プロフィール
リナの最大最強にして最後のライバルを自称する女魔道士。極めて布面積の少ない黒の衣服にトゲトゲだらけのショルダーアーマーを身につけ、高笑いと共に現れるスタイル抜群の美女は、一度目にすれば決して忘れられないだろう。市井では白蛇(サーペント)のナーガと名乗っているが、その素性は謎に包まれている。しかし奇抜な格好とは裏腹にどことなく漂う気品と妙に人を惹きつけるカリスマ性は、彼女の生まれの高貴さを表している……かもしれない。
ミリーナの一言
ナーガは一見変わった人だけど、意外と常識人なのよね。博識だし芸術への造詣も深いから、立派なお家に生まれてしっかりした教育を受けたんじゃないかしら。それに、私たち年下の女の子にはすごく面倒見がいいのよね。家族に妹や弟がいるのかも。やたらリナに絡んでいくのも同じ理由かもしれないわね。
イクスの一言
ナーガさんの格好は正直、目のやり場に困るよ。だけどあの服はお母さんの形見で特別なものらしいんだ。やっぱり別の世界の人だし、服装を含めて俺たちとは常識が違うのかとリナに聞いてみたら、「あれを普通だと思わないで ! 」ってもの凄い形相で言われたよ。そういえばナタリアもあの服に抵抗はないみたいだし、まあ……人によるのかな ?
キャラクター | 自由な生き方 |
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ナーガ | あら、あなたは確か……。そう、ナタリア ! ナタリアよね ! |
ナタリア | あなたは……まさか、以前私に憑依していた…… ! ?お久しぶり……というのも変ですわね。直接お会いするのは初めてですし。 |
ナーガ | なによ、他人行儀ね。ある意味、苦楽を共にした仲じゃない。 |
ナタリア | 苦楽を共にした……。確かに、身体を共有したという点ではそう言えるかもしれませんわね。 |
ナーガ | あなたとはどこか通じるものがあると思っていたのよね。立ち居振る舞いから漂う気品とか。 |
ナーガ | でも、その格好はいただけないわね。あなたも淑女なら勝負服くらいはこうビシッと決めた方がいいわよ。 |
ナタリア | なんの勝負をするんですの……。そもそも、あなたは何者ですか ?リナをライバルと呼んでいると聞きましたが。 |
ナーガ | わたしはナーガ。白蛇(サーペント)のナーガで通ってるわ。 |
ナーガ | 魔道士として、一人の人間として成長するため武者修行の旅をしているってところかしら。 |
ナーガ | 具体的に言うと、その辺の悪党をしばき倒したり盗賊たちを懲らしめたり、リナにごはんをたかったりしているわ ! |
ナタリア | まあ。旅をしながら困っている方々を助けているのですね。 |
ナタリア | 私も子供の頃はそういう生き方に憧れましたわ。悪党から奪った財宝を貧しい方々に配る女怪盗マルクトの星……。 |
ナーガ | あら、今からでも遅くないじゃない。 |
ナタリア | いえ、たとえこちらの世界では王女でなくとも自分勝手をするわけにはいきませんわ。仲間にだって迷惑をかけてしまいますし。 |
ナーガ | 違うわよナタリア ! |
ナーガ | 王女だろうとなんだろうと遠慮することなんてないの !どうしてもって言うなら、その仲間たちも連れてっちゃえばいいのよ ! |
ナタリア | 連れていく…… ? |
ナーガ | 身分を隠しての世直しの旅よ !お供には凄腕の剣士や魔道士あとはちょっと抜けてるお笑い担当 ! |
ナーガ | どう ? なかなか愉快な旅になりそうじゃない ? |
ナタリア | 確かに、それもありかもしれませんわね…… ! |
ナーガ | なんなら、わたしが手ほどきしてあげるわ。旅の極意から悪党の懲らしめ方。ついでに優雅な笑い方までね。 |
ナタリア | ええ ! ぜひ、お願いしますわ ! |
ガイ | ナタリアが変な影響を受けちまってるぞ。 |
ルーク | 今のうちに止めないと俺たち妙な旅に付き合わされるんじゃ……。 |
キャラクター | それぞれの旅路へ |
リナ | んで、あんたこれからどーすんのよ。 |
ナーガ | ふっ……もちろんリナとの決着を―― |
リナ | またそれか……。 |
ナーガ | と、言いたいところだけどしばらくそれはおあずけね。 |
ナーガ | 二度も魔族にいいように騙されて今回は少しばかり反省したわ。 |
リナ | 反省…… ! ? ナーガが ! ? |
ナーガ | 失礼ね。わたしだって反省くらいするわよ。 |
ナーガ | ついでに己の未熟さも痛感したわ。このままあなたと戦っても良い結果にはならないでしょうね。 |
リナ | あんたほんとにナーガ ?それか、なんか変な物拾って食べた ? |
ナーガ | 重ね重ね失礼ね。まあ、リナらしいけど。 |
ナーガ | とりあえず、わたしはしばらく一人で世界を旅してみるつもり。武者修行ってやつね。別の世界にも興味があるし。 |
リナ | いいんじゃない。この世界もいろいろあるみたいだけどあたしたちが積極的に関わる理由もないし。 |
リナ | 世界を救うだとかそういうのは正義感溢れる人たちに任せましょ。 |
ナーガ | ふっ……そうね。 |
ナーガ | じゃあ、わたしは行くわ。 |
リナ | もう ? ずいぶん気が早いのね。 |
ナーガ | せっかくの異世界。やりたいことがたくさんあるのよ。 |
ナーガ | もっと強くなるために魔術を研究するとか『白蛇のナーガ』って名前を広く知らしめるとか。 |
ナーガ | あとはそうね……わたしのこの衣装の良さがわかるような同志を集めて一大ムーブメントを起こすとか。 |
リナ | え゛……。 |
ナーガ | いろいろ考えてたらやる気が出て来たわ !さっそく出発よ ! |
リナ | ちょ、ちょっと待ちなさ── |
リナ | 行っちゃった……。あたし、もしかしたらとんでもないヤツを世に解き放っちゃったのかも……。 |