プロフィール
この男の大事なものはなにか。夢か。自由か。いや、それらは本質ではない。彼にとってすべては仲間への想いに集約される。仲間とともに生命と自由を求めたかつての抵抗は、敗北に終わった。地べたを這いずり、悪臭の中に身を隠し、生き延びた。その結果残ったもの、それは後悔や後ろめたさ、羞恥の心だけだった。仕えるべき主、少年と少女に出会い、かつて自分が失った仲間への贖罪の機会を得た。もう二度と同じ過ちはしまいと誓う。ただ前だけを見て。
ミリーナの一言
フォレストさんは、カイウスと同じレイモーンの民なんですって。元の世界で迫害を受けていた時に、国王に逆らってクーデターを起こしたらしいの。それは失敗に終わったそうだけど、世界中の多くの人から厳しい目を向けられても、もう一度カイウスたちと共に戦ったフォレストさんは本当に勇敢だと思うわ。そういう心の強さって誰もが持てるものじゃないもの。尊敬するわ。
イクスの一言
フォレストさんたちの世界は、別の世界から来た国王によって支配されていたって聞いた。国王は自分の世界に帰る目的のために、多くの人を扇動したんだって。二つの種族は何も知らずに自分たちの正義を信じて命をかけて争った。そのことをフォレストさんたちもずっと後になって知ったんだって。もし俺がその立場にいたら何を信じればいいのかなって尋ねたら、そばにいる仲間を守ればいいんだって言ってくれた。フォレストさんはそれが自分の正義だって。俺にも、自分の正義があればいいんだよって言ってくれた。すごく安心できる人だよ。
キャラクター | 勉強の成果 |
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カイウス | フォレストさん、身体の調子はもういいのか ? |
フォレスト | ああ、もうピンピンしている。お前たちのおかげで自分を取り戻せた。感謝しているぞ。 |
フォレスト | ところで、二人は以前のようにしょっちゅう喧嘩なんてしてないだろうな ? |
ルビア | カイウスもフォレストさんを見習って優しい男性になってほしいわよ。子供のままでぜーんぜん変わらないの。 |
ティルキス | その点、フォレストはずいぶん変わったぜ ?闘う力だったその拳を互いの手を取り合うためのものにした時からな。 |
フォレスト | ティルキス様がそのように導いてくださったものと感謝しています。 |
フォレスト | レイモーン評議会の代表として私は仲間たちを守れることを本当に誇らしく思っておりました。 |
カイウス | オレたちの世界でヒトもレイモーンの民もうまくやってるさ。きっと。 |
ティルキス | そういえば、フォレスト。和平に役立つと言って色々勉強を始めただろ。そっちはどうなんだ ? |
フォレスト | ああ、それでしたら―― |
スパーダ | よおっ ! フォレストの旦那 !この前作ってくれた晩飯、最高だったぜ。 |
フォレスト | そうか、満足してくれたようで何よりだ。私の手料理が気に入ってくれたならいつでも言ってくれ。腕を振るおう。 |
ルビア | 二人とも、フォレストさんのご飯を食べたの ? |
スパーダ | ああ、うちのメンバーみんなご馳走になったぜ。こんなナリして、やること細けェんだ。ったく、ホント驚いたぜ。 |
リカルド | 俺たちだけではない。シングたちも、美味いと称賛していた。 |
フォレスト | そうか、またいつでも言ってくれ。そして改めて、カイウスやルビアたちと今後とも仲良くしてやってくれ。 |
スパーダ | ああ、もちろんだぜッ !アンジュやエルなんか、あんたの飯を前にしたらいくらでも首を縦に振るだろうよ、ひゃははは。 |
カイウス | フォレストさんの料理がそんなに美味いのか ! ?オレたちといた頃は―― |
フォレスト | はっはっは。国王との戦いが終わってから少しずつ勉強をしたのだ。 |
フォレスト | 料理だけではないヒトと交流できることを多く学んでいる最中だ。 |
ティルキス | というか、フォレストはこう見えてもともとすごい世話焼きだしな。 |
ルビア | 確かにそうよね~。お兄様への過保護ぶりはやりすぎっていうか……あ、いや。そ、それより他にも勉強していることはあるの ? |
