プロフィール
ワイルドタイガーこと鏑木・T・虎徹はベテランヒーローだ。ヒーローたちがTVショーの人気者としてポイントを競い合うシュテルンビルトの街で、虎徹が目指すのは市民を守るヒーローだった。そのために最愛の娘と離れて暮らすことになったとしても、『正義の壊し屋』などという呼ばれ方をしても、そして生意気でクールな新人とコンビを組まざるを得なくなったとしても、ワイルドタイガーは今日もまた犯罪と戦う。
ミリーナの一言
虎徹さんはちょっと大雑把なところがあるんだけど、そこがまた憎めないのよね。何度言っても靴下は片っぽだけ洗濯に出すのを忘れるし、何にでもマヨネーズをかけるし。叱られるとすごく焦ってご機嫌をとろうとするんだけど、それがあまりに必死で……申し訳ないけれどあまり上手くないものだから、むしろ笑ってしまうのよね。愛嬌があるって言うのかしら。イクスほどじゃないけれど、可愛らしい人だと思うわ。
イクスの一言
虎徹さんは不思議な人だよ。いつも行き当たりばったりで、おまけによく物を壊すから後々大変なことになったりして。だけど、人の命は必ず守るって決めていて、誰かが困っているとすぐに気づいて、誰よりも早く駆けつける人なんだよな。きっと自分にとって『何が大事か』がハッキリした人なんだと思うよ。そして絶対に揺らがない。誰にでも出来ることじゃないから、尊敬するよ。
キャラクター | 虎の名を持つ者 |
---|---|
リチャード | あなたが『ワイルドタイガー』だね。 |
虎徹 | んー ? あんたは……。 |
リチャード | すまないが、タイガーの名を譲るわけにはいかない !というわけで、僕と勝負してくれないか ? |
虎徹 | おいおい、いきなりどういうわけか知らねえが俺だってタイガーの名前には愛着があるんだ。そう簡単には譲れねえぜ ! |
バーナビー | 何をやってるんですか、虎徹さん。 |
虎徹 | おう、バニー。ちょうどいいとこに来た。こいつとタイガーの名を賭けて勝負するんだ。 |
バーナビー | なんですか、それは。 |
アスベル | リチャード、いったいなんの騒ぎだ ? |
リチャード | アスベル、止めないでくれ。 |
アスベル | 止めるもなにも、状況がわからないんだが……。 |
リチャード | アスベル、君にも関係がある話だ。なにしろ『タイガーフェスティバル』の名を賭けた戦いなんだからね。 |
アスベル | えっ ! ? ソフィが昔考えた名前か ?いや、あれは子供の頃のことで……。 |
リチャード | 周りの誰も信じられなくなっていた僕に友人として接してくれた君との思い出。それがこの名前には込められているんだ。 |
虎徹 | なんだよ、良い話じゃねえか。そんな思いが込められてたなんてよ……。 |
虎徹 | 認めるしかねえだろ……もう一人のタイガー。いや、タイガーフェスティバル ! |
リチャード | ワイルドタイガー…… ! |
アスベル | リチャード、そのくらいでいいだろう。虎徹さんも変に乗らないでください。 |
リチャード | アスベル……せっかくだから昔のようにタイガーフェスティバル兄貴と呼んでほしいな。 |
アスベル | そんなに連呼しないでくれ !わかったから、あっちへ行ってゆっくり話し合おう。 |
バーナビー | どうやら昔話のダシにされたみたいですね。なかなか策略家ですよ、彼。 |
虎徹 | タイガーフェスティバル『兄貴』、か。 |
バーナビー | 虎徹さん ? |
虎徹 | うーん、『兄貴』とか『兄さん』って呼ばれるのも意外と悪くねぇかもな。 |
バーナビー | 急に何を言ってるんですか……。 |
虎徹 | いや、ちょっと新鮮だなと思ってよ。それにほら、子供たちにも人気出そうだろ ?歌のお兄さんって感じで。 |
虎徹 | ちょっとバニーも呼んでみてくれよ、ほら。 |
バーナビー | いやですよ、そんなの。『おじさん』ならいいですよ。『おじさん』。 |
虎徹 | う……それは、いい……。 |
キャラクター | 相棒 |
エル | タイガーのおじさん ! |
虎徹 | おじ……お、おう。エルちゃんか。どうしたんだ ? |
エル | あのね、タイガーにショーカイしたい人がいるの。 |
虎徹 | なに ! ? まさか…… !いつかこんな日が来るとは思っていたが今日だとは。しかも自分の娘でもない……。 |
虎徹 | そうか、こいつは予行演習ってわけだな。そう簡単に許してくれそうもないもんな。ヴィクトルのやつ怖いし。 |
エル | タイガー、なに言ってるの ? |
虎徹 | い、いや、なんでもねえ !相手が良いやつなら、俺がヴィクトルを説得してやる ! |
ルドガー | あの……何か誤解しているようだが……。 |
虎徹 | うおっ ! ? あ、あんたは…… ? |
ルドガー | はじめまして。ルドガーだ。 |
虎徹 | お、おう、はじめまして……。……な、なあ、エルちゃん。ちょっと歳が離れ過ぎてないか ? |
エル | なんのこと ?ルドガーはね、エルのアイボーなの ! |
エル | いっしょにボーケンして悪いヤツをやっつけたり事件を解決したりしたんだよ。 |
虎徹 | 紹介したいってのはそういう相手だったのか。 |
ルドガー | エルを助けてくれたんだろ。ひと言、お礼を言っておきたくて。 |
虎徹 | ああ、んなの気にすんな。子供のピンチを救うのはヒーローとして当然だからな。 |
虎徹 | それに、助けたのはヴィクトルだ。俺はちょっと手を貸しただけだ。 |
ルドガー | そうか、ヴィクトルさんが……。 |
エル | パパ、かっこよかったんだよ。エルのことあっという間に助けてくれたの ! |
エル | あ、タイガーのおじさんも。怯えた人の演技上手だった ! |
虎徹 | ……それは褒められても嬉しくねえ。 |
エル | エルもね、がんばって強くなる。自分で決めて行動できる大人になるの。 |
エル | それでルドガーといっしょに、困ってる人たちを助けてあげるんだ。タイガーとバーナビーみたいに ! |
エル | それから、今度はエルがパパを守るの ! |
虎徹 | うっ……エルちゃん……。 |
ルドガー | もしかして泣いてるのか ? |
虎徹 | ぐっ……泣いてねえ。泣いてねえよ !感動してちょっと目がウルウルしちゃっただけだ ! |
ルドガー | それを泣いてるって言うんじゃ……。 |
虎徹 | よーし、おじさんはエルちゃんのこと応援するぞ !ついでにヒーローのなんたるかも教えてやる。 |
エル | うん ! ありがとうタイガー ! |