プロフィール
ヘスティア・ファミリアに所属する冒険者。「男ならハーレム目指さなきゃな !」という祖父の教えが、彼を迷宮都市オラリオへと導いた。ヘスティアから授かったナイフを手に、純粋一途にダンジョンへ挑み続ける。わずかな期間で驚くべき成長を遂げたこの白髪紅瞳の少年を、オラリオに集う神たちは期待と揶揄を込めて『未完の少年(リトル・ルーキー)』と呼んだ。英雄への道をひた走るベルの成長は一途な想いによるものか、それとも望外の幸運か。いずれその答えは神の御前に示されるだろう。
ミリーナの一言
ベルくんはいつも一生懸命で、見ているとちょっとハラハラしちゃう感じなの。なんだかフィルを思い出しちゃうわ。アジトのみんなも弟みたいに思っているみたい。優しすぎて、自分じゃなく他の誰かのためにばかり頑張るようなところがあるから、みんなベルくんに力を貸してあげたくなるんじゃないかしら。でも、あんまり構い過ぎるとヘスティア様に怒られちゃうから、その点はみんなに忠告しておかないとね。
イクスの一言
ベルは年下だけど、侮れない強さを持ってるんだ。戦い方は経験不足に感じるところもあるけど、凄い早さで相手のクセを見抜いて対応していくんだよ。若さってだけじゃ説明できない吸収力だと思う。でも一番すごいところは、人に好かれるってことなんじゃないかな。とくに年上の女の人たちはベルを前にすると、不思議と警戒心が緩んじゃうらしいんだ。ある意味、特殊スキルだよな。
キャラクター | 素敵なお姉さんたち |
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ヘスティア | ベル君、ベル君♪ ベル君はどこかな〜♪お、いたいた……んんっ ! ? |
ヘスティア | あ、あれは誰だ ! ? |
イネス | あなたが最近入ったベル君ね。私はイネス。よろしくね。 |
ベル | あ、はい。よろしくお願いしますイネスさん。 |
イネス | ところで、必要なものは足りてる ?急に別の世界に飛ばされて、困ってるんじゃない ?よかったら私がいろいろ手配するわよ。 |
ベル | 本当ですか ! すごく助かります ! |
ベリル | 気をつけた方がいいよ~ ? イネスに頼ると後で何を請求されるかわからないからね。 |
ベル | ええっ ! ? |
イネス | 失礼ね。こんな少年に借金を背負わせたりしないわよ。せいぜい、労働で返してもらうくらい。 |
ベリル | やっぱりタダ働きさせようって魂胆じゃないか。 |
ベル | いえ、そのくらいなら平気ですよ。お手伝いします ! |
イネス | まあ、なんていい子なの !もういっそうちの従業員になっちゃう ?君なら大歓迎よ ! |
ベル | いや、そんなぁ……。 |
ヘスティア | ぐぬぬぬ…… ! あんなに嬉しそうな顔をしてベル君め !やはりベル君はああいうお姉さん系に弱いのか ! ? |
ヘスティア | いや、むしろベル君の方が年上キラーなのかも。そういえば前も他の女神たちにモテモテだったし……。 |
ベリル | ぐふふ、そんなに安請け合いして。どうなってもしらないよ。 |
ベル | 君も何か手伝ってほしいことがあったら言ってね。 |
ベリル | ちょっと待った ! なんでイネスには敬語でボクにはそんなしゃべり方なわけ ? |
ベリル | 言っておくけど、ボクは十八歳 !君より年上なんだぞ ! |
ベル | ええっ ! ? そうなんですか ! ? |
ベリル | なんでそんなに驚くのさ ! !このっ、このっ ! |
ベル | いたたたっ ! ?そのでっかい筆で叩くのやめてください~ ! |
ヘスティア | あ、あの帽子っ子も年上… !しかもあれはあれでなんだか仲良さげに見えるじゃないか ! |
ヘスティア | ぐぬぬ…… !どちらにせよ、このまま放っておくわけには……。 |
グリューネ | 困ったわぁ、ここはどこかしら。 |
ベル | むぎゅっ。 |