ティルキス | 掃除に洗濯、裁縫とそれはもうあらゆることだ。いままでもそれなりにできたが、時間ができたことで本格的に極めたらしい。 |
ティルキス | お前たちも今度教えてもらったらどうだ ? |
カイウス | ええっと……オレはいいや ! |
ルビア | あ、一人で逃げるなーっ !あの……あたしも結構です。ごめんなさ〜い。 |
ティルキス | ははは、二人ともまだまだ子供だな。 |
フォレスト | ティルキス様……またそのような意地悪を。それに、いくらなんでも私もそこまで家事は勉強しておりませんよ。 |
ティルキス | こちらで学べばいいじゃないか。この世界にはヒトとレイモーンの民の遺恨はない。時間もたくさんあるさ。 |
フォレスト | 時間はたくさん……おっと。またティルキス様の口車に乗るところでした。はははっ。 |
キャラクター | 行く末を見たい |
ティルキス | ……そうそう ! あの時のことはいつ思い出しても笑うよな。 |
フォレスト | どうした ? なんの話をしているのだ。 |
カイウス | 前にみんなで旅をしていた時のことだよ。家族のフリをして街で情報を集めた時のこと覚えてるだろ ? |
ルビア | あたしがティルキスをお兄様って呼ぶきっかけになったわよね。 |
ティルキス | 俺たちはお似合いの兄妹だったけどお前たちは、親子のフリをしただろ ? |
カイウス | オレたち親子がそっくりすぎたって二人が笑うんだよっ !ひどいだろ ? |
フォレスト | ははは、私たちはレイモーンの民だ。ヒトから見れば、どこか共通点があって似ていると感じるのだろう。 |
フォレスト | むしろ、私はお前と似ていると言われて嬉しいと感じるがな。 |
カイウス | なっ、そういうことじゃないだろ。もう、調子が狂うよ。フォレストさん。 |
ルビア | そこは『父さん』でしょ、カイウス。あはは。 |
カイウス | なんだと、このっ ! |
ルビア | べー、だ !あんたなんて怖くないわよっ ! |
ティルキス | 少し真面目な話だがどうだ、フォレスト ?こちらの世界でやっていけそうか ? |
フォレスト | そうですね。私も少し考えておりました……。 |
ティルキス | お前の念願、求めていたレイモーンの民の解放と自由はこの世界に必要ない。 |
フォレスト | しかし、この世界を見て思いました。争いはどの世界でも同じように起きます。 |
フォレスト | ならば、私の手で助けられる者たちがいるだろうと思っています。私は、私にできることを探すだけです。 |
ティルキス | 俺やあの子たちもいる。あまり考えすぎるなよ。お前は悩むほど、孤独になっていくタイプだからな。 |
フォレスト | やはり、ティルキス様にはかないませんね。しかし、一つだけ決めたことがあります。 |
ティルキス | へえ、聞かせてほしいな。 |
フォレスト | カイウス、ルビア。こっちで話を聞いてくれないか。アーリアもこちらへ来てくれ。 |
アーリア | フォレストさん、どうしたのかしら ? |
ルビア | 急に深刻な顔して……カイウス、あんたのせいであたしたち叱られるんじゃないの ! ? |
カイウス | なんでオレのせいなんだよっ ! |
フォレスト | 叱ったりはしないさ。ただ、カイウス、ルビア、アーリアそしてティルキス様に伝えておきたいことがあるんだ。 |
フォレスト | 国王を打倒した後、私は離れていてもお前たちのことがずっと気がかりだった。 |
フォレスト | 思いがけない具現化に巻き込まれたとはいえこうして共にいることができると私はどこか心が穏やかになる。 |
フォレスト | お前たちは皆若く、人生はこれからだ。私はお前たちの行く末を見たい。 |
フォレスト | 悔いのない人生を送ってくれ。私自身も悔いのないように支えていくつもりだ。 |
フォレスト | 私から言いたいことはこれだけだ。わざわざ面と向かって伝えるほどのことではないかもしれないがな。 |
カイウス | オレ、フォレストさんに誇れるような人生を送るよ。オレの本当の父さんの分も見ててくれよな ! |
フォレスト | 私を、お前の三人目の父にさせてくれるのか。これからの行く末を楽しみにするとしよう。 |