プロフィール
魔道士にして剣士。数千の盗賊団を壊滅させてきたことから『盗賊殺し』『ドラまたリナ』などの不本意な通り名で恐れられてはいるが、いまだ十代のうら若き乙女である。本人いわく美少女天才魔道士。しかし、それが決して誇張などではないことは、リナと出会った者なら誰しもわかるだろう。強力な黒魔術を操り、人の身で多くの魔族を滅ぼしてきた彼女を『魔を滅する者(デモン・スレイヤー)』と称する者も多い。
ミリーナの一言
リナはお宝と美味しい食べ物に目がない女の子よ。食べ物を口いっぱいに頬張ってる姿なんて、とっても可愛いの。だけどただ可愛いだけの子でもないのよね。ものすごく高い魔力を持っているとか、剣の腕も立つとか、敵対する相手には容赦がないとか、もうこんなところじゃ説明しきれないほど。本当にいろいろあるけれど、それでもあえて──いいえ、だからこそ一言でまとめると、とにかく『すごい』子なのよね。
イクスの一言
ある時、リナが来て言ったんだ。「その魔鏡ちょーだい」って。もちろん断ったけど、それからもあれこれ理由や交換条件を出してきては魔鏡をねだってくるんだ。すごい圧を感じたよ。蛇に睨まれた蛙になった気分だったな。そのうちだんだん断るのも大変になってきて、この間なんて、危うく「うん」って言いそうになったよ。ガウリイが来てくれなかったら危なかったかも……。
キャラクター | 保護者 |
---|---|
リナ | 黒魔術は上位の魔族の力を借りて特殊な現象を引き起こすわけ。 |
リナ | だからもともと魔族には効きにくいしまして力を借りてる魔族本人が相手なら効くはずもないのよ。 |
リタ | なるほど。そこは精霊術によく似てるわね。力を借りる形だから自分の魔力消費も少なそう。 |
リタ | 連発もできるし、破壊力も抜群。まさに戦闘向きの魔術ってわけね。 |
リナ | そういうこと。まあ、あたしが黒魔術中心なのは単に派手だからだけど。 |
リタ | まあ派手というか火力は効率面においても重要よね。 |
ユーリ | お前ら、なんの話してんだ ? |
リタ | あんたにおおよそ関係のない、学術的な議論よ。 |
ユーリ | なんだ、また魔術で何か吹っ飛ばす相談か。 |
リタ | なんでそうなるのよ !学術的な議論って言ったでしょ ! |
ガウリイ | おー、リナ。こんなところにいたのか。ちょっと頼みがあるんだ。 |
リナ | なによ、ガウリイ。 |
ガウリイ | ガイと剣術の稽古をしてるんだが斬るのにちょうどいいサイズの岩がなくてな。適当に山を吹っ飛ばして大岩を持って来てくれないか ? |
リナ | やるか ! んなこと !あたしをなんだと思ってるのよ ! |
ユーリ | そっちのちっこいのは、たしかリナだったな。 |
リナ | ち、ちっこいの……。 |
ユーリ | 歳も近いし、話も合うみたいだからこいつと仲良くしてやってくれ。 |
リタ | な、なんなのよ藪から棒に。 |
ガウリイ | へー、リナと話が合うのか。そいつはよかったな。 |
ガウリイ | リナは魔法オタクだし、金にがめついし食い意地も張ってるけど悪いヤツじゃないんだ。 |
リナ | 誰の食い意地が張ってるって ! ?ていうか、あんたはあたしのなんなのよ ! |
ガウリイ | そりゃあ、保護者だが。あ、でも乱暴な遊びはするなよ ?あとあまり遠くに行かないように……。 |
リナ | あたしは子供か ! |
ガウリイ | いやー、リナにも友達が出来てよかった。今夜は祝杯だな。 |
ユーリ | お、付き合うぜ旦那。 |
リタ | 好き勝手言ってくれるわね。 |
リナ | ガウリイ……許すまじ。 |
リナ | リタ、ちょーっと手を貸してもらえるかしら。 |
リタ | わかったわ。 |
二人 | ファイアボール ! ! |
キャラクター | これからもこの先も |
リナ | そんで、リタが言うにはこの世界にはエンコードってのがあるらしいのよ。 |
リナ | 力の源である魔族がいないこの世界であたしが黒魔術を使えるのはそれが理由らしいわ。 |
リナ | じゃあ、黒魔術はどこから力を借りてきてるのかそれがわかれば今まで使えなかった魔術も使えるようになるんじゃないか―― |
リナ | って、聞いてるガウリイ ?……いや、聞いてるわけないか。 |
ガウリイ | ちゃんと聞いてるぞ。よくわからんから記憶に残ってないだけで。 |
リナ | そういうのを聞き流してるって言うのよ。まあ、ガウリイに魔術の話をしたあたしが間違ってたわ。 |
ガウリイ | 気にするな。リナ、なかなか楽しそうだったぞ。 |
リナ | う……そういうとこはちゃんと見てるのね。 |
リナ | あのさ……。 |
ガウリイ | なんだ ? |
リナ | あんた、よかったわけ ? こっちに残って。 |
ガウリイ | なんでそんなこと聞くんだ ? |
リナ | あたしはまあこっちで魔術の研究したり盗賊どもをぶっ飛ばして見たことないお宝探したりやりたいこといくらでもあるけど……。 |
リナ | あんたはほら、とくにそういうのないでしょ ? |
リナ | 一応、ワイズマンが言うにはあたしたちはシャドウってやつで、あっちの世界にはオリジナルのあたしたちがいるらしいけど…… |
ガウリイ | なんだ、そうだったのか。オレがいなくなったわけじゃないのか。 |
リナ | って、あんたわかってなかったの ! ?ちゃんと説明されたでしょーが ! |
ガウリイ | あー……なんか難しい話だったから。 |
リナ | だからって、自分の一生に関わることをてきとーに聞き流すかふつー……。 |
リナ | 待ってよ、じゃあ元の世界を捨ててあたしに付いてきたってわけ…… ? |
ガウリイ | まあ、そうなるな。 |
リナ | あんた、何考えてんのよ……。後先考えないにもほどがあるでしょ。 |
ガウリイ | なに、死ぬわけじゃないんだ。他のみんなとはちょっと会えなくなるだけだ。 |
ガウリイ | それに、リナが行くっていうんだ。付いていかないわけにはいかないだろ ?だってオレはおまえの保護者だからな。 |
リナ | う……。 |
ガウリイ | ん ? どうした ? |
リナ | な、なんでもないわよ !はあ、まったくどっちが保護者なんだかね ! |