プロフィール
美しい毛並みと洗練された優雅さを身に纏う彼女は、急逝した父の跡を継ぎカレギア王国の女王となった。ヒューマとガジュマ、二つの種族を統べる女王。純粋でひたむきな心を持つ彼女だが、それ故に秘めたる想いを叶えるために起こした行動が、多くのヒトを巻き込む騒動へと繋がってしまう。そこにあったのは、ただただ切ない想いだったというのに。
ミリーナの一言
アガーテさんの想いとその行動は、決して正しかったとは言えないと思うの。だけど私には批判も否定もできないわ。私にも、わかるから……。それでもきっと、知らなかった世界を見て聞いて感じた彼女だったら、これからの未来で素敵なものを見つけていけるはずだわ。私もそのお手伝いができたら嬉しいのだけれど。
イクスの一言
俺たちも色々な世界の人たちに出会ったけど、同じガジュマでもユージーンさんとアガーテさんだとかなり雰囲気が違うんだなぁ。ユージーンさんは格好いいって感じだけど、アガーテさんは神秘的って感じで。ガジュマも人も少しずつそういう違いがあるのが当たり前なんだけどさ。でも色々な人たちが集えるのは素敵なことだなあって思うよ。
キャラクター | 見るものも聞くものも |
---|---|
アガーテ | あれはどこに売っているのかしら……。こちら…… ? |
ライフィセット | あれ ? アガーテ様だ。 |
カロル | こんにちは ! 買い物中 ? |
アガーテ | え、ええ……。今日は一人で夕食の買い物をしようと勇んで来たのですが恥ずかしながら、どこに何があるかわからなくて……。 |
アガーテ | 聞いてもよろしいでしょうか ?夕食の支度をするときは、どちらで買えばいいのでしょう ? |
カロル | 夕飯の買い物かぁ。何を作るかは決まってるの ? |
アガーテ | その、まだ複雑な料理はできないのでカレーにしようと思っているのですが……。 |
二人 | カレー ! |
カロル | いいね、カレー ! すっごくいいと思う ! |
ライフィセット | カレーだったら、ベルベットと一緒に作ったこともあるから、どこで何が買えるか案内できるよ ! |
アガーテ | まあ、本当ですか…… ! |
カロル | 材料は基本的なものでいいんだよね ?なら、にんじんとたまねぎ、じゃがいも、あとはお肉かな ? |
アガーテ | 基本的……ではないものもあるのですか ? |
ライフィセット | うん、マーボーカレーとか。 |
カロル | キーマカレーとかグリーンカレーもあるよね。詳しい作り方はわからないけど……。 |
ライフィセット | 僕も……。アガーテ様は、よく料理するの ? |
アガーテ | いえ、今まではまったく経験がなくて……。ですが、頑張ろうと思っているところなのです。 |
ライフィセット | そうなんだ ! 新しいことって楽しいよね !僕も、ベルベットたちと旅をしていろんなことをしたよ。 |
カロル | エステルも同じようなことを言ってたよ。ずっとお城で暮らしてたから。 |
アガーテ | ……ふふ。この世界には本当に色々なヒトが集まっているのですね。 |
アガーテ | わたくしより若いのにたくさんのことを知っていたり同じようにお城で暮らしていた経験があったり……。 |
カロル | そうだね。すっごく長生きだったり、機械の人もいるし ! |
ライフィセット | 僕も聖隷だしね !色々すぎて、もう驚かなくなっちゃったかも。 |
カロル | うんうん !女王様と一緒にお買い物っていうのもよーく考えたらすごいんだろうけど。 |
アガーテ | ふふ……よーく考えたら、なのですね。それは、とても素敵なことだと思います。 |
カロル | へへっ、それならよかった ! |
ライフィセット | それじゃあ、さっそくお店に行こうよ。まずは、お野菜から ! |
アガーテ | はい、よろしくお願いします。そして、もしよければカレーも一緒に食べていってください。 |
二人 | やったー ! |
アガーテ | 美味しいカレーを作れるようにわたくし、全力で頑張りますね ! |
キャラクター | 穏やかな時間の果てに |
クレア | ――で、これをここに並べて……あとはオーブンに入れて待つだけです。 |
アガーテ | これでピーチパイが焼けるのですね。手順が多くて、一人では難しいかもしれません……。 |
ヒルダ | できない人のほうが多いから安心して。お菓子作りって細かい部分で手間がかかるものなのよ。 |
アニー | 確かに、日常のお料理は感覚で分量を調整することも多いですからね。 |
アガーテ | なるほど、そうなのですね……。わたくしったら、知らないことばかりで……。 |
ヒルダ | それは当然じゃないかしら ?家事に詳しい王族なんて、あまり聞かないし。 |
クレア | その分、アガーテ様は私たちが知らないようなことをたくさん知って、経験されていると思います。 |
アガーテ | ありがとう。……でも、わたくしも身の回りのことくらい自分でできるようにならないと。 |
アガーテ | お菓子作りはまだ難しいかもしれませんが……まずは、普段の食事を作れるようになりたいです。 |
クレア | そうですね。日常的なお料理も少しずつ覚えていきましょう。 |
ヒルダ | そうすれば、毎日ミルハウストに美味しいごはんを作れるようになるしね。 |
アガーテ | ! !そ、それは…… ! |
ヒルダ | いいじゃない、せっかく一緒にいられるようになったんでしょう ?素直になって構わないと思うわ。 |
アガーテ | そ、そうですね……。でも……その……なんだか、恥ずかしくて……。 |
クレア | ふふっ。不思議ですね。アガーテ様と恋の話をしているなんて。 |
アニー | ええ。でも、素敵です。なんだか特別な瞬間という感じで……! |
ヒルダ | 恋の話って、どんな些細なものでも意外とロマンチックになるのよね。だから嫌いじゃないわ。 |
アガーテ | ……ロマンチック、と言えるかはわかりませんしまだ躊躇いはあるのですが……。 |
アガーテ | ……やはり、聞いていただいてもいいでしょうか…… ? |
アガーテ | 実は……少し、憧れていたんです。お友達と、恋の話をする、ということに……。 |
アニー | ええ……ぜひ聞かせてください ! |
クレア | もう少ししたらピーチパイも焼けますしお茶を淹れて、ゆっくり話しましょう。 |
ヒルダ | こういう話だったら、好きそうな人が他にもたくさんいるんだけどね。 |
アニー | ふふっ。ミリーナさんやシェリアさんですね。 |
クレア | 確かに、喜んで聞いてくれると思うし自分の話もたくさんしてくれそうね。 |
クレア | 近々、みんなにも声をかけてみましょう。久しぶりに顔も見たいし。 |
アガーテ | 素敵です……同じくらいの年の人とお茶をすることはなかなかありませんでしたから。 |
クレア | アガーテ様の初めての経験が増えるんですね。必ずみんなを誘わなくっちゃ。 |
ヒルダ | その前に、今日はこのメンバーでお茶かしら ? |
アガーテ | ええ…… !とても、とても楽しみです。よろしくお願いします。 |