プロフィール
その男は姿を偽る。ある時はギルド『海凶の爪』あるいは『遺構の門』の首領として、またある時は彼に心臓魔導器を埋め込んだ騎士団長の手下として。多種多様な顔を持ち、掴みどころのない男、それがイエガーである。冷酷な敵として立ちふさがるかと思えば、身分を伏せて救児院に寄付を続ける慈悲深い面も見せる。果たして垣間見える優しさは本物か、それとも己が心臓と同じ偽りか。矛盾する彼の真意を知る者は、誰もいない。
ミリーナの一言
浮遊島の一角でイエガーさんがしゃがみ込んでいたの。何をしているのかと思ったら、じっとキルタンサスの花を見ていたわ。以前レイヴンさんが気にしていたお花だったから、浮遊島でも栽培を始めていたんだけど、たまにレイヴンさんもお水をあげたりしてくれて。その話をしたらイエガーさん微笑んでたわ。でもその笑顔がなんだか寂しそうで……。イエガーさんもレイヴンさんも、キルタンサスの花に何か思い入れがあるのかしら。
イクスの一言
さっきカロルに聞いたんだけど、イエガーさんは変装の名人らしい。姿も声も別人みたいに化けるし、あの特徴のある話し方もしないんだってさ。ってことは、あの口調は素じゃなくてわざとなのかな。普段から色んな国の言葉が混じったような話し方をして、素性を隠して――って、詮索しすぎは良くないか。どっちにしろ、何かあればカロル調査室が動くって言ってくれたし……あれ ? そういえばさっきのカロル、ちょっと背が高かったような気がしたけど……。まさかな、気のせいだよな…… ?
キャラクター | スクールオブイエガー |
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キール | メルディ、ちょっといいか ?精霊装の件で相談が―― |
メルディ | ミーですか ? 今、ベリーベリービジーね。 |
二人 | なっ ! ? |
ソフィ | すごい。メルディ、上手だね。 |
イエガー | イエース、イエース !ユーはなかなか優秀なスチューデントですよ。 |
ソフィ | わたしも早く……じゃなくてミーも早くイエガーの話し方をマスターしたいでーす。 |
リタ | ソフィまで !トロロヘアー、あんたの仕業ね。何のつもりよ。 |
イエガー | ノンノン。ミーは彼女たちにお願いされてレクチャーしただけ。 |
メルディ | イエガー、メルディと同じみんなと話し方すこし違うよ。それで興味持った ! |
ソフィ | わたしは、勉強になるから習ってみろって教官に勧められたの。 |
キール | こいつの言葉をマスターできるならぼくたちの話し方を先に覚えろ !そしてソフィは騙されてる ! |
リタ | あーバカっぽい……。あたしは先に研究室に行くからあんたはさっさとメルディ連れてきて。 |
キール | おい、リタ ! |
イエガー | まぁ、そういうわけでエニウェイミーには何もやましいことはナッスィン。 |
メルディ | イエース ! ユーの誤解ね。 |
キール | ユーじゃない !いつもみたいにキールって呼べ ! |
ソフィ | あ、わかった。キールはいつものメルディが好きだから……じゃなくて、ユーはいつものメルディにふぉーりんらぶ ? でネームをコールなんだね。 |
イエガー | 愛はエタニティ……情熱的なボーイエンガール。 |
メルディ | バイバ !ユーはミーにラブラブか。 |
キール | ラ、ラブラ……やめろ、頭が悪くなるぞ ! |
ソフィ | そうなの ? でも教官は、いくつもの言語が合わさっているから、覚えたら賢くなるって言ってた。それと使いこなすにもセンスがいるだろうって。 |
イエガー | イエス ! とてもグレートグレースな教官ネっ !物事のバリューをアンダスタン ! |
キール | そ、そんな筈は……。でも確かに検証は必要なの……か ? |
メルディ | イエア ! ユーもレッツトライ ! |
キール | わ、わかったよ !そこまで言うなら、やってやろうじゃないか ! |
リタ | あ、そうだ。キール。言い忘れたけど、クラースたちにも資料渡す予定だからそれもついでにまとめといて。 |
キール | イ、イエース ! ! ユーのリクエストはミーが引き受けましょう ! ! |
リタ | は ! ? |
イエガー | エクセレント ! ユー、大した才能ネ ! |
キール | あっ、当たり前デース。この程度、ミーにかかればベリーイージーね ! |
リタ | ミイラ取りがミイラに……。 |
キャラクター | ホールインマイハート |
イエガー | ……ゴーシュとドロワットの言った通りネ。こんなところにキルタンサスの花が……。 |
二人 | っ ! ! |
レイヴン | ありゃ、先客……か。どうぞごゆっくり。 |
イエガー | ジャスタモーメン。……ゴーシュ、ドロワットから聞きました。ユーが、このコンパクトをファインドしたと。 |
レイヴン | ああ、それね。……ってことはあの嬢ちゃんたち『そういうタイミング』で具現化されたのか。 |
イエガー | アリガトウゴザイマースと、言っておきまショウ。 |
レイヴン | 礼を言われる筋合はないでしょ。別におたくのためってわけじゃないし。 |
レイヴン | そいつは、あの子らと取引したもんだ。その辺の話は聞いてる ? |
イエガー | オフコース。ユーには代わりに弓を渡したとか。これは正統な取引。ミーは満足していますヨ。 |
レイヴン | 満足か……そうだな。俺は弓、お前さんはコンパクト。……これがきっと、あいつの望みだったのかもな。 |
イエガー | ノゾミ……。 |
レイヴン | いや、まあ大事にしてやってちょーだい。 |
カロル | レイヴーン、どこ行ったのー ?偵察行く予定でしょー ! |
レイヴン | あら、ご指名。人気者は困っちゃうわ。 |
イエガー | もう行くのデースか ? |
レイヴン | なによ、ヤローに名残り惜しまれても嬉しかねーわ。 |
イエガー | つれないですね。ザッツライフ、確かにドンの件もありますから。 |
レイヴン | ……そこは改めてしっかりケジメつけさせてもらうよ。けどまあ『心に穴』が空いたもん同士こんな時間も、たまになら悪くないかもね。 |
イエガー | ……。 |
カロル | レイヴーン !サボる気ならリタを連れてくるけどー ! |
レイヴン | なっ ! ?はやまらないで少年 ! おっさんはここよーっ ! |
イエガー | フフ、今はヤングメンたちが彼のホープ……といったプレイス。 |
イエガー | バット……心の穴とは……ミーたちの心臓魔導器のことかそれとも……。 |
イエガー | ……キャナリ……。 |