プロフィール
攘夷戦争がすべてを変えてしまった。鬼兵隊総督として友と共に戦場を駆け巡り、すべてを失う――以来、高杉晋助は失った左目を覆い隠すようになった。残った右目に映るのは怨嗟の炎か、それとも戦の続きなのか。その心の内は誰にも計り知れない。ただ一つ言えるのは、その手段が『破壊』であるということだけ。それゆえこの男は幕府だけでなく世界すら壊そうと暗躍する。
ミリーナの一言
高杉さんは普段は穏やかな人よ。でも、目の前で話しているのにどこか別のところを見ているようで、なんだか恐ろしいことを考えているんじゃないかって気がしてくるの。底知れない怖さと強さを併せ持っている人なんだと思うわ。時々寂しそうに見えるけれど、過去に何かあったのかも知れないわね。
イクスの一言
高杉さんは危険な人だってみんなは言うけど、俺は少し違う気がする。三味線っていう楽器を弾いているのを見かけることがあるんだけど、その音色はすごく繊細なんだ。演奏には人柄が表れるっていうのが本当なら、高杉さんの中には細い弦のように張り詰めた何かがあるんじゃないかな。
キャラクター | 怖い男 |
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高杉 | ん……あんたか。こうして会うのはあの時以来か。 |
ジェイド | そうですね。お元気そうで何よりです。 |
高杉 | おいおい、心にもねぇこと言うんじゃねェよ。俺のことなんざてめーは興味ねぇだろ。 |
高杉 | いつだっててめーは冷静に……いや、冷酷に切り捨てられるヤローだ。 |
ジェイド | あなたの思い過ごしですよ。私は人並みに迷い悩む平凡な男です。 |
高杉 | 本当に凡庸なヤツはてめーのことをそんな風に言わねェもんさ。 |
高杉 | それに、俺は一度てめぇの中身を覗いてんだ。それなりにお見通しってわけだ。 |
高杉 | 昔は相当ヤバい研究をしてたんだろう ? |
ジェイド | さて、何のことでしょう。 |
高杉 | とぼけるこたぁねぇだろ。俺はてめーの中で『見た』んだからよ。 |
ジェイド | しつこい人ですねえ。銀時があなたに近寄りたがらない理由がよくわかります。 |
高杉 | 研究もそうだが、他にも隠してんだろ ? |
ジェイド | あいにくあなたの期待に沿えるようなものは持ち合わせていません。 |
高杉 | フッ……。そう簡単に手の内を明かしちゃくれねェか。 |
ジェイド | フフ……簡単に明かしても面白くないでしょう♪ |
銀時 | 高杉のヤロー、笑ってやがる……。 |
ルーク | なんか一触即発って感じだな……。 |
銀時 | おい、ルーク。お前行ってなだめるなり仲裁するなりしてこいよ。 |
ルーク | あんなの関わりたくないって !あんたこそ行ってこいよ ! 幼なじみだろ ! |
銀時 | やだよ !あいつ昔っからマジで冗談通じねぇんだぞ ! |
銀時 | みんなで楽しく対戦ゲームしてたのに負けたら本気で怒って帰っちゃうタイプだって ! |
ルーク | ジェイドなんて冗談半分に仮死状態になる毒を不意打ちで飲ませてくるんだぞ ?ぜってーヤダかんな ! |
ジェイド | おや、そんな風に思っていたんですか。失礼ですね。あれは冗談なんかじゃなかったのに。 |
高杉 | この赤毛の坊主はてめーの仲間か。それにしちゃぁ、凄みがねぇというか……。 |
ルーク | お、おい、銀時 !なんとかしてくれよ ! ……っていない ! ? |
ジェイド | 丁度いい。私のことが知りたければこのルークに聞いてください ♪きっと何でもペラペラ話してくれると思いますよ ? |
高杉 | ……。 |
ルーク | い、嫌だああああっ ! |
キャラクター | 三味線と二丁拳銃 |
イリア | うげっ…… ! |
高杉 | 人の顔見た途端にそんな反応するとは失礼な小娘だな。 |
イリア | あたし、知ってんだからね。あんたが悪いヤツだってこと ! |
高杉 | ヅラか銀時あたりに吹き込まれたか。まあ、間違っちゃいねェよ。俺には近づかないことだ。 |
高杉 | おい、近づくなって言わなかったか。 |
イリア | あたしはここで待ち合わせしてんの。あんたこそどっか行きなさいよ。 |
高杉 | ちっ……ガキのくせに度胸だけは一人前にありやがる。俺に構うんじゃねェ。 |
イリア | ねえ、昨日の夜あんたが弾いてた楽器なんていうの ? |
高杉 | つくづく空気の読めねェガキだな……。ありゃ、三味線ってんだ。 |
イリア | 変わった名前ね。音もベンベンベンベンって変なの。 |
高杉 | そいつは俺の腕前のせいさ。知り合いに腕のいい奴がいるがそいつの演奏を聴いてみりゃ印象は変わるだろうぜ。 |
イリア | ふーん、あんたって友達いたんだ。意外。 |
高杉 | ダチじゃねぇよ。てめぇはころころ話題が変わるな。 |
イリア | あ~、みんな遅いわね。銃の手入れでもしてようかしら。 |
高杉 | やれやれ、付き合いきれねェよ。ん……得物は二丁拳銃か。 |
イリア | なによ、文句ある ? |
高杉 | いや、感心したのさ。ガキにしちゃ銃の扱いが手慣れてやがる。 |
イリア | そうよ。女と思って甘く見たヤツにはコレで思いっきり痛い目見せてやるわ ! |
高杉 | 威勢がいいのは嫌いじゃないぜ。 |
ルカ | あ、イリア ! こんなところにいた ! |
イリア | ルカ ! 遅いじゃないの !どんだけ待たせんのよ ! |
ルカ | 僕たちは先に行って待ってたよ !いちいち待ち合わせするのがめんどくさいから現地集合にしようって言ったのはイリアじゃないか ! |
イリア | あー、そうだっけ。ま、いいわ。行きましょ。あ、ヒマ潰しに付き合ってくれてありがとね。悪い人ってのは取り消してあげるわ。 |
高杉 | へぇ、そうかい。 |
ルカ | い、イリア、早く行こうよ。 |
イリア | 怖がんなくても大丈夫よ。この人、見た目ほど悪人じゃないから。 |
高杉 | さあて、それはどうかな。 |
ルカ | あわわ…… ! 行こう、イリア ! |
イリア | あ、ちょっと引っ張んないでよ ! |
高杉 | やっと行ったか……。まったく、ガキの相手は面倒だ。 |