プロフィール
シャーロット・ローズレイの時間は十八で止まるはずだった。そんな呪いに負けてなるものか――彼女は誰にも頼らず己を磨き続け、並の男を寄せ付けないほどの強さを得る。しかし努力もむなしく呪いは発現し、荊が屋敷を飲み込んだ。その時、一人の男によって彼女の呪いは消えることとなる。彼女の荊魔法は呪いによって変質しながらも、今や『碧の野薔薇』の団長を務めるほどのものとなった。奇しくも同様に魔法騎士団を預かる身となった男、ヤミ・スケヒロに対する淡い想いを隠しながら、シャーロットは研鑽を重ねている。
ミリーナの一言
シャーロットさんは相変わらずヤミさんの前だと緊張するみたい。二人が上手くいくように私も力になってあげたい……とは思うんだけれど、こういうのって周りの人間があまりお節介を焼くのもよくないわよね。それにシャーロットさんはまだ告白だとか気持ちを伝えるとか、そこまで考える余裕もないみたいだし。まずは、ヤミさんと自然に会話できるようになるところからかしら。
イクスの一言
シャーロットさんは普段は物静かな人で、すごく真面目だし、小さい子にも優しいんだ。でも男にはちょっと厳しい……ような気がするな。特に軟派な態度の人には、容赦がないって感じだよ。この間もレイヴンさんが何かしたみたいで、アジトのそこら中から荊が生えて大変だったんだ。そういえば、荊の制御ってどうしてるんだろう。俺も魔鏡結晶を広げちゃった前科があるから聞いてみようかな。
キャラクター | わかりやすい |
---|---|
スタン | 待ってくれよ、ルーティ ! |
ルーティ | うるさいわね ! もういいって言ってるでしょ ? |
スタン | なんで怒ってるか理由くらい教えてくれよ ! |
ルーティ | 教えてもらわないとわからないわけ ! ? |
スタン | い、いや、理由はわかってるんだけどたくさんあるからどれかなーって……。 |
ルーティ | はあ ? たくさんあるってどういうことよ。あんた、あたしに隠し事 ? |
スタン | あ、いや、そういうわけじゃなくて……。 |
シャーロット | あの二人またやっているのか。 |
チェルシー | 相変わらず比翼連理の仲ですねえ。 |
シャーロット | しかし毎度、人前で痴話喧嘩など……。男女が共に暮らしているせいかどうも空気が浮ついているのではないか ? |
チェルシー | シャーロットさんはとても真面目な方なんですね。でも、ここは軍隊や騎士団ではないですし……。 |
シャーロット | そうは言うが、気が緩みすぎだろう。あの二人は、互いにもう少し素直になればいいと思うのだが。 |
シャーロット | 男の方は遠慮をしすぎだ。やましいことがないならビシッと言えばいいのだ。 |
シャーロット | 女の方も、憎まれ口など叩かず素直になればいいものを。好意があるのは一目瞭然ではないか。 |
チェルシー | ふふふ、そうですよね。 |
ヤミ | おー、トゲツン女王じゃん。なにが一目瞭然なの ? |
シャーロット | ヤ、ヤミ ! 貴様こそなぜここにいる !いや、それよりもいつから聞いていた ! ? |
ヤミ | いつからって、別に―― |
シャーロット | 人の会話に耳をそばだてるとは !そ、その性根を叩き直してやる ! |
ヤミ | あー……まあいいか。はいはい。付き合いますよ。 |
シャーロット | つ、付き合うだと ! ?それはいったい…… ! ? |
シャーロット | (まさかヤミは私の気持ちに気づいて…… ! ? ) |
ヤミ | いや、訓練。一人でやるよりいいでしょ。 |
シャーロット | なっ……そ、そうか。訓練か。 |
ヤミ | 他になんかあんの ? |
シャーロット | な、ない ! 当然ではないか !よし、とにかく訓練だ ! 行くぞ ! |
ヤミ | へーい。 |
チェルシー | シャーロットさんも充分すぎるくらいわかりやすいと思いますけど……。 |
キャラクター | あだ名 |
エステル | それ ! アン ! ドゥ ! トロワ ! |
シャーロット | ほう、なかなか美しい太刀筋だ。 |
エステル | ……あ ! すみません。お稽古に夢中で気がつきませんでした。 |
シャーロット | いや、こちらこそ邪魔してすまない。いい太刀筋をしていたからな。つい声をかけてしまった。 |
エステル | はじめまして。わたし、エステリーゼっていいます。 |
シャーロット | シャーロットだ。その物腰もしや、どこかの貴族の令嬢か ? |
エステル | ええと……元の世界では皇族、でした。 |
シャーロット | なんと、皇族の方とは。 |
エステル | いえ、気にしないでください。ここでは意味のないことですし。 |
エステル | それに、血筋より大事なことは他にもたくさんありますから。 |
シャーロット | その物言い……色々とあったのだな。 |
エステル | はい。それに気付けたのはわたしをお城から連れ出してくれたユーリのおかげです。 |
エステル | それに、他の仲間や出会った人たち……。 |
シャーロット | そのユーリという方は、どんな人物なのだ ? |
エステル | 普段は飄々としていて、時々ちょっと意地悪で……。 |
エステル | わたしのことをすぐ子供扱いするんです。わたしが世間知らずなのがいけないんですけど……。 |
エステル | それと、人のことを変わった呼び方するんです。わたしのこともエステルって。 |
シャーロット | あだ名か……。私のよく知る男も似たようなところがあるな。 |
シャーロット | 私はその男から、トゲトゲツンツンとかトゲツン女王などと呼ばれるのだ。 |
エステル | とげ、つん…… ?どうしてトゲツンなんです ? |
シャーロット | 私が荊魔法を使うからだろう。 |
シャーロット | まったく無礼な男だ。あんなやつにかつて命を救われた自分が腹立たしい。 |
エステル | わたしも、ユーリにはたくさん助けられました。エステルって呼び方も、最初はびっくりしましたけど今では気に入っています。 |
シャーロット | 確かに、エステルという響きは美しい。 |
エステル | わたしたち、共通点が多いですね。よかったら、お友達になりませんか ? |
シャーロット | こちらこそだ。エステル、と呼んでも ? |
エステル | もちろんです。これからよろしくお願いしますね。 |