だよな !俺はロイド、こっちはカイルだ。 |
カイル | よろしく ! |
ロイド | あんたもお使い頼まれたのか ? |
レイス | お使い、というか商人としてね。予算と照らし合わせて物資の調達先を見繕っていた。 |
ロイド | へー。よくわかんねえけど、すげえな。 |
カイル | 剣の腕もすごいって聞いたよ !リッドさんとやりあったんでしょ ! ?心核を取り戻したばかりでも互角だったとか ! |
ロイド | 商人なのに、そんなに強いのか !どこで剣術を習ったんだ ?やっぱり我流か ? |
レイス | 私の剣は騎士団で学んだものが基礎となっている。自分なりに磨いてきた部分もあるがね。 |
ロイド | 騎士でもあるのか、益々すげえな ! |
カイル | だから、何となく上品な感じがするんだね。頭が良くて、誇りある騎士で、剣の達人だなんてカッコイイな~ ! |
レイス | ふっ、買い被りすぎだよ。君たちだって帝国と戦っているのだろう ?相当な腕前と見える。 |
ロイド | へへ、まだまだ修行中だけどな。 |
レイス | 君たちはどこでいや、何のために腕を磨いたんだい ? |
カイル | もちろん、英雄になるためさ ! |
レイス | 英雄 ? |
カイル | うん。最初はただ、父さんみたいな英雄になりたかった。でも英雄ってのはそんな簡単なものじゃないってわかって……。 |
カイル | それでもリアラの英雄になれるようにオレはもっともっと強くなりたいんだ ! |
ロイド | カイルはそればっかだな。でも、俺も似たようなもんか。いろいろあったけど結局はコレットやみんなを守りたかったんだ。 |
レイス | そうか。やはり私とは違うのだな。 |
ロイド | 騎士だから街の人を守ったりするんだろ ? |
レイス | いや……。私の剣は何のためにあったのだろうな。 |
ロイド | まさか、悪い奴に弱みを握られたりしてたのか ?もしこの世界でもそういうことがあるなら俺、やめさせるように言ってやるよ。 |
カイル | オレも手伝う ! |
レイス | はは、そういう訳ではないが気持ちはありがたくいただこう。 |
レイス | そうだな、どこまでも素直で己の心に従う……。それが君たちの強さなんだろうな。私も改めて、見習わせてもらおう。 |
ロイド | ん ? あんたが俺たちを見習うのか ? |
カイル | いいの、それで ! ?ロイドなんてトマトは嫌いだしテストは赤点ばっかりなんだよ。 |
ロイド | テストの点はカイルもそんな変わらないだろ ! |
レイス | ははは ! よし、物資のついでに良い教材も探しておこう。 |
ロイド | げっ ! ? これ以上宿題が増えるのは勘弁だぜ。 |
カイル | きょ、教材の話はまた今度 !それじゃあオレたちは行くね、あ、えっと……。 |
レイス | これは失礼。名乗っていなかったね。 |
レイス | レイスだ。これからもよろしく頼む。 |
キャラクター | カリスマ商人 |
ファラ | あ、レイス ! おかえりなさい !待ってたよ ! |
レイス | ただいま、ファラ。頼まれていたものは無事手に入ったよ。 |
ファラ | ほんとに ! ?やったぁ ! ! |
ジュディス | 随分嬉しそうね。それは……卵 ? |
ファラ | うん ♪ 美味しいって最近話題の卵なの。なかなか手に入らないから幻の卵って言われてるんだよ。 |
レイス | 本当はもう少し数を確保したかったんだが幻と言われるだけあって、難しくてね。それだけで足りるかい ? |
ファラ | 充分だよ !あ、大切なことを忘れてた。レイス、お代はいくら ? |
レイス | 今回はサービスしよう。その卵で、皆に美味しい料理でも作ってくれ。 |
ジュディス | あら、素敵。私も久しぶりにファラのオムレツが食べたいわ。 |
ファラ | ありがとう !もちろん、レイスにもジュディスにも美味しいオムレツを作ってあげるね ! |
レイス | ああ、よろしく頼む。エビフライもつけてくれると嬉しいよ。……ジュディスにはこちらを。 |
ジュディス | いつもありがとう、レイス。はい、お代。 |
ファラ | あれ ? いつもありがとうって……ジュディスも何か頼んでたの ? |
ジュディス | ええ。ちょっとね。彼、腕のいい商人だもの。私以外にもファンはいるはずよ。 |
レイス | ジュディスは上顧客だよ。そうだね、他にも―― |
リフィル | レイス、戻っていたのね。頼んでいたものは見つかった ? |
レイス | ちょうど君の話をしようとしていたところだ。もちろんあったとも。 |
ファラ | リフィルもお客さんなの ! ?一体何を頼んでたの ? |
リフィル | 希少な考古学書よ。彼、入手困難なものでも必ず探し出してくれるから助かっているの。 |
レイス | 正直、君の依頼が一番骨が折れるよ。その分腕が鳴るがね。はい、これを。 |
リフィル | ……ええ、正真正銘本物ね。ありがとう。お代はこれで足りる ? |
レイス | 充分だ。また物資の調達に出かけるときは声をかけるよ。 |
ファラ | レイスがこんな仕事もしてたなんてぜんぜん知らなかった ! |
リッド | ファラ、探したぞ。って、レイスにみんなも。こんなとこで何してんだ ? |
レイス | 商人としての仕事を、少しね。 |
ファラ | レイスすごいんだよ !カリスマ商人として有名でファンも大勢いてジュディスやリフィルもリピーターなんだって ! |
リッド | カリスマで有名でファンが大勢…… ?なんかよくわかんねえけどすごいことになってんな、レイス。 |
レイス | ふふ。少々話に尾ひれがついていることは否めないがね。 |
リッド | まあいいじゃねえか。お前がここでの暮らしにめちゃくちゃ馴染んでるみたいで安心したよ。 |
レイス | ああ、そうだな。ここでの毎日は飽きないよ。 |