ヘスティア | か、彼女は何をやってるんだ !いきなり現れて、自分の、む、胸にベル君を ! ? |
グリューネ | あら ? 何かしら、この感触。この頭は……。 |
ヘスティア | あああああああああっ ! |
ベル | ああっ ! すみませんすみませんすみません ! |
グリューネ | いいのよぉ。あらあら、セネルちゃんかと思ったら違う子ねぇ。 |
ベル | 僕は、ベルです。ベル・クラネル……って、あの……。 |
グリューネ | ふふ、その髪を見てるとお姉さん、なでなでしたくなっちゃうわぁ。 |
ベル | うう……そんなに頭を撫でないで……。 |
イネス | 赤くなっちゃって、可愛いじゃない。 |
ベリル | ボクの話は終わってないぞ ! 年上を敬う心を教え込んでやる ! |
ベル | み、皆さん許してくださーい ! |
ヘスティア | な、なんてことだ……。ここは、もとの世界より危険かもしれない……。 |
キャラクター | ファミリア |
ヘスティア | どうだい、ベル君。この世界には慣れたかい ? |
ベル | はい、神様 !最初はちょっと戸惑いましたけど皆さん良い人たちばかりですから。 |
ヘスティア | そうかいそうかい。それは良かった。 |
ベル | 神様こそ、平気ですか ?元の世界を離れちゃって……。 |
ヘスティア | もともとボクたち神は天界から君たちの世界にお邪魔していたようなものだからね。たいして状況は変わらないさ。 |
ヘスティア | なにより、こっちはライバルが少ない。まあヴァレン某君まで残ったのは予想外だったけど。 |
ベル | 神様 ? 今なにか言いました ? |
ヘスティア | いやいや何も ! それよりボクたちの新居についてじっくり話し合おうじゃないか。 |
ベル | 新居って……ここはみんなのアジトですよ。 |
ヘスティア | 集合住宅とはいえ、新居は新居さ !愛の巣と言い換えてもいいけどね ! |
ベル | あはは……。 |
ベル | …………。 |
ヘスティア | どうしたんだい ? ベル君。 |
ベル | いえ……オラリオのみんなはどうしてるかなと思って。 |
ヘスティア | たぶん、何も変わらないんだろうね。 |
ヘスティア | ボクたちはすでに別の存在らしいからね。あっちの世界には、別のボクやベル君がいる。 |
ヘスティア | ファミリアの皆がいないのは寂しいかい ? |
ベル | 寂しくないと言ったら嘘になります。だけど僕には、ここでできることがある。だから残ったんです。 |
ヘスティア | だったら、今度はベル君のファミリアを作ったらどうだい ? |
ベル | 僕の……ファミリア ? |
ヘスティア | ベル君による、ベル君のためのベル君のファミリアだ。 |
ヘスティア | 責任は重いぞ。なにせ君がみんなを見守り、導くんだ。神の恩恵ではなく、君自身の力と言葉で。 |
ヘスティア | その先にあるのは、きっとこれまでにない新しい冒険だよ。 |
ベル | そんなこと、僕にできるんでしょうか……。 |
ヘスティア | できる。ボクが保証するよ。 |
ヘスティア | それに、新しい世界なんだ。なんでも好きにやってみればいいじゃないか。 |
ヘスティア | もちろん、ファミリアの最初のメンバーはこのボクだ !どうだい ? 面白そうだろう ? |
ベル | ……はい ! 神様 ! |
ヘスティア | おっと、その神様って呼び方も変えていくべきだね。 |
ベル | 変えるっていうのは…… ? |
ヘスティア | 名前で呼んでくれ。あ、様もいらないよ。 |
ベル | ええっ ! ? そんな、急に言われても……。 |
ヘスティア | ただ、ヘスティアと呼ぶだけでいいんだ。愛情をたーっぷり込めて。ほらほら。 |
ベル | う、うう……へ……へす……。 |
ベル | やっぱり無理です~ ! |
ヘスティア | あっ、こら待つんだベル君 !ちゃんと呼ぶまで逃がさないぞー ! |