プロフィール
アイリスはいつも街の広場で美しい歌声を披露している。しかしその声は、彼女の本当の声ではない。幻影種の襲撃によって祖父を失ったアイリスは、衝撃のあまり祖父の愛した声すらも失ってしまった。死神騎士となったアイリスは、祖父と自分の声を奪った幻影種と戦うことで、自分の傷を癒やそうとしている。そして同じような痛みを持つ市民たちに、励ましの歌を提供し続けるのだ。
セイリオスの一言
人についてあれこれ言及するのは好きじゃないんだが……。まあ、アイリスは素直ないい子だよ。いい子過ぎないところも含めてね。愚痴一つ言わない奴ってのは逆に心配になるもんだが、ほどよく文句を言い、ほどよく前を向ける子さね。皆を先導できる切り込み隊長ってところか。何に対してもまっすぐなところは美しいと思うよ。
コダマの一言
アイリスはお人好しだな。ちょっと単純なところもあるから危なっかしいんだけど、多少の失敗にはめげない強さがあって、そういうところは気が合うんだ。あと意外と面倒見がいいんだよな。俺がだらしないだけかもだけど、栄養のあるもの食えとか、服にアイロンかけろとかさ。俺は母親がいないからよくわからないんだけど、かーちゃんってこんな感じなのかもな。
キャラクター | 祖父の足跡 |
---|---|
死神騎士A | アイリス ! 荷物持つよ ! |
死神騎士B | この間のステージもよかったよ。戦いながら歌の練習するのも大変なんじゃない ? |
アイリス | ありがとう ! 荷物は自分で持つから大丈夫。二人こそ、任務はいいの ? 私は今日非番だから気にしないで自分の持ち場に戻って大丈夫だよ。 |
アグラード | ――そうだぞ。こちらのお嬢さんが気になるのはわかるが、まずはしっかり自分の務めを果たせ。 |
死神騎士A | アグラード様 ! ? |
死神騎士B | わ、わかりましたっ ! アイリス、またな ! |
アイリス | あ、ありがとうございました ! アグラード様 ! |
アグラード | いや、ファンが多いというのも大変だな。確か、時々街の広場で歌を歌っているのだったな。アイリス……であったか。 |
アイリス | え ! ? ご存じなんですか ! ? |
アグラード | ギムレイ辺境伯の供として王都に立ち寄ることが多いのでな。何度か歌も聴いたことがある。お前の歌を聴いた後は、不思議と元気が出たものだ。 |
アイリス | きょ、恐縮です……。まさかアグラート様にも聞かれていたなんて。 |
アグラード | 別に悪いことをしているのではないんだ。そんなに小さくなる必要はないだろう。 |
アグラード | いつか機会があれば、アスガルドに駐留する兵たちにも聴かせてやりたいものだな。あの土地は本当に何一つ娯楽がない。皆息苦しいだろう……。 |
アイリス | 是非行かせてください ! ! |
アグラード | ど、どうした ? 随分前のめりだな。 |
アイリス | あ、すみません。私の亡くなった祖父もアスガルドで死神騎士をやっていたことがあったそうなんです。 |
アイリス | 大変な場所だと聞いていたのでもし私の歌でも楽しんでもらえるならって思ってしまって……。 |
アグラード | お前のお祖父さんは何という名前なんだ ?私ではさすがにわからないかも知れないが……。 |
アイリス | プロキオンです。プロキオン・ラヴフェザー。若い頃ギムレイ家の辺境軍に所属していたと聞いています。多分50年ぐらい前じゃないかと……。 |
アグラード | そうか……。先代……いや先々代の頃かも知れないな。しかしそのような縁があるのなら是非実現させたいものだ。 |
アイリス | はい ! 私もっと上手く歌えるように喉のメンテナンスをしておきます ! |
アイリス | おじいちゃんの見た景色を私もいつか見てみたいと思っていたから……。 |
アグラード | はっはっはっ、景色と言えるほどの名所もない場所だ。期待外れに終わってしまうかも知れないぞ。 |
アイリス | そんなことありません。私、祖父の足跡チェックをしているんです。 |
アイリス | 祖父が行ったことがあると言っていた場所を全て巡りたいって……。 |
アイリス | 幻影種の侵攻が激しくて今では行けないところも多いんですけど……。 |
アグラード | そうか……。ならば是非アスガルドにも来てくれ。歌の方も楽しみにさせてもらう。 |
アイリス | はい ! |
キャラクター | 受け継がれた歌 |
アイリス | ……気のせいだったのかな ?だけど、確かにこの辺りから聞こえてきたんだけど。 |
ユリウス | ―― ♪ ―― ♪ ♪ |
アイリス | ユリウスさん ! |
ユリウス | ん、アイリスか。どうやら、聞かれてしまっていたみたいだな。 |
アイリス | ごめんなさい。素敵な歌だったから誰が歌っているのか、つい気になっちゃって……。 |
ユリウス | はは、別に構わないさ。あまり上手くない鼻歌だったろ ? |
アイリス | 全然 ! そんなことはないです !むしろ、なんだか凄く温かくて……素敵な歌だなって思ったんです。 |
ユリウス | それは光栄だ。この歌は俺にとって特別でな。弟のことを考えると、つい口ずさんでしまうんだ。 |
アイリス | 弟って、ルドガーさんのことですよね ? |
ユリウス | ああ。弟にもよく聞かせてやったんだ。昔から、この歌を聞くと機嫌が直ってな。あいつにとっては子守歌みたいなものさ。 |
アイリス | ……そっか。だから私も、温かい歌だって思ったのかも。私がおじいちゃんから教えてもらった歌みたいに……。 |
ユリウス | ……君にも、大事な歌と思い出があるんだな。 |
アイリス | はい。私も、その歌を歌っているときは心が温かくなるんです。 |
アイリス | まるで、おじいちゃんが私のことを見守ってくれてるみたいで……。 |
ユリウス | きっと、君のお祖父さんも君のことを大切に想っていたんだろう。 |
アイリス | つまり、ユリウスさんもおじいちゃんと同じってことですね。 |
ユリウス | ……そうだな。俺にとって、ルドガーはどんなものを犠牲にしても守らなければならない存在だ。 |
アイリス | ……なんだか、私のおじいちゃんのこと思い出しちゃうな。 |
アイリス | おじいちゃんも自分を犠牲にして私のことを助けてくれたから……。 |
エル | ユリウス~ ! お魚いっぱい釣れたよ~ !あっ、アイリスも一緒だ ! |
ルドガー | アイリス、兄さんと何を話していたんだ ? |
アイリス | うーん、これは内緒にしておいたほうがいいのかな ? |
ユリウス | はは、そうだな……そうしてくれると助かるよ。 |
ルドガー | いや、そう言われると余計気になるんだけど……。 |
エル | ダメだよ、ルドガー。大人にはジジョーがあったりするんだから。 |
エル | ねえねえ、それよりエル、アイリスの歌また聴きたい ! |
ルドガー | こら、エルこそわがまま言っちゃ駄目だろ。そんな急に言われても、アイリスだって困るぞ。 |
アイリス | ううん、大丈夫だよ、ルドガーさん。それに嬉しいんだ。私の歌を楽しみにしてくれる人がいてくれて。歌は、私の宝物だから……。 |
アイリス | (おじいちゃん、私、やっぱりこの時代の人たちを見捨てることなんてできないよ) |
アイリス | (守りたいんだ。私の時代も……この時代も) |