プロフィール
かつて、たった一人で全世界に宣戦布告を行った少女がいた。『慈悲なき啓示』に造られた人工生命である少女は、無感情に『慈悲なき啓示』の意思を実行する道具として忠実に使命を実行していた。しかし、出会った青年から向けられる優しさに戸惑い、小さな動物に愛おしさを感じることで、己の中に感情が存在することに気づいてしまった。当たり前の感情を受け入れた時、彼女は一人の人間として母に背き、世界を守る決意をした。
ミリーナの一言
ラムレザルは感情を表に出すことに慣れていないみたい。ルルを抱っこして「可愛い」と思っても、それを口に出すところまではいかないようなの。でもルルを見る目はとても優しいから、ルルも嫌がらないのよね。ラムレザルが少しずつ感情を出せるように、私もサポートしたいわ。だから私、少しでも参考になるように、彼女に会う度に「可愛い」って伝えてるのよ。
イクスの一言
ラムレザルは二対の大きな剣を使い魔に持たせて振るってるんだ。もしかしてもっとたくさんの剣を同時に操れば、戦力がさらにアップするんじゃないかと思って、本人に聞いたんだよ。そしたら「たくさんあっても邪魔」だって……。言われてみれば確かに、たくさんありすぎても扱いに困るよな。ロイドの「武器の数を足せば足すだけ強くなる理論」に影響されたのかも……。
キャラクター | 伝わる気持ち |
---|---|
ルル | ナァ〜。 |
ラムレザル | あ……猫……。どうしたの ? 迷子 ? |
エル | ルル~、ルル !あっ、ここに居た。もう、すぐどっか行っちゃうんだから。 |
ルル | ナァ~♪ |
エル | あ、ラムレザルが見つけてくれたの ? |
ラムレザル | 違う。私は……。 |
ルル | ナァ〜。 |
エル | ルルがありがとうって。よかったね。新しいお友達ができて。 |
ラムレザル | 友達……でも、私は何もしてない。 |
エル | そんなことないよ。だってルルがこんなに懐いてるんだもん。 |
エル | あのね、ずっと前にパパが言ってたの。動物ってホンノーで良い人かどうかわかるんだって。すごいよね。 |
ルル | ナァ~。 |
エル | ルルもその通りだって。 |
ラムレザル | 私はヴァレンタイン。良い人、なんかじゃ……。 |
エル | どうして ? ヴァレンタインってなに ? |
ラムレザル | 説明すると、すごく長い。私が元いた世界のこと。 |
エル | ラムレザルのいた世界かぁ。ねえねえ、どんなとこだった ? |
ラムレザル | そう……とても綺麗な世界だった。だけど、私はそれを壊す手伝いをしていた。 |
ラムレザル | だから、良い人なんかじゃない。 |
エル | でも、ラムレザルはそれが嫌だったんだよね ? |
ラムレザル | え……。 |
エル | だって、そんな顔してるもん。 |
ラムレザル | 始めは分からなかった。でも、今ならわかる。 |
ラムレザル | エルはすごいね。なんでもわかっちゃう。猫の言葉も、私のことも。 |
エル | えへへ、実はルルの言いそうなことをエルが勝手にソーゾーしてるだけなんだけどね。 |
ルル | ナァ~。 |
ラムレザル | それでいいんだよって言ってる。……気がする。 |
エル | ラムレザルもわかるようになったんだね !エルとおんなじ ! |
ラムレザル | うん……あの、よかったら今度はエルのこと教えて。エルのいた世界とか、好きなものとか。 |
エル | うん ! まかせて !いーっぱい話してあげる。 |
キャラクター | テーブルを囲んで |
クレア | あら。随分と早いおかえりね、ラムレザルさん。お昼は ? |
ラムレザル | お昼……。食事は必要ない。 |
クレア | あら、もう済ませちゃったのね。 |
ラムレザル | 活動に必要なエネルギーは足りている。だから、不要。 |
クレア | そう……でも、必要がないのと食べたくないのは違うと思うわ。 |
ラムレザル | それは……。 |
クレア | それじゃあ、こうしましょう。私、これからお昼を食べるんだけど、一人で食べるのは少し寂しいの。だから一緒に食べてくれない ? |
ラムレザル | わかった。 |
クレア | そう言ってくれると思った。さあ、座って。 |
ラムレザル | これは……なに ? |
クレア | これはマーボーカレーっていうのよ。アミィに作り方を教えてもらって私も作ってみたの。 |
ラムレザル | そうなんだ。……いただきます。 |
ラムレザル | はむっ……。……っ ! ? |
クレア | お口に合わなかったかしら。辛さはだいぶ控えめにしてあるんだけど苦手だったら残していいからね。 |
ラムレザル | 違う。すごく美味しい。 |
クレア | ふふっ、よかった。デザートにピーチパイもあるからね。 |
ラムレザル | ピーチパイ……それはなに ? |
クレア | そのまま、桃を使ったパイよ。私の得意料理なの。 |
ラムレザル | それは、すごく興味がある。 |
クレア | マーボーカレーを食べ終わったら持ってくるわ。それにしても、やっぱりお腹が空いてたみたいね。 |
ラムレザル | あ……。 |
ラムレザル | 本当だ。食べなくていいのに、食べたいと思う。クレアの料理が、美味しいから…… ? |
クレア | そう言ってくれるのは嬉しいけどそれだけじゃないかもしれないわよ。 |
ラムレザル | それだけじゃ、ない ? |
クレア | 誰かと食べる食事は特別だもの。それが大切な人と一緒なら、なおさら。 |
ラムレザル | 大切な人と、一緒に……。クレアは大切な人の笑顔が見たい ? |
ラムレザル | だから、クレアは料理をするの ? |
クレア | そうね。そうかもしれない。大切な人のために食事を作るのも特別だから。 |
ラムレザル | 食べるって、いろんな想いが詰まってるんだね。 |
クレア | 今度は、ラムレザルさんが一緒に過ごしたい人を食事に誘ってみたら ? きっともっと楽しいわ。 |
ラムレザル | ……うん。挑戦してみる。 |