プロフィール
ユノと共に教会の前に捨てられていたアスタは、自分を拾って育ててくれた人たちのため、そして己の力を証明するために魔法帝になることを目指す。しかし、アスタには魔法を使うために不可欠な魔力が一切なかった。そんな彼が手に入れたのは、悪魔が棲むといわれる五つ葉の魔導書(グリモワール)。あらゆる魔法を無力化する『反魔法』の剣を携え、アスタは魔法騎士団『黒の暴牛』に入団する。魔法を使えない少年が魔法騎士の頂点を目指す物語はここから始まった。
ミリーナの一言
アスタはすごくひたむきだけれど、ちょっと無鉄砲な男の子ね。だからかしら、つい周りが手を貸してあげたくなるみたい。きっとミクリオも同じ気持ちなんだと思うわ。強いだけじゃなくて、自然と人を惹きつける力があるんでしょうね。もしかしたら、アスタが目指している魔法帝って、案外そういう『手を貸したくなる』人がなれるのかもしれないわね。
イクスの一言
一見すると、アスタは考えるより先に行動するタイプなんだよな。だけど、本質的には違うだろうなって思うよ。決して考え無しな訳じゃなくて、誰よりも決断が早いからそう見えるんじゃないかな。最初から自分のやるべきこと、できることをわかっているから、迷わないし悩まない。言葉にするのは簡単だけど、その結果何が起きても受け止めなければいけないんだから、すごく覚悟のいることだと思うよ。
キャラクター | アスタとミマ |
---|---|
ミクリオ | アスタ ! |
アスタ | げっ、ミクリオ…… ! |
ミクリオ | アスタ、洗濯物は分けて出せと言っただろう ! |
アスタ | ちゃ、ちゃんと黒い服と白い服は分けたって ! |
ミクリオ | それだけじゃない。泥汚れはこっち、その他はこっちだ ! |
アスタ | あ、あー……そうだっけ。 |
ミクリオ | まったく、君は共同生活が長かったというのにどうしてそうズボラなんだ。 |
アスタ | 洗濯とかはシスターがやってくれたんだ !オレは力仕事担当で―― |
ミクリオ | 言い訳をするな。 |
アスタ | ハイっ ! すいませんでしたっ ! |
エドナ | あら、また叱られてるのね。バカスタ。 |
アスタ | って、オイいいいいい !誰がバカスタだぁぁぁぁっ ! |
エドナ | アホスタの方がよかったかしら。それともチビスタ ? |
アスタ | どれもイヤだわ ! |
アスタ | いや、それよりエドナ様はなんでそのあだ名を知ってるんスか ! ? |
エドナ | ユノが教えてくれたわ。 |
アスタ | あんにゃろめがァァァァっ ! |
ミクリオ | ふふ、アホスタか。洗濯物の仕分けをできない君にはピッタリかもな。 |
アスタ | ミクリオまで !い、いかーん、このまま定着する流れ ! ? |
エドナ | あら、あなたにもミボっていう素敵なあだ名があるじゃない。 |
ミクリオ | うっ…… ! |
アスタ | お、なんだ ? その『ミボ』って。 |
エドナ | ミクリオ坊や、略してミボよ。 |
ミクリオ | そんな呼び方をするのは君だけだ ! |
アスタ | ほほー、ミボ。ミボー、ミーボ♪ ミボミボ~♪ |
ミクリオ | ほら見ろ。アスタが真似し始めたじゃないか。変なことはすぐ覚えるんだ。どうしてくれる。 |
エドナ | そんなにアスタのことをかまってまるでアスタのママみたいね。 |
エドナ | 今度からミクリオママで『ミマ』って呼ぼうかしら。 |
ミクリオ | ママはやめてくれ ! まだ坊やの方がマシだ ! |
アスタ | オレも、ミクリオがママはやだな……。 |
キャラクター | ライバル |
アスタ | ユノ、この世界にはオレみたいに魔力のないやつがたくさんいるんだぜ。 |
ユノ | ああ、そうだな。 |
アスタ | 魔力がないからってバカにされたりもしない。それに、剣術や科学の力で強くなって魔法騎士みたいに戦うことだってできる。 |
アスタ | オレみたいなやつがたくさんいるんだ。 |
ユノ | つまり、オマエは珍しい人間じゃないってことだな。 |
アスタ | うおおおおおおっ ! ? 言われてみれば ! ? |
アスタ | 魔力がなくても魔法帝になるっていうオレのアイデンティティがァァァァ ! |
ユノ | そもそも、この世界に魔法帝はいるのか ? |
アスタ | それも言われてみればァァァッ ! |
ユノ | 気づいてなかったのか。 |
アスタ | ぜんっぜん、気づいてなかったぁー ! |
アスタ | ど、どうしよう。ひとまず魔法帝になるのはあっちのオレに任せるとして、オレは何をすれば……。 |
ユノ | いや、魔法帝になるのはあっちのオレだ。 |
アスタ | いやいやいや !今は対抗してる場合じゃねえだろ ! ?オレのアイデンティティがピンチなんだって ! |
アスタ | ど、どうすりゃいいんだ ! ?オレは次、何を目標にすれば……。 |
ユノ | なんでもいい。どんな目標でも、オレのライバルはオマエだ。 |
アスタ | ユノ……。 |
アスタ | よし、決めた !オレはやっぱり魔法帝を目指す ! |
アスタ | ここにも、戦えない人や悪いやつに苦しめられてる人たちが大勢いるはずだからな。 |
アスタ | そういう人たちをオレが守るんだ ! |
ユノ | この世界で最初の魔法帝か……。 |
アスタ | おおっ ! それだ ! この世界で最初の魔法帝 !いい響きだよな ! |
アスタ | あ、でも、最初の魔法帝ってどうやってなるんだろ。とりあえず名乗っちゃえばオーケーってわけにもいかないよな……。 |
アスタ | 魔法帝に必要なもの……ええと……魔法騎士団 ?とりあえず騎士団作ればいいのか ? |
アスタ | 騎士団ってどうやって作ればいいんだァァァ ! ? |
ユノ | とりあえず、強い仲間を集めればいいんじゃないか。 |
アスタ | なるほど。そうか ! |
アスタ | って、集めてその後どーすんだァァァァッ ! ? |
ユノ | それは、集めてから考えればいい。ともかく、これでオレの目標も決まったな。 |
ユノ | この世界で最初の魔法帝になるのはオレだ。 |
アスタ | おう ! 負けねーぞ ! |