プロフィール
アスタと共に教会で育てられた少年。魔力の一切ないアスタとは対照的に魔法の才に恵まれ、それを裏付けるかのように、初代魔法帝も授かったという四つ葉のクローバーの魔導書(グリモワール)を手に入れた。さらに四大精霊であるシルフに選ばれ、精霊魔法をも習得。その誰もが認める才能を持ちながら、ユノは日々の鍛錬を欠かすことはない。なぜなら、唯一無二のライバルが常に高みを目指し、努力をしつづけているから。幼い頃にアスタと交わした約束を胸に、ユノは最善最短で魔法帝への道を駆け上っていく。
ミリーナの一言
ユノは私たちの前だとクールであまりしゃべってくれないのよね。でも、無愛想って訳でもないの。アスタといる時はすごく楽しそうなのよ。何かといえばアスタと勝負しようとするところなんて、意外と子供っぽい一面もあるんだなって、微笑ましく感じちゃうわ。それに、ご飯の時に黙々と食べてる姿が可愛いって、アジトの一部で評判なんですって。そういうギャップもユノの魅力なのかもしれないわね。
イクスの一言
最初は、ユノとアスタのライバル関係が少し不思議に見えたんだ。だってユノはアスタに先を越されそうな時に限って嬉しそうなんだ。もしかしたら、絶対に負けられないっていう目標ができることが楽しいのかもしれないな。俺にはあの二人ほどの関係の強いライバルはいないからちょっと羨ましいよ。二人はこの先もずっとお互いに高め合っていくんだろうな。
キャラクター | 負けず嫌い |
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カロル | ねえ、ユノ !どうやったらアスタみたいに強くなれるかな ? |
ユノ | なんでオレに聞くんだ。アスタ本人に聞けばいい。 |
カロル | だって、それは……小さいのにどうして強いの ?なんて聞きづらいよ。 |
ユノ | 確かに。 |
カロル | それで、アスタがどんな修行をしてたかユノなら知ってるでしょ ? 教えてよ ! |
ユノ | アスタは、毎日トレーニングをしていたな。 |
カロル | それならボクもやってる !具体的にどんなメニューだったの ? |
ユノ | 腕立て、腹筋、懸垂……。 |
カロル | ふんふん……だいたい何回くらい ? |
ユノ | 確か……千回くらい。 |
カロル | せ、千…… ! ? |
ユノ | それから、日が暮れるまで走り続ける。腕が上がらなくなるまで素振り。 |
カロル | ちょ、ちょっと待って !そんなの無理だよ ! |
ユノ | だが、アスタはやっていた。 |
カロル | うう……確かに、そのくらいやったらあのすごい筋肉もつきそうだけど……。 |
カロル | もっと他に、これからすぐ実践できそうなのってないの ? |
ユノ | そうだな……たくさん食べる、とか ? |
カロル | 確かに、強い身体を作るには栄養もとらなきゃ……。うん、それならボクにもできそうだよ ! |
カロル | よーし、アスタよりもたくさん食べるぞ ! |
ユノ | アスタより、か。オレのほうがたくさん食べられるけどな。 |
カロル | えぇ ? |
ユノ | アスタには負けらんねーからな。 |
カロル | 今話してるのはボクだよ ! ? |
ユノ | もちろんオマエにも負けねー。 |
カロル | もうわけわかんないよ ! |
ユノ | 怖じ気づいたのか ? |
カロル | な、なにをー !だったら勝負だ ! |
ユノ | ああ、望むところだ。 |
カロル | よーし、準備してくる ! 食堂で待ってるからね ! |
ユノ | 昔のアスタみたいなヤツだな。 |
ユノ | 昔はよく、あいつと競い合ってたな。今でも負けるわけにはいかねー。 |
キャラクター | 戦う相手のこと |
ユノ | クレス、聞きたいことがある。 |
クレス | どうしたんだ ? あらたまって。 |
ユノ | ダオスのことだ。 |
ユノ | ダオスは、オマエの世界の魔王だったと聞いた。だけど、自分の国を救う方法を探している王だとも。 |
ユノ | いったい、どっちが正しいんだ ? |
クレス | どちらも真実だよ。 |
クレス | 自分の国を救うという目的のためあいつは僕たち人間にとっての魔王となった。 |
ユノ | どうしてそんなことに……。 |
クレス | 理由は確かにある。だけど、それを言葉にしてもダオスの真意や経験したことは伝えられないと思う。 |
クレス | ダオスと僕の辿って来た人生はあまりに違うからね。 |
ユノ | 王だからってことか。 |
クレス | 身分の違いってだけじゃない。それに王様だって人それぞれだよ。ここには王族の仲間もいるから、話してみるといい。 |
ユノ | いや、アイツはただの王族とは違う気がする。 |
クレス | そうか……。だけど、どうしてそんなにダオスのことを知りたいんだい ? |
ユノ | 最初は、この世界での居場所を知るためだった。アイツとの決着はまだついてないからな。 |
ユノ | でも、話を聞いて回っているとダオスに対する意見が人によって違うんだ。だから、少し気になった。 |
クレス | 僕やチェスターにとっては仇だ。けど、ロディにとってはかつて家族のような存在だったらしい。 |
ユノ | 変わってしまったってことか。 |
クレス | そうかもしれないし、そうじゃないのかもしれない。同じものだって、角度が変われば違って見えるだろう ? |
クレス | 話を聞いて、戦いづらくなったかい ? |
ユノ | 関係ないな。アイツは強い。そしてムカつく奴だ。それは変わらない。 |
クレス | そうだね。その方がいい。 |
ユノ | ありがとう、クレス。またダオスの行方を捜してみる。 |
ユノ | 王様だろうがなんだろうが、オレは負けねー。 